ヒモ夫の日常

駄文、愚文

8月の振り返り

先月気づいたこと

 お久しぶりです。100本目の映画のブログを書いてから、3週間位経ちましたかね。みなさんどうせ、あいつはブログを書き終えて燃え尽きてどうせ何のアクションも起こしてないんだろうと思っていたでしょう?甘いです。毎日何かを見て何かを書くことが終わってしまって(勝手に初めて勝手にやめた)喪失感に負われる日々でした。映画を見てない、ブログを書いてない俺に価値などあるのか?と自問自答をしながら何のアクションも起こしていませんでした。創造よりも深刻な状況だったわけですね。

 まあこれは言いすぎですが、早くなにか言葉にしないと、と思いながらジブリ関係の情報をかき集めたり、ささやかな夏休みを過ごしていました。ちょうど今週から時間が出来たので、少しづつ書いていきたいと思います。リハビリも兼ねてこの軽いやつから書きます。宮崎駿高畑勲鈴木敏夫岡田斗司夫さんのおかげで小気味いい残暑を過ごしています。

 そう言えば今日は、映画館で「アラビアのロレンス」を見ました。私が見た100本の6本目にして、トップ5に入る超おもしろ映画です。映画館で見ると4時間もあっという間というわけでわなかったですが、スマホで見るより随分マシでした。しかもあんなにヌププっと胸に刺さって食らった映画だったのに、また違った印象で驚きましたね。

先月はなんて書いてたんですかね。

 

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 まずは映画ブログの話をしています。もう二度と映画なんか見ないと思っていましたが、なんならまだ百本見終わらないうちから、映画館にジブリとか見に行ってたし、もののけ姫のDVDを買い毎日見たり、映画館に足繁く通い、カリオストロの城やらロレンスやら、ほぼ毎日映画を見ているという結果になってます。これは下で書きます。

 そして東京に戻ったことですね。初めの頃は割とビビりまくっていたんですが、東京の街はすごいです。これも後で書きます。

 そして目標は、健康と図に乗らないこと、でした。目標を建てること意味ないんじゃないかってくらい忘れていましたが、超健康体です。ピンピンしています。そして調子には乗っても図には乗らないように、となんかGACKT的な人が言っているのを耳にしていたので大丈夫でした。

 100本書いて終わってから、この映画も見るべき!みたいな声をたくさん頂いて、若干良く進められるな・・・と思ってしまうことがあったのをここで謝らせていただきます。でも私が逆の立場だったら結構ハードル高くないですか?相手は100本も見て映画には耐性どころか飽きさえしていて、曲がりなりにもちゃんと自分の言葉で記録してて、しかも見た映画は古今東西、珠玉の名作ばかりだった。って感じだとして私だったら「俺が勧めたものがぜんぜん面白くないって思われて、こいつの感性ダサwww草www」とか思われたらどうしようって気になって難しいと思いますね。別にそんな事思っていませんけど。

・変更点

とてつもなく太る

 多分人生でマックス太っています。お腹の肉が半端ない。立っているときはもちろんのこと、眠っているときでさえ前腹の脂肪がつまめるようになりました。重力でさえ面倒見きれないくらい太りました。なんとかします。だって映画毎日100本見て、映画見れたんだから。絶対に、俺は、痩せれる。

 

本当のコロナに負けない

 戻ってきて一番ビックリしたのは、まるでコロナが無くなったような世界が広がっていたからです。もうほぼ元の生活に戻っています。マスクをしていること、若干電車内が静かなこと、平日の映画館がガラガラなこと、洋服店ポケモンセンターに入る際に、検温や手指消毒をするとか、書き出してみるとたくさん変わってる感じがしますが、なんかもう普通に順応してるんですよね人間が。そりゃ外でないと生活できないし、やることやってるし、ねえ?みたいな感じでした。よっぽど対策も危機感も一周回った感じがしてまさにウィズコロナでしたね。今はインフルエンザとの兼ね合い問題が浮上していますが、心配する必要ないんじゃないですかね?だってみんなマスクしてるし手指消毒もしてるし家帰って手さえ洗って、顔を触らないとか、コロナの対策をもう習慣にしてしまっていますからね。もしかしたらそろそろシュワの墓所が出てきて、凧に乗って卵を潰しに行くのかもしれません。油断は絶対にしないですが、乗り越えつつあると思います。ですが、街にあった飲食店の顔ぶれに変化があるのがとても心苦しいです。

 

宮崎駿天才すぎる

 宮崎駿さんのイメージってどうですか?エコロジスト?ヒゲの優しいおじさん?絵うまい人?たくさんあると思いますが、私が抱いていたものとはぜんぜん違う人物でした。息子の宮崎吾朗さんとのドキュメンタリーとか、インタビューとか書籍とか、鈴木敏夫の話とか、岡田斗司夫の話とかを聞いているとほんとおもしれえかっこいい人です。大好きです。作るものも今見ると全部超面白いし、人間味あふれるエピソードとか魅力がたっっっっっくさんの人です。そして私が大好きな岡田斗司夫さんのチャンネルで沢山語っているので、是非見てくださいね。


岡田斗司夫ゼミ#306 (2019.11)『千と千尋の神隠し』その1〜冒頭16分を秒単位で解剖!湯婆婆の真実が見える完全解説

 

9月は?

まず目標

沢山吸収することです!!9月はこれに限る!あとちょっと挑戦もしたいですが。やっぱこの時期になると結構いろいろ考えちゃうんですよね。宮崎駿は漫画家になりたかったけど入学した大学に漫画研究会がなかった!と言っていました。なんか書きたくないので書かないですが、私は自分がまず見る・知ることだ。と選んだ道なのでとことこん突き進むしか無いんです。遊んでる暇なんてない!というくらいの気持ちで行ったほうが怠惰な自分には良いでしょう。

明日からコツコツブログ書いていきます。

名画レビュー・解説100!「ローマの休日」(1953年)

ローマの休日」(1953年)

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オードリーヘップバーン可愛いすぎか?

こんにちは。またかよ、と思う方もいるかも知れませんが、やっともののけ姫映画館で見てきました。2回目です。毎日DVDでオープニングからタタラバに行ってアシタカせっ記が流れるまでは必ず見ています。機能に関してはまるまる見ました。そして今日お昼見に行ったんですが、悲しいことに私もののけ姫の展開が手にとるようにわかるんですよ。次は誰が出てくるとか、どんなセリフを言うとか全部わかっているんです。それが切なくて切なくて。二度とあの劇場一回目の感動を味わうことが出来ないと思うと心が痛いんですよ。ほんとうに小さい頃一回きりみただけで良かった。正直、こんなにハマってるのも映画館のおかげなんですよね。あと岡田斗司夫さんです。それのせいで私もののけ姫の自分の解釈が無いんですよね。ほぼ。あるんですが、どうしても被っちゃってっていうか、宮崎駿監督の意図をある程度知ってしまったため同しようもないっていうか。でもそれでも感動する作品なんですがね。

一体何を言ってるんでしょうか。

あとサンシャインのアルタをさまよっていたらあんなに、行く気がしなかった「どんぐり共和国」があってはしゃいでしまいました。タタリ神の指人形を買いました。

今日はそんな映画の「ローマの休日」です。

いやあ昨日のオリヴィア・ハッセーもとてつもないくらい可愛かったんですが、それ以上にオードリーヘップバーンが妖精過ぎました。映画を見ていて顔のパーツを褒めていたのですが、気づいたら全部褒めていました。それくらい完璧です。可愛すぎる。まあ乙事主様の方が可愛いんですけどね。

リストによると

ジャンル:ラブラブ

監督:ウイリアム・ワイラー

主演:オードリーヘップバーン グレゴリー・ペック

コメント

・見てない?・・・はい、あなたは幸せです。1時間58分の

         夢のような時間があなたを待っていますから。

・もう見た?・・・君も幸せです。あの感動に、また浸れますから。

・3回見た!?・・・何回でも幸せになりましょう。

リストより

 いやなんか級にすごいじゃん。今までこんな事なかったじゃん。心理テストみたいなやつなかったじゃん。ですがまあすごかったです。というかロマンスコメディの金字塔ってだけあって、始祖的なアレを感じました。幸せです、云々の話しはちょっと大げさすぎるかもしれませんがまあ良いでしょう!100本目だしね!

見どころ

ほぼ無名の新人だったにも関わらず、本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞したオードリーヘップバーン。その魅力を存分に引き出したウィリアム・ワイラーの手腕に拍手!

ストーリー

ヨーロッパ各地を表敬訪問中のアン王女。訪れたローマでストレスがピークに達した彼女は、取り巻きの目を盗みひとりローマの街へと繰り出す。だが事前に打たれていた鎮静剤のせいで突如眠りに落ちてしまい、偶然通りかかった新聞記者・ジョーに助けられる。

U-NEXTより 

 というか主演の俳優さんどっかで見たことあるな、と思ったら「アラバマ物語」のお父さん役ですね。これは関係ないです。

オードリーヘップバーンすご。新人だったんかい。確かに海外俳優って演技まじで見分けつかないじゃないですか。日本だとすぐちょっとアンナチュラルだなーとか思っちゃうんですけど、言語違うのでよくわからないし、正直可愛いもんがちな感はありますよね。なので新人なのに!?って感じもなければ、うますぎる、って言うのもないです。上手なのは素人でもわかると思います。ちなみにウィラード大尉を演じた、マーティン・シーンやアンディのティム・ロビンスはうっまってなりました。

このストーリーからしてもう幸せになれそうな雰囲気がプンプンしています。こういうの好きな人は大好きなやつですよね。

どんな映画?

もう説明するまでもない、みんなハッピーになるやーつです。

ブコメって個人的分類があって、一個はコメディ要素が強くて要所でロマンスがあるやつ。(大好きなビリー・ワイルダーとか)Netflixにありそうなやつ。(アバウト・タイムとか)JKが好きそうなやつ、山Pが出そうなやつとかいろいろなんですが、この映画は、キムタクか福山が出そうなやつ、もといローマの休日みたいやつ。なんですよね。もう見れば見るほど、数々の月九俳優の顔や設定、演技が想起されて行くんですよ。主人公が、ちょっとずるくて意地悪でイケメン、スタイルがいい、最初はお金目的でヒロインに近づくけど、どんどん好きになって、みたいな感じなのでもうモロそういうのたくさんあるじゃないですか。ヤり尽くされてる感ももはやあるレベルなんですけど、それの一番煎じですよね。

ヒロインも溌剌とした品のある女性で、好奇心旺盛、そしてビシッと筋の通った女の子なんですよね。これも上に同じです。

好きなところ

コメディシーン良かったです。ちょっと目を離したすきに原チャリにのって暴走しちゃったり、夜のダンスパーティでのごちゃごちゃも面白かった。そして一番笑ったのは、ローマの真実の口のシーン。あのでっかいチーズみたいなやつの口に手を突っ込んで、嘘付いてるやつは腕を噛みちぎられるみたいな。日本では、抜けなくなるだった気がするんですがね。

でオードリーヘップバーンは自分が王女であることを隠しているし、主人公も自分がジャーナリストであることを隠しているのでふたりともドキドキしながらやるんですよ。そこで主人公が手を入れるとこ、あそこが2人ともキラキラしてて普通にコメディとしても面白くて笑えるし良かったです。見てない人は見てみてください。

ラストシーンも良かったです。AVの世界にはたくさんのジャンルがあって、その中でもコスプレものに顕著なんですが、せっかく設定を女子校生ものってしているのに、結局全裸になっちゃって何の意味もないんですよ。そんな形式的な女子校生は嫌じゃないですか。それがまったくないラストシーンでした。

まとめ

非常に有名な作品でありながら、見る機会がなかったので、今回見れてよかったです。まあこの生活はそういう体験の連続なんですけどね。とても良いロマンスコメディでした。

これで100は達成です。3ヶ月強、意地とプライドだけで続けてきた、といいたいところですが、映画がほんとうに面白すぎて、そして作った人たちがほんとうにすごすぎて、知的欲求の赴くがままに、時が経ちました。書きたいことがたくさんあるので、それを少しづつ書きつつ、116のリストをちゃんと消化したいです。

この生活の途中で、映画のために後回しにしてきたエンタメがたくさんあるので、今度はそれを見ていきます。この三ヶ月間毎日文章を書いて、習慣になるかと思いきや、やはり何も思いつかず、まったく進まないなんてこともたくさんで、まだまだ何かを生み出せる状態には至っていないと思います。ですが何かの足しにはなるでしょう。コロナ禍で持て余した時間を有効に活用できてよかったです。

そしてこんな文章を、読んでくれた方本当に感謝しています。自分のためのメモと言いつつも、やっぱりシェアしていただいたり、良いねをしてくれたり、アクセス数を見るとなんだか嬉しくなりますよ。本当にありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。

大学生と名画その99「ロミオとジュリエット」(1968年)

ロミオとジュリエット」(1968年)

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うーん。おっぱい

こんにちは。もののけ姫をDVDで見ながら書いています。石田ゆり子さんが、アシタカの腕を噛んでいるサンの演技しててなんかぐっと来ています。DVDが届いてからというもの毎日再生しています。特に最後まで見ることはないんですが、サンとエボシ御前が戦うとこやっぱ好きです。細かいところに目が行くのでこうやって繰り返し見るのも良いですね。今日は岡田氏の解説をもう一度聞いてから、明日映画館で見に行きます。あと何度映画館で見れるんでしょうか。寂しくなります。

今日はそんな映画の「ロミオとジュリエット」です。

いやあ99本目までやってまいりました。感慨深いです。軽い気持ちで初めたこのブログですが、ほんとに100まで行くと思っていませんでした。ってか誰か数えてほしいです。ほんとに100いってんの?自分でも信じられないです。100日ってこんなにも早くすぎるものなんですね。私も気づけば100日後に死ぬワニ状態。落ち着いたら書きたいことがたくさんあるので少しづつまた書いていきたいと思います。これが終わってもずっとブログは続けますし、なんか離れるのが怖いので、色んなものに利用していきたいです。

リストによると

ジャンル:ラブラブ

監督:フランコ・ゼフィレッリ

主演:L・ホワイティング O・ハッセイ

コメント: 4回映画化されたが、ゼッフェレリ監督版に勝るものはない。16歳と14歳の2人の役者の、みずみずしさ。金髪で青い目の王子様のようなロメオ。胸ボインのオリビア・ハッセイ。

現代風にアレンジしながらも、古典をしっかり撮っている。

ハムレット」は見なくても、これでシェイクスピアは語れるぞ。

→#41「恋におちたシェイクスピア」を続いてみる。

リストより

 だそうです。胸ボインって。

実は50音順でいうと、ロミオとジュリエットよりもローマの休日の方が先なんですよね。でもなんか100ってローマの休日の方がしっくり来るよなーと思ってしまいました。シェイクスピアごめん。前も言ったけどロミオとジュリエット蜷川幸雄)何回か見たんだもん。舞台版だけどね?でも思い入れもあるし、セリフや展開も覚えているからさ?ね?

ロミオとジュリエットのセリフは難しくて何言ってっかわかんないんですが、とにかく綺麗でかっこいいんですよ。それをちゃんとわかりやすく、かっこよさを維持しつつアレンジされています。演出もしっかり笑えるし、良いです。でもシェイクスピアを語ろうなんて思いません。私は所詮巻糞なので。

見どころ

フランコ・ゼフィレッリ監督による恋愛映画の古典。若さゆえの純粋や愚直さ、愛情の描写は時を経ても色あせない。オリヴィア・ハッセーの美しさ、かわいらしさは必見。

ストーリー

名門として知られるモンタギュー家とキャピュレット家は、宿敵として抗争を繰り返していた。そんな両家の子息、ロミオとジュリエットは、とある舞踏会で出会い、恋に落ちる。互いの素性を知るも恋心は抑えられず、2人は密かに結婚式を挙げるが・・・。

ここがポイント

1969年の第41回アカデミー賞で撮影賞と衣装デザイン賞を受賞している。

U-NEXTより 

 って感じです。これもありえないほどの有名な作品なので解説もクソもいらないでしょう。U-NEXTのあらすじのおかげで字数も稼げて万々歳!

今、もののけ姫でサンとアシタカが一緒に寝てるシーンなんですが、この時に流れているテーマ曲「もののけ姫」は初め宮崎駿米良美一モメたそうですよ。このシーンは、サンの寝顔をアシタカが見るとこで、歌詞はその時のアシタカの心の声だそうです。なので米良美一に「アシタカのモノローグだから、無機質に歌え」と命令。すると、「私達のような歌手が無機質に歌うのはマジで意味がない!!別にアシタカが無表情なんだから私が感情入れても何の関係もないでしょう!」と怒鳴る。宮崎駿、「確かに~~~~!!!」ってなったそうです。宮崎駿はアフレコも答えなんか用意してないらしいですよ。

どんな映画?

恋愛映画の大古典。お家的に許されない恋、でも好き、親族を殺されたって何だって好き。ってやつです。ウエストサイドストーリーよりかは、ジュリエットの気持ちが理解できましたね。いろんな映画や漫画、ドラマでアレンジされていたりパロディがあったり、私達のようなふざけた演劇部でさえ知っているくらいのもはや教養の域ですよね。

そして上でも書きましたが、とにかくセリフが綺麗です。こんな言葉あるの?って感じ。罵る言葉や相手を煽るようなジョークまで粋なんですよね。つくづく昔の言葉って綺麗だったんだなと思います。今なんて、陰気臭い青年のことを「チー牛」と蔑称していますからね。ひどいもんですよ。

衣装も、キャストも抜群で、この監督版に勝るものはないというのもちょっとわかる気がします。デモソウイウトゲノアルイイカタ、ヨクナイ。モエル。

好きなところ

絶世の美女オリヴィア・ハッセーです。なんか手で計算したところ当時16,7歳らしいんですがなんですかあのエロさ。最初の画像見てもわかると思いますが、あの胸もそうですし相当可愛いです。今まで見てきた映画のヒロインのなかで一番顔が美しいと思います。ちなみにヒロインなのにアレなのはスター・ウォーズレイア姫です。ジャバ・ザ・ハットにとらわれて普通ではサービスなエッチい衣装を着させられているところも、あまり得にならなかったですしね。

好きなシーンはやっぱり広場での、マキューシオとティボルトです。どちらの役者もめちゃめちゃかっこいい。そして演技が上手い!セリフもかっこいい。演出も良い。あの広場の砂埃感といいセットも文句なし。戦いこそ派手さはないですが、遊び心があるし、そのあとロミオがぶっちぎれるのも良い。舞台とか演劇と違って、広場、通路、街とフルに使ってロミオとティボルトの決闘を描いています。最後のあの殺し方も良い!!!

あとは、いろいろあったあとにやっぱり会いたい!!!ってなるシーンです。2人は朝までもうすんごいんですが、その後朝2人が目覚めるショット。アレがあまりにも美しい。アレ演出した人天才です。裸でベッドに横たわる2人。ジュリエットはちょうど胸下まで毛布を被っていて、髪とかいろんなので身体を隠して、寝顔はバッチリ映る。相対してロミオはほとんど何も被っていなくて、うつ伏せです。そして筋肉質な身体とあのケツ!!完璧なケツ。あの2人をやや斜め上から映しているのがたまらなく美しいです。身体もそうですし、構図も、あの幸福感に溢れたジュリエットの寝顔や無防備なロミオ、絶望的な状況なはずなのに、地球上で一番幸せに見えるショットです。天才。

まとめ

やっぱり面白い!ロマンスものでもあり、喜劇でもあり悲劇でもあり、いろんな要素が含まれていて、原点でいて頂点のような脚本ですからね!いやあ良かった。

なんと言ってもあのジュリエットのおっぱいと、ロミオのお尻が良いです。最高でした。私もあんな体になりたい。

明日は100本目ローマの休日。特別なこと無く、淡々と書きたいと思います。

大学生と名画その98「レオン」(1994年)

「レオン」(1994年)

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ニキータぶりのリュック・ベッソン

こんにちは。豆苗の生きる力ってすごいですよね。ウォーターサーバーの上に豆苗を置いて、切って食べてるんですが、水入れる時に、豆苗の葉っぱが頭に触れるくらいなんですよ。書いていてこんなに伝わりにくいこと無いだろうなあと思っています。なので豆苗の話は忘れてください。

今日はそんな映画の「レオン」です。リュック・ベッソンといえばルーシーな俺ですが、今回はレオンです。同監督作品の「ニキータ」のアンサーというか、対をなす作品というか、そんな感じですよね。ニキータは薬物使用者の死刑囚の少女を工作員として育成し・・・っていう感じでしたが、今回はある少女と、殺し屋が出会い、育てるというか守る映画でした。いろいろ思うところはあるので早速メモしていきます。

リストによると

ジャンル:アクション

監督:リュック・ベッソン

主演:ジャン・レノ N・ポートマン G・オールドマン

コメント: 12歳の少女と寡黙な殺し屋の淡わ~い交情を描いて、秀逸。

仏人監督ベッソンの先鋭な演出。無名の俳優J・レノ(殺し屋)とナタリー・ポートマン(少女)は、一躍世界の舞台に躍り出た。

ファーストシーン=タバコを吸いながら、膨らんでもいない胸を反らせて見せる少女、気にもとめずに通り過ぎる殺し屋・・・。

いいショットだ。アクの強い敵役の俳優に注目。

◯《観葉植物の鉢と殺し屋》というカットは、何カットある?

チャップリンやマリリンモンローのモノマネをするシーン、あれ、脚本にあるのか?撮影現場の思いつきだろうか?

リストより

 なげーーーーーー。タイプするの疲れましたね。それほどお気に入りの作品ということなんでしょうね。観葉植物は必ず持ち歩くんですよ。細かい描写はたくさんあるんですが、殺し屋の精神面とかそういう方向のディティールですね。

リュック・ベッソン監督がニューヨークを舞台に放つアクションエンターテイメント!

リュック・ベッソンの名を世界に知らしめた、映画史に残る傑作アクション。劇場初公開時にカットされた22分の未公開シーンを追加し、96年に公開された完全版。

プロの殺し屋として孤独な日々を送るレオンのもとに、家族を惨殺された少女・マチルダが助けを求めてやってくる。復讐のために殺しの訓練を乞う彼女を断りきれないレオンは、マチルダと奇妙な同居生活を始める。2人は徐々に心を通わせていくが・・・。

「レオン」と対をなすような作品「ニキータ」に出演しているジャン・ユーグ・アングラードが、完全版にだけ麻薬の売人役で特別出演している。

U-NEXTより

 ってな感じの映画です。なんか珍しく、ここの隙間に書くことが思いつかないです。なんかここでは、あらすじとかに対して思ったことをボソボソ書いてるんですが、それが全て下で書きたいこと過ぎて書けません。おとなしく次へ進みます。

どんな映画?

おままごとコメディ映画だと思います。

あーやっと言えた、スッキリしました。たくさんアクションとかバイオレンスとか、殺し屋ものってたくさん書いているので、「いや違くない?」っていうタイミングが難しくて書くのが難しかった。

まあ違くない?は言い過ぎました。もちろんガンアクションはすごかったです。ルーシーとかトランスポーターとかもそうですしね!

私も初めは、アクションモノ、シリアスなサスペンスものだと思って見ていたのですが、途中から見方を間違えているな、と思ったんです。どうしても少女マチルダが、異様すぎて話があんまり入ってこなかったんですよ。だからうーんって思ってたんですが、コメディだ!って途中で気づきましたね。そういうシリアスな作品にしては、リアリティがないセリフや演出だったので、そういう皮を被った殺し屋とませた女の子のコメディと思ってみたら随分見やすくなりましたね。戦争や、殺しがあるコメディ作品なんて5万とあったので、別におかしなことではないし、直接的なギャグシーンを除いてもそう考えたほうがスッと入ってきたのでそれでいこうと思いましたね。

家族が酷い殺され方をしたり、冒頭のレオンのアクションシーンとかで惑わせていますが、基本的には、寡黙でミルク飲んだり、読み書きも出来ない寂しがりやな男と、早く大人になりたい精神的には大人だと思い込んでいる少女のラブストーリーなわけです。なんかあべこべなキャラクター設定になっているわけです。

この。女の子がおませさんで~、っていう笑いは意外と身近で、海外ドラマのフルハウスの赤ちゃんとか、日本で言うならちびまる子ちゃんのまる子とかですね。

彼女たちが面白いのは、子供のくせに、大人が使うような言動をするがやはり子供であるっていう構造なんですよね。まさにマチルダはそうなんですよ。あれは多分真面目にやってないと思います。だからそういうマチルダにクスッと笑いつつアクションとか、あのサスペンス感を楽しむもんなんだ、と思ってみました。

そしてそのサスペンス感が非常にうまく出ていてグイグイ進んでよかったです。基本的に不利な状況が多くてそれをどうひっくり返すかっていうスリルと爽快感、主人公たちよりもこっちのほうが情報が多いのでそれが効いてました。

好きなところ

コメントに書いていた、マリリンモンローやチャップリンのマネごとするシーンですね。マチルダがゲームをしましょう。と女スパイみたいなことを言い出して、始めるのが色んな服やメイクで過去の名俳優たちを再現してお互いに当て合うっていうゲームだったんですよ。かわいい。

そこでレオンがやったコスプレがジョン・ウェインでした。マチルダとジェネレーションギャップがあるっていうボケのシーンなんですがそれであるき方や立方でジョン・ウェインって即答できたのがとっても嬉しかったです。西部劇見てよかったなーって思った瞬間でしたね。

あとはマチルダの可愛いシーン。自分をレオンの愛人だといってみたり、近所の悪ガキ相手にいっちょ前の女殺し屋ぶってみたり、レオンに性交渉の交渉をしたりと、可愛いです。

まとめ

今回は、見ている最中に視点を変えてみるとまた違った感想を持つことを実際に体験しました。よく岡田さん含め、コンテンツ全部見東大生の大島さんとかなにか解説する時に、誰かの視点でみる、とかこういうものだと思ってみると、的なこと言っててそんなの無理だろと思ってましたが、作品を自分なりに楽しんだり、わかりやすくするためにそういう見方もありなんだなーって分かりました。というか映画見るのまじで疲れました。

大学生と名画 番外編 「千と千尋の神隠し」(2001年)

千と千尋の神隠し」(2001年)

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明日は、もののけ姫2回目見に行きます。

こんにちは。もののけ姫を見てから毎日映画館に通って、ジブリを見ています。今日で四日目。明日はもののけ姫を見に行きます。4作品上映なはずなのに、5日めに突入するってどういうことでしょうか。

番外編を書きたいと思ってしまったんですね。だから今日の見るべき映画も放棄してまずブログを書いています。それに加えて、今日は金曜ロードショーでコクリコ坂やるのでこれも見なければなりません。どんな金曜日なんだ。

今日はそんな映画の「千と千尋の神隠し」です。

私はこの映画が大好きでした。5,6歳まではほぼ毎週のようにビデオでみていたような気がします。今回映画館で上映した4作品、いや全ジブリ作品の中で、内容を記憶している映画です。ゆえに思い出補正がのって好きなんですよ。あの蚊とネズミのキャラクターや、ススワタリ、釜爺、顔のでかい登場人物たち、子供でもとっつきやすくて、テンポも良くて見やすい作品だからですね。

私の母がよく言う話で、ある日「母さん、全ては愛だよ」と3歳くらいの時に言っていたそうです。なんのこっちゃわかんなかったんですが、今日謎が解けました。蜘蛛のおじさんキャラである釜爺のセリフを真似していたんですね。まあそれくらい好きだったっていう話です。

なので、どんなもんかなとお試しで観たいっていうのが本音でしたね。たくさん見たし、岡田斗司夫の入れ知恵のおかげで裏側も多少はしれていたので、どうなふうに見れるのか楽しみでした。もしかしたら批判的に思うかもしれないし、トトロみたいな感情になるのかもなんて思っていましたが、最高に面白かったです。

理由は3点くらいあって、まずは「共感できる部分が増えた」ということです。子供の感性で見ることしか出来なかった昔とは違って、千尋、働く若い衆はもちろん、もはや両親の領域にも入れるような年齢と体験だったということ。

2つ目は、「細部を見る力がついた」ということです。ストーリー、設定、テーマなどの他に、作画やカメラ技法、オブジェクトやセリフ等を注意して総合的に見れていることです。やはりキャラクターの言動の可愛さや、展開の良さにグッともって行かれそうになる部分もあって宮崎駿ーーーーーーーーー!!!と叫びながら涙をこらえたところも多々ありました。

そこで3点目の「宮崎駿を齧っている最中である」ということです。ただの浦安鉄筋家族に出てくる優しいおじさんだと思っていた宮崎駿に絶賛興味津々中だからです。彼の解説やインタビュー、ドキュメンタリー、クソみたいな名言寄せ集めネットサイトまで現在ディグって居る途中なので、より関心深く映画を見ることが出来ました。

この3つのおかげで当時よりも、おもしろく見ることが出来ました。あとはオタキングの解説を観て自分ではわからなかったことを補完すればある程度はいいでしょう!!!

どんな映画?

書きたいことがたくさんあるので、ここは早めに切り上げていきますが、お仕事アニメ映画でしょう。バブル崩壊だ、ゆとり世代だどうのこうのと言ってる割とカオスな社会をデフォルメしてファンタジーにしたのではないかなと思います。

岡田氏によると七人の侍とかでさえ、時代背景のおかげでヒットした一発屋映画みたいなものだ、と話していたので社会という大きな力に一切影響していません!とは言えないだろうし。ずるい書き方をしてしまいましたね。保身ブログ。

千尋という少女が不思議な世界に紛れ込んでしまって、そこで自己形成して行くお話。お仕事アニメと言いましたが、高校生とか大学生とか、広義的な社会というかコミュニティに参加していればあるあるだなあ、と思うことも多いと思います。

そこに異変を感じているが、何も出来ていないところが嫌ですね。

気づいたこと、わからないこと

新しい部門作ってみました。

簡単に言えば、新入社員とか、バイトの新人とか新しい社会に参加してくる人間が、たくましくなっていくさまを描いていて、そもそもその社会もおかしいんだが・・・というお話ですよね。そこに学生生活っていうのは疑似社会体験なので、そういったニュアンスが含まれていると思います。グダグダ言わずに簡潔に。

ハクがおにぎりをあげるシーン

あそこ泣いてしまいました。子供のときは泣いたかどうかわかりません。

なんとかあの世界で命がつながった千を、ハクが励ましておにぎりを食わせるんですね。そして千尋は自分の名前を軽く忘れてしまう。ハクは、「本当の名前を忘れてはいけないよ、湯婆婆は名前を忘れさせて洗脳するんだ」的なことを言うんですよ。それでおにぎりを食べながら千尋は号泣するんですよね。そこで子供の頃は千尋可哀想・・・って思ってたんですよ。涙の理由がよくわからないからですね。

千尋は、両親に会えないとか、寂しいとかそういうことで泣いているわけではないんですよね。自分を忘れてしまっていたこと、忙しさや慣れない作業、自分の愚鈍さで心がすり減っていたんですね、そこでの優しさになんだか情けなくって嬉しくって涙を流しているんですよ。

こういうときって、自分ってなんで生きているのか、なんの目標持って日々過ごしてんのかよくわかんなくなって自分を見失いつつあるってこと多いですよね。バイト始めでも新入社員でもなんでもあまりの変化に置いてけぼりにされてしまっての涙で、ハクは自分を見失うんじゃねえぞ!って言ってくれてるわけですね。社会に惑わされるなよ!って鴨頭嘉人みたいな事を言ってるわけです。

無礼な千尋をみる

湯婆婆の部屋に入る際、「ノックもしないのかい!!!」って怒鳴られたり、お目付け役のリンさんに「釜爺に礼をしな!世話になったんだろ!」とか、顔でかい番台さんに意地悪されたりとか、細かいけど大事なルールや礼儀みたいなものを学んでいく千尋を見て、「うっ・・・」ってなりましたね。そういう仕組なんだから仕方ないし、なんなら私はヘコヘコして世間をサヴァイブするのが苦ではないタイプなので、もうちょっとうまくやれよーと思いつつ、嫌気が差しましたね。結局、こうやって息を殺して行くことしか出来ないし、ハクみてーな存在がいない人間はどうすればいいんだよ駿!!と思いました。

ハクはなぜあの世界へ??

この辺の話って子供には難しいですよね。

ハクも川の神様なので、本来ならば龍の姿で現れるはずなんですが、いつの間にかここに来た。と釜爺が言っていましたね。なぜ普通の人間なのでしょうか?

あのきったねえくせえ川の神様も、不法投棄されたゴミやヘドロがアホみたいに溜まっていてあの姿でしたね。湯婆婆は魔女なのですぐにピンときていたのですが、人間のせいであんな姿になってしまっています。琥珀川はマンションになってしまったと言っていたので、人間の姿になってしまったのか、もしくは自殺とか事件が怒ってその川にあの姿の死体が埋まっていたのかもしれません。

千尋はなんであの世界に迷い込んだのか

これはハクがなぜ湯婆婆のもとで修行をしていたかと関係があるような気がします。

ジブリっぽい考え方だと、千尋に会うために魔法を練習していて、それが引きつけてしまったORなにか人間界に行く用事があったのかもしれない。そのためには魔法を使う必要があったのかもしれないですね。

電車があったり、本や宝石、おもちゃなど他のキャラクターたちがもっていないものを湯婆婆やその姉は持っていたので、現実世界から持ってきたものかと思われます。多分マックスで高価なものは砂金だったので。

湯婆婆の呪い

あの印鑑は何かしらの契約印と言っていたような気がします。あれにこびりついていたのは、湯婆婆がハクをコントロールするための呪い。ハクを利用して何かしら野望があったのだと思います。

千尋が踏み潰したあとに、ハクが魔法を使うシーンがありましたね。ハクは優しいやつなのに湯婆婆の言うことを聞くはずない!みたいなこと言ってましたが、理由はこれだと思います。

ラストの千尋の顔

振り向かずに歩いてトンネルを潜る千尋。お母さんの腕を掴んで、不機嫌そうにオープニングと同じ表情で歩いています。

この時点で、あの世界での記憶は吹っ飛んでいることがわかります。そうじゃなかったらよくありがちな、お父さん!お母さん!良かった!的な顔をして歩いていると思うので。

でトンネルから出て穴を振り返り、神妙な顔をするんですよね。あそこで「なんか大変なことをしてきたような気がするなあ」とぼんやりと思い出している。それと同時になんか自分がお姉さんになったような気持ち、根拠はないけどなんか自信が胸に芽生えている。そこから思春期に突入していって、新しい生活を始めていく。そういう顔でありシーンだと思いますね。

だから、両親を助けて、元の世界に戻る!!っていうお話だと見せかけて、「少女が急に大人びるあの瞬間に、こんなことが起こっているかも」という妄想だと私は感じました。それが実際、バイトを始めたり、いろんな社会に混じっていく中で行われているというか、なんというか。自己形成して行く映画だ、といったのはこういうことです。

どうしても釈然としないのが、カオナシの存在です。千尋がお客と勘違いして、招き入れた厄介な存在で、そういうことあるわーと共感することもありつつ。あいつなんなんでしょう。

名前から考えてみます。カオナシ。顔がない。すぐ結び付けられるのは、「匿名」ということですよね。安全でずるい立場ですが、そういうインターネットとかにはびこっている人たちを表しているのでしょうか。

カオナシをアイドルに群がる痛いファンだと仮定したら、ちょっとしっくりするかもしれないですね。匿名をいいことに、己を誇大して乱暴に、豪勢に振る舞い、好意を押し付けて好意を返してもらおうとする。そういう人間たちを表しているのでしょうか。だとすると最後千尋が居場所を見つけてあげること、と整合性が取れなくなるような気がしますね。そんな事してあげる義理はないですからね。

セリフから考えてみます。「お前笑ってるのか?なぜ笑う」っていうセリフがあるんですよ。カオナシが頭でかい中居のおじさんに向かっていうセリフで、この気持よくわかるんですよね。小さいときから、笑わせるのは好きでしたが、笑われるのがすごく嫌いな人間だったんですよね。だから出川さんとかの転換はすごいと思います。

カオナシはそういう歪んだ自意識の象徴なのでしょうか。これは思春期によく発生しまだとしたら上で書いてることにもリンクしてきますし、一旦落ち着ける場所を提供してあげる義理もわかりますよね。物語上では、千尋が成長して誰かを導く余裕が出来たから、で片付きますが、カオナシがなんのメタファーであるか、ということを解き明かす鍵になるシーンだと思います。

その他は非常に細かくて、トンネルの中腹にあった休憩所のステンドグラスです。明らかに不自然。グーグルのロゴのようなカラーで、そこに刺した光はきちんとその色になっていました。エンディングでもまた写っていたので何かしら理由があるはずです。特にガラスの光ってジブリではいろんな事を暗示する部分なので知りたいです。

不思議な世界の入口付近の「目」も謎でした。目の絵や、模様、漢字、お店、ポスターにも写っていますが、あれは一体どういう意味なんでしょう。「視点」とか「視野」の話なんでしょうか。他にも釜爺がやけに優しいこと(ハクも頼れっていうぐらい)、湯婆婆の野望、現実世界に帰るための試験の意味不明さ、などなどたくさん疑問も出てきました。岡田斗司夫!!助けてくれ!!!!

好きなところ

長過ぎました。

書きたいことを書かせてください。テンポです。宮崎駿の映画はテンポが段違いに違います。ゲド戦記と比べて時間が一瞬で過ぎていく。それはキャラクターたちが能動的に動いているような感覚さえあります。

それは宮崎駿が物語を書く時は必ずキャラクター一人一人に、なりきって書いているからだそうです。インタビューでも岡田斗司夫も言ってましたが、すべて宮崎駿の視点が入っているんです。だからキャラクターたちに血が通っている。

あと高畑勲があまりにも締め切りを守らない姿を見て、どんなに大事な部分を削ったって締め切りに間に合わせようと思ったそうです。宮崎駿の映画が、難解というよりは説明不足なのもそのせいですね。

まとめ

いつもはこういうスタンスブログを書かないと決めているんですが、あの頃と比べて愛は変わらないですが、見方がとても変化したんだなと言うことで調子に乗ってたくさん書きました。

こんな恥ずかしいことは二度としませんよ。

まとめとしては、自分でいられる?ってことですよね。ハクか、どっちかのババアのセリフで一度あったことは忘れないよ、ってか忘れても残ってるぜみたいなこと言ってて、思い出す、意識するってことをしなさいよ。て言うことだと思いました。千尋は、耐えて適応して、自分の軸を作り思い出せるようになりました。それこそ愛や記憶によって成功しています。じゃあ何もない人はどうすればいいんだよ。駿ー。何もない人間なんていない!ってことか?駿ー!!!

何回も見てほしくないのに、もう一度映画館で見せてくれてありがとう駿ー!!!

大学生と名画その97「理由なき反抗」(1955年)

「理由なき反抗」(1955年)

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ジェームズ・ディーンすごい

こんにちは。久しぶりに、U-NEXTを使って映画を見ました。懐かしのサムネイルが取れましたね。今日も2本書くことにしましたね。そして明日もののけ姫を映画館で二度目の観賞しにいこうとしている最中、DVDが届きました。いやどんだけやねんという感じですが、私の本能が二度見よ。と言っているんですね。とことん見てやりますよ。この100本見る作業も、誰にも矯正されてないのに1日一本見ていて、ここ4日は1日2本見てますからね。なんと欲深い生き物なんでしょうか。

今日はそんな映画の「理由なき反抗」です。まさにタイトル通りな作品。そしてジェームズ・ディーンを久しぶりに見ました。エデンの東以来でしょうか。やっぱりかっこいいです。あの上目遣いと鼻がいいですね。

私も思春期にあんなビジュアルしてれば、もっと違う人生を歩めていたかもしれません。

リストによると

ジャンル:問題作

監督:ニコラス・レイ

主演:ジェームズ・ディーン ナタリー・ウッド

コメント: 事故死して偶像となったジェームズ・ディーンの遺作。

思春期に独特のシャイで反抗的な横顔は一見の価値あり

リストより

 だそうです。ジェームズ・ディーンのなんとも言えないあの横顔やっぱりいいですよね。ツィゴイネルワイゼンとこの作品が同じジャンルってのが腑に落ちませんが、なんだかんだハッピーエンド?な作品だとは思います。

24歳で早世した永遠のスター、ジェームズ・ディーンの代表作

不運続きとなる反抗期の青年をディーンがクールに演じるさまが鮮烈。また、配役とディーンの素のキャラが見事に重なっている。見せ場となるチキンレースは手に汗握る。

両親とともに街に引っ越してきた17歳の少年・ジムは、集団暴行事件の容疑者として警察に連行された。彼はそこで少女・ジュディと少年・プレイトウと出会う。学校へ転入したジムは不良集団のボス・バズに目をつけられ決闘を申し込まれる。

 字幕ではプレイトーと言っていたんですがね。こっちの編集画面では改行の関係でイトウくんみたいになっていますが。

不良と言うかやんちゃというか、制御不能というか、やっぱり思春期なので、チキンレースやらナイフゲームやら、銃撃戦やらいろいろあるんですが、比較するとチープではありますが、ジェームズ・ディーンが迫真の演技なので、一緒にドキドキするし、悲しいです。

あと個人的な意見ですが、アメリカ人がティーンの役をやるとぜんっぜんティーン感がなくてなんか昼ドラみたいで笑えるんですよね。あとナタリー・ウッドめっちゃ見てる気がします。今回はいやらしいカッコの少女役でムンムンしちゃいました。

どんな映画?

出ました青春映画です。もはやアメリカ人ってそんなに情緒不安な思春期を送る生き物なのか?という気持ちでいっぱいです。高校生の時交換留学で来たアメリカ人のゲーマーな男の子も、ホームステイ先の同級生の家で泣き出したらしいし。やっぱりみんな車がダサいとか、親がセックスに不寛容とかで乱れに乱れまくっているのでしょうか。もののけ姫を見なさいよ!!あの不動のアシタカを!昼間命削って村守ったら、死ぬって言われた挙げ句、村を追放されるんだぞ。それにも関わらずあの曇のない眼で生きていくんだぞ!!!もし息子が出来たらもののけ姫を一年に一回見せて、苦しいときこそ礼節を重んじる男に育てますよ。

臆病者!と呼ばれて、暴行事件を起こしてしまった、ジムが転向してきて、仲間外れにされてる被ネグレクト男子と友だちになり、不良のボスとチキンレースしてそいつが死に、そいつのタレ(結構気があった最初から)といい感じになります。一難去ってまた一難。いっつも嫌なことばっかり怒ってなんだかイライラしちゃう、親も求めた行動はしてくれないし。もう!!!って感じ。

もちろん分かります。でもまたあの頃とは違う気持ちが渦巻いていて、少し共感できないところもあります。何かがわからなくなる感覚って気持ちが悪いですね。こうやって本当の名前も忘れちゃうのかな。

好きなところ

ジェームズ・ディーンの顔が大好きです。

後は、なんか仲良くなった3人で空家の豪邸に忍び込んでつかの間の楽園を楽しむシーンです。3人で不動産屋と新婚夫婦ごっこをしたり走り回ったり、ちょっとナイーブな話をしたりと、あそこの3人の高揚感、一瞬だけの思春期のハイなグルーブが良いですね。

でそのシークエンスでナイーブなお話をする男の子がいるんですが、そいつもいいですね。身体が小さくてコンプレックスがあってたまに、異常になってしまう。その子の依存してしまう性質が、可愛らしくもあり、重くもあって非常にリアルでした。

まとめ

さすが青春映画でした。今回も全然気持ちよさがなかったです。私はやっぱり気持ちのいい映画が好きです。マイナス方向だとしてもカタルシスがある方が良いですね。こうやって自分の好き嫌い、その奥にある思想まで固めていくことに意味があると思いました。しっかりとした根拠があれば、嫌いといっても良いんです。

大学生と名画その96「街の灯」(1931年)

「街の灯」(1931年)

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これよこれ!!!!

こんにちは。アホみたいにジブリを見まくっています。岡田斗司夫さんの有料コミュニティに入り、となりのトトロと解説を見て、「もののけ姫」に触れていたのでたまらなく見たくなって見に行ってからというもの毎日劇場に行っています。昨日はナウシカを見て、今日は9時からゲド戦記を見ました。そして明日も朝から千と千尋の神隠しを見ます。本当にジブリに関しては頭からごっそり抜け落ちているので、初めて宮崎駿を見た海外のティーンみたいな気持ちなんですよ。岡田斗司夫さんの解説もまあ最高ですし、インタビューの動画とか見まくってます。本も欲しいです。100本終わったら、ジブリをガンガン見ていきたいと思います。明日は金曜ロードショーで「コクリコ坂」もやりますしね。明日は3本映画を見ることになっています。驚き。

今日はそんな映画の「街の灯」です。

読み方は「まちのひ」ですよ。誰かに「好きな俳優はチャップリンかな?特に、まちのあかりとかね?」って言わないように注意しましょうね。

これこそがコメディですよ。やっぱりおもしろい。普通に声出して大笑いしましたね。プラスアルファで感動するんですよ。しかも今回はPCでみたのでなんか新鮮で良かったです。

リストによると

ジャンル:しみじみ

監督:チャップリン

主演:チャップリン

コメント: 笑いとペーソスが、いい具合に共存している。

これも、見ておきたいチャップリンの一作。

リストより

 ペーソスってなんなのかわかりませんでしたが、ちゃんと調べました。ノスタルジーってやつですね。

どうしても最近みたコメディ映画と比較してしまうんですが、なんかいろいろ書きたくなってしまいます。私はこっちのが好きです。

どんな映画?

サイレント映画です。96本の中で2作品だけがサイレントだったかなーと思いますが、なんでこんなに面白いんでしょうか。正直、バスター・キートンよりも好きです。

今回はチャップリン演じる主人公が、盲目の花売りの女性と偶然知り合い、お金持ちの伯爵と勘違いされてしまいます。現実は働いてるのか何なのかもわからないおっさんですが、自殺しようとしたところを助けて、友人になった男がたまたま大金持ちで、彼に援助されながらも女性との距離を縮めていきます。

金持ちの友達が海外旅行に言ったり、女性に金関係の問題が出てしまったり、なんか仕事始めたり、謎にボクシングすることになったりと奮闘します。チャップリンは盲目の彼女と幸せになることができるのか・・・・?

って感じです。超テンポ良くグイグイ展開していくし、鉄板ユーモアで非常に面白いです。なんか某喜劇みたいな、ファンだからおもしろいとか様式美をたのしむ寄りではないですね。普通に面白いです。

そしてしっかりストーリーがあるのが良いですね。ちゃんと目的やゴールがあるので不安がらずに見れるし、見やすいです。何してるんだろう・・・が一番萎えちゃいますからね。

トムとジェリーとか、カートゥーンアニメもそうだし、日本のコメディや役者さんにもたくさん影響を与えているのがやっぱり感じられます。

ちょっと障害者の扱い方に問題があるような気もしますが。

好きなところ

もちろんボクシングのシークエンスです。あまりにもおもしろすぎる。

彼女の問題を解決するために金が必要なので、チャップリンは頑張って仕事しますが、遅刻をしてしまってクビに。金持ちの友達がいなけりゃ何にも出来ない、と途方に暮れているところに怪しい男がやってきて、一発ドカンと稼がないか??と誘われます。

次のカットでは、もう上半身ハダカでグローブを反対につけたチャップリンが映されています。あの身体とグローブの付け方を間違えているってだけでめちゃ面白いからすごいんですよね。あれは表情や身体を全部使って笑わせに行ってるからですね。ある意味自虐的な笑いですよね。

それで相手もその八百長の常習犯らしく、テキトーにやって山分けする算段をつけますが、その対戦相手が急遽変わることに、しかも勝って賞金を貰ってやろうと息巻いています。待合室の戦う前のチャップリンの弱々しい感じや、他のボクサーとの絡みもとても良くできていて、小道具の使い方もうまかったです。

リングに上がる仕草から、試合が始まるまでたくさんのボケが入っていてとにかく面白い。回転率がすごいです。そして試合中のレフェリーを盾にして戦う戦法や、パンチがあたってふらついてる相手の方を下方向に押して無理やりダウンさせようとしたり、文字通り手数が多くてめちゃくちゃ笑いましたね。好きです。

まとめ

まとめも何も面白かったです。

最近のジブリブームで耳にしたんですが、宮崎駿監督の話なんですが。宮崎駿黒澤明手塚治虫など尊敬していて影響を受けた方が多くいるそうなんですが、最大限のリスペクトした上で、痛烈に批判をすることをするようにしているらしいです。というのも、作品や監督を神棚に上げるのではなく、批判して超えるものを作るのが正しいクリエイターの態度だ。と言っていました。

これ一番難しいことで、悪口や個人的感情にとらわれずに、見極めて指摘してくことですからね。しかもこの96本の間そんなことしてませんでしたし。クリエイターでもなんでも無いのでそうなんですが、ただ来たもの飲み込むだけじゃだめですよね。これからっしょ。