ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その96「街の灯」(1931年)

「街の灯」(1931年)

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これよこれ!!!!

こんにちは。アホみたいにジブリを見まくっています。岡田斗司夫さんの有料コミュニティに入り、となりのトトロと解説を見て、「もののけ姫」に触れていたのでたまらなく見たくなって見に行ってからというもの毎日劇場に行っています。昨日はナウシカを見て、今日は9時からゲド戦記を見ました。そして明日も朝から千と千尋の神隠しを見ます。本当にジブリに関しては頭からごっそり抜け落ちているので、初めて宮崎駿を見た海外のティーンみたいな気持ちなんですよ。岡田斗司夫さんの解説もまあ最高ですし、インタビューの動画とか見まくってます。本も欲しいです。100本終わったら、ジブリをガンガン見ていきたいと思います。明日は金曜ロードショーで「コクリコ坂」もやりますしね。明日は3本映画を見ることになっています。驚き。

今日はそんな映画の「街の灯」です。

読み方は「まちのひ」ですよ。誰かに「好きな俳優はチャップリンかな?特に、まちのあかりとかね?」って言わないように注意しましょうね。

これこそがコメディですよ。やっぱりおもしろい。普通に声出して大笑いしましたね。プラスアルファで感動するんですよ。しかも今回はPCでみたのでなんか新鮮で良かったです。

リストによると

ジャンル:しみじみ

監督:チャップリン

主演:チャップリン

コメント: 笑いとペーソスが、いい具合に共存している。

これも、見ておきたいチャップリンの一作。

リストより

 ペーソスってなんなのかわかりませんでしたが、ちゃんと調べました。ノスタルジーってやつですね。

どうしても最近みたコメディ映画と比較してしまうんですが、なんかいろいろ書きたくなってしまいます。私はこっちのが好きです。

どんな映画?

サイレント映画です。96本の中で2作品だけがサイレントだったかなーと思いますが、なんでこんなに面白いんでしょうか。正直、バスター・キートンよりも好きです。

今回はチャップリン演じる主人公が、盲目の花売りの女性と偶然知り合い、お金持ちの伯爵と勘違いされてしまいます。現実は働いてるのか何なのかもわからないおっさんですが、自殺しようとしたところを助けて、友人になった男がたまたま大金持ちで、彼に援助されながらも女性との距離を縮めていきます。

金持ちの友達が海外旅行に言ったり、女性に金関係の問題が出てしまったり、なんか仕事始めたり、謎にボクシングすることになったりと奮闘します。チャップリンは盲目の彼女と幸せになることができるのか・・・・?

って感じです。超テンポ良くグイグイ展開していくし、鉄板ユーモアで非常に面白いです。なんか某喜劇みたいな、ファンだからおもしろいとか様式美をたのしむ寄りではないですね。普通に面白いです。

そしてしっかりストーリーがあるのが良いですね。ちゃんと目的やゴールがあるので不安がらずに見れるし、見やすいです。何してるんだろう・・・が一番萎えちゃいますからね。

トムとジェリーとか、カートゥーンアニメもそうだし、日本のコメディや役者さんにもたくさん影響を与えているのがやっぱり感じられます。

ちょっと障害者の扱い方に問題があるような気もしますが。

好きなところ

もちろんボクシングのシークエンスです。あまりにもおもしろすぎる。

彼女の問題を解決するために金が必要なので、チャップリンは頑張って仕事しますが、遅刻をしてしまってクビに。金持ちの友達がいなけりゃ何にも出来ない、と途方に暮れているところに怪しい男がやってきて、一発ドカンと稼がないか??と誘われます。

次のカットでは、もう上半身ハダカでグローブを反対につけたチャップリンが映されています。あの身体とグローブの付け方を間違えているってだけでめちゃ面白いからすごいんですよね。あれは表情や身体を全部使って笑わせに行ってるからですね。ある意味自虐的な笑いですよね。

それで相手もその八百長の常習犯らしく、テキトーにやって山分けする算段をつけますが、その対戦相手が急遽変わることに、しかも勝って賞金を貰ってやろうと息巻いています。待合室の戦う前のチャップリンの弱々しい感じや、他のボクサーとの絡みもとても良くできていて、小道具の使い方もうまかったです。

リングに上がる仕草から、試合が始まるまでたくさんのボケが入っていてとにかく面白い。回転率がすごいです。そして試合中のレフェリーを盾にして戦う戦法や、パンチがあたってふらついてる相手の方を下方向に押して無理やりダウンさせようとしたり、文字通り手数が多くてめちゃくちゃ笑いましたね。好きです。

まとめ

まとめも何も面白かったです。

最近のジブリブームで耳にしたんですが、宮崎駿監督の話なんですが。宮崎駿黒澤明手塚治虫など尊敬していて影響を受けた方が多くいるそうなんですが、最大限のリスペクトした上で、痛烈に批判をすることをするようにしているらしいです。というのも、作品や監督を神棚に上げるのではなく、批判して超えるものを作るのが正しいクリエイターの態度だ。と言っていました。

これ一番難しいことで、悪口や個人的感情にとらわれずに、見極めて指摘してくことですからね。しかもこの96本の間そんなことしてませんでしたし。クリエイターでもなんでも無いのでそうなんですが、ただ来たもの飲み込むだけじゃだめですよね。これからっしょ。