ヒモ夫の日常

駄文、愚文

立花隆さんマジでありがとう

作家の立花隆さんが4月に亡くなっていたことが今日発表されました。

ある一冊の本を読むまでは、ジブリ話にちょくちょく出てくるおっさんというイメージ。去年の年始にたまたま手に取った「知の旅は終わらない」を読み、彼の半生や学んできた学問、書いてきた本について触れました。

彼の政治的なイデオロギー位置などはさておいて、一瞬で立花隆という方を好きになりました。

知的好奇心っていう言葉では表現できないほどの知識や知りたいという欲求の大きさ、それを探究していく姿がとても面白い。知の巨人という表現が本当にふさわしい方なのだなと文章を読んだだけでわかりました。

「知の旅は〜」という本は彼の人生だけでなく書いてきた本、学んできた知識をオムニバス形式で紹介しており、興味があったらちょっとその本も読んでみてよ、てな感じで誘導してくれていて、すでに私も数冊買って読んでいる途中です。

今いろんな情報がスピード感を持っていつでも誰でも手に入れらる時代で、立花さんのような知に対する欲求を深く持った人間は現れることがないだろうなと思います。いつでもなんでも手に入る、ということがわかってしまうと人間は追及をしなくなります。映画が見たくてサブスク加入したものの、いつでも見れるから時間ある時に見よ〜。なんてことが日常茶飯事ですからね。

そういう知識や情報に対するハングリーさが削り落とされて行く社会で育った私は、立花さんの知的肉食系男子っぷりに憧れを抱いたのです。俺もこういうハングリーさを持ちたい。立花さんの時代よりも遥かに知識を増やしやすいのにそこにあぐらをかいていてはもったいないと思いました。

知識や文化、人柄や文章力など全ては年月を重ねるごとに少しづつ層を積み重ねて行くものだと思います。だからコツコツと今興味があったり必要である知を取り入れてゆっくりと、自分の中に大きな地層を形成していきたい。

いくつもの病を持ちながら、知の巨人が残してくれた1冊の本のおかげで60も下の若者はすごく励みになっています。立花隆さんマジでありがとう。あなたのおかげで今の楽しい生き方があります故!!!

 

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