【映画レビュー・感想】『藁にもすがる獣たち』 映画ってこういうのもあったね。
基本情報
韓国映画です。
いやあ面白い。私は、韓ドラや韓国映画に疎く、公開されていることすらわかんなかったんですが、有識者に誘ってもらって鑑賞。
すげえ面白かった。
シネマート新宿というナイス映画館で観ましたね。
だからそこまで広く配給されてないのかと思いきや、普通にグランドシネマサンシャインでやっとるやないか。
池袋のほうが近いのでそこで良かったやろとも思いますが、素敵な映画館だったのでまあ良しです。
良かったところ!!
瞬間 100点!!
AVG 80点!!!
めちゃくちゃ高い!!ずっと楽しかったです。
ずっと楽しすぎて、胸がズキズキしました。あんなにサスペンスを感じたのは久しぶりだと思います。
なぜあんなに緊迫感があるか
まず顔です。なんであんなに顔の演技が上手なんです?日本人とかアジア人は、表情下手なんちゃうの?
私が韓国人俳優の顔に慣れていないからかもしれませんが、顔の演技に緊迫感が出るんですよね。
日本人の細かな表情とは全く違うし、ハリウッドのものとも違うあの異質さと、今回の映画のようなサスペンス風味がマッチしてずっとドキドキしてしまいました。
あの演技と、リアリティの両立ができるのが不思議でたまりません。
外連味たっぷりな演技してるし、設定や脚本もクスっと笑ってしまうところがあるんですが、緊張してしまう。
ということは顔や見た目の視覚的情報が、緊迫感やリアリティをもたせる役割を果たしているのだと考えられます。
そしてそれを見せる音楽の使い方です。
無音のシーンが多い。それだけ演出や演技に自信があるということなんでしょうか。
ところどころで使われる音楽も、控えめだけどちゃんと仕事してる印象でした。ドラムとベースだけとかね。
ドキドキしすぎて、音楽流してくれ!!!!!!と何度も思いましたね。
それをやらないから、良いんですが。
好きなシーン
あんまりネタバレするのも嫌なので、めちゃくちゃぼかしますが
後半、ある家が燃えるんですよね。それをみる二人の登場人物のシーンがあるんですけど、バカみたいに笑いました。
あの瞬間が100点の瞬間です。
いろんなピースが噛み合った瞬間なんですよ。そこで割と感動的なセリフが来て、爆笑しました。
もちろん映画館の中なので、クックックッ・・・
ってオタク特有のやつなんですけどね。
あのシーンは100点でした。
この作品はパッチワークみたいな映画なんですけど、ああいう瞬間の気持ちよさがあるからやめられないですよね。
ううもっと細かく書きたい。
まとめ
映画に教訓やメッセージを求めることってよくありますよね。
何かをもたらしてくれるものとして、映画を捉える見方です。
私も割と、そういう見方をすることが多かったのですが、そんなもんで片付けられる映画って少ないんですよね。
映画に限らずですけど。
結局は、そういう感情っていうのは自分の中で、かけた時間やお金に納得感を与えるためだけのものに過ぎないし、作ってる人間はなんとも思ってないことが多いんですよね。
そういうのを象徴した映像でした。久しぶりにこういう映画を見た。大好物です。
なんか抽象的な記事になってしまいましたが、書くのがめんどくさい気分ですので勘弁してください。