【GW映画レビュー その10】沢口靖子、死す! 『ゴジラvsビオランテ』
『ゴジラvsビオランテ』
人間はもともとマルチタスクをするようにプログラミングされている動物らしいです。何万年と時間をかけて進化している我々の脳みそですが、狩猟採集の時代からの名残でこんなことになっているらしいですよ。
一つのことに集中しすぎてしまう人間は、動物や災害、人間同士の争いで不利(不慮の事態への対応速度が遅れるため)になるので自然と脳みそがいろんなものに意識分散させているらしいです。
映画館で映画を見ている最中に、
「玄関の鍵閉めたっけ…」
とか
「トイレしたいかも…」
と思ってしまうのも、人間の性というわけですね。
これは「生存本能」の一種だそう。その本能を拡張、というか異発達というかさせてしまうのがスマホだそうですよ。
海外の学者さんが「スマホ脳」という新書を出していて、それの要約をオタキングがやってました。
その本は、スマホが人間の生存本能と噛み合いが良く、人間の能力を低下させ依存させていく。そのメカニズムを詳しく実験などの文献交えて解説していくという本。
みんなおもしろいこと考えますよね。精神医学界では「スマートフォン」などのデジタルデバイスと人間の関連を調査する実験が割とされてるみたいです。
スマホをポッケにいれた人、教室の外においてきた人で試験の結果に差が出たり。
みなさんテッドていう意識高い系の番組知ってますか?下ネタテディベアじゃなくて、学者やら実業家やらが、世界中のインテリを集めてプレゼンするあれですね。
そのTEDでも、観客をポッケにスマホ勢と会場の外においてきた人勢に分けて理解度調査をしたところ、15分程度までの内容は両者バッチリ理解していても、ポッケチームはその後の理解度は低いそう。
テッドなんか見に来るやつはみんなインテリですからたまたまとかではなさそうですね。
もっと細かい理由や、情報べらべら喋っていて面白かったのでぜひ見てみてください。倍速で観てね。
~fanza~
脱線し過ぎちゃいました。今日は『ゴジラvsビオランテ』です。
寝不足も相まって眠かったですね。ヌマさんの音楽がどれも素晴らしかったです。
そしてBiSHが歌う「in case」のフルバージョンが公開。黙って聞け。
配信まだーーーーー?????
と思ったら来てました!!!エンディングも楽しみ。
ワシが書いたゴジラ記事も置いときやす
あらすじ
ゴジラの細胞を植物に組み込んで作り出された巨大怪獣、ビオランテ。遺伝子工学が生み出した恐るべき怪物と、眠りから目覚めたゴジラの凄まじい戦いが始まる。
(Netflix)
どんな映画???
「遺伝子組み換え」問題とゴジラを軸にしたSF特撮。
神への道に踏み出した人間にどうのこうのという話。84年ゴジラから始まった雰囲気を踏襲しつつ、今度はエンタメや子供向けに走りすぎないぞ。
という意思も感じます。
テーマというものは、見る人ではなく作る側が一番大事にするものらしいです。私達が無理して受け取る必要はない。
それでも受け止めに言ってしまうのが私達なんですが。
好きなところ
すっかり虜になってしまった、沢口靖子ことリッツ姫ですが、今作も登場してくれました。
武田鉄矢はいないようで安心。昨日はスベってましたね~。いやあ恥ずかしい。
ですが、リッツ姫の笑顔で私の表情が綻んだのもつかの間。G細胞関連のごちゃごちゃによって死亡が確定。開始10分程度で、私達の姫はいなくなったのです。
もう楽しそうに父親についていくことも、リッツにアンチョビとか乗せることも無い。
伊福部昭さんの音楽がやっぱりかっこよかったですね!
今回はドラクエの音楽とかやっていた人が担当したらしいんですが、要所要所に昔の音楽を使っています。
皆さんおなじみの、ゴジラのテーマもあります。
デデデン、デデデンのやつです。
もう1つは、『ゴジラ対特車隊』
もとは「ゴジラの恐怖」という教ですね。モスゴジでも使われてました。
あとはシン・ゴジラなんかにも使われた一度聞いたら絶対に忘れない「怪獣大戦争マーチ」です。
どれもかっこいい!!!
特撮シーンとして特筆したいところは特に無いです。もうゴジラ慣れしました。早急にスクリーンで観なければならないんです。
カースタントは良かったです。ドラマは別として。
まとめ
ビオランテが天に帰ったあと、最後に浮かび上がるリッツ姫の顔……
いや不自然すぎて笑ったわ。どういう演出やねん。いくら最近の平成と言っても、すっかり脳みそは令和になってしまったんですね私…
当時のものを当時の熱で味わえないのはクラシックの特徴です。勉強することに意味があると思います。ゴジラ教養ですよ。なんでも教養として語れる様になるのが目下の目標です。
「教養」に関してはまたどこかで書きたいです。
おやすみなさい。