ヒモ夫の日常

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大学生と名画その78「エリン・ブロコビッチ」(2000年)

エリン・ブロコビッチ」(2000年)

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ジュリア・ロバーツかっこいい!


こんにちは。過去のブログをちらっと見て、吐き気がしています。私は自分の書く文章が気持ち悪いのがコンプレックスです。今ではだいぶましになりましたが、以前の文章は生き&恥な文章でした。

それっぽい表現を使うのに照れが生じて、わざと稚拙な表現にしていたり、本当はその感情や事象を表すだけの力量が無いくせに、さも多くは語らないみたいなスタンスで抽象的にとどめておいたりと気持ち悪さのオンパレードです。

って今気づきましたね

。読むの恥ずかしいので、見ないふりをしていましたが、ジュリア・ロバーツに突き動かされ、しっかり現実と向き合いました。その結果、吐き気がしているんですけどね。

今日はそんな映画の「エリン・ブロコビッチ」です。ジュリア・ロバーツ主演。3人の子供を育てるシングルマザーが、ある大企業の不正を暴き、住民たちを救うまでを描いた、実話を元にしたエンタメ作品です。

最初にこういうことを書いておくことで楽ができることに気が付きました。一度しか書かないのでしっかり覚えてくださいね!主人公の名前はエリン・ブロコビッチです。

リストによると

ジャンル:意外な快作

監督:S・ソダバーグ

主演:ジュリア・ロバーツ

コメント: 低予算映画だがバッチリ面白い。オスカーを手にして、主演女優ジュリア・ロバーツは「ギャア!!」と叫んだ。

リストより

 ってな感じ。あー最初にちょっとでも書いといて良かった。

確かに低予算で地味な映像の映画です。ですが・・・って感じ。オスカーを手にしただけあって凄く面白くて力強い作品でした。

今回もDVDなので特典映像込で楽しみました。もちろんジュリア・ロバーツも監督たちの話もとても面白いんですが、これは実話ながらエンターテイメントとして成立させた話なので、当然モデルになった女性、もとい本物のエリン・ブロコビッチが居るんですよね。

彼女のなんか取材に応じる感じがちょっとアレでしたね。まあこんなことをする女性なのでそりゃそうなんですが、もう少しこう、いや日本人の悪いところが出てますね。彼女と映画は何も関係ない。文句なしに面白い映画でした。

どんな映画?

非常に痛快な映画です。「痛快!!!!」と叫んでいたシーンも会ったくらいです。私は働く女性系の映画やお話って過剰なフェミ感があるものも多く、少し苦手なものもあるのですが、とってもかっこよかった。こういうのってすぐ炎上するので難しいですが、女の人だからよりかっこいいんですよね。なんか伝わらなさそうなので詳しくは書きませんが、単純にかっこよかったです。

そしておもしろい。監督も未公開シーンの解説で、「下品なシーンはたくさんあるのでここは躊躇せずカットしました」って言ってるくらい。Fワードがたくさん出てきます。ファ◯クとかそういうやつね。まあ別に下品なこと言ってるから面白いってわけでもないんですが、まっすぐで強いエリンが正義を果たす映画です。

あらすじとエリン・ブロコビッチ人間性をちょこっと。もしかしたら好きなとこに書くかもですが。

エリン・ブロコビッチバツ2です。そして3人の子持ち。そしてそして無職。そしてそしてそして交通事故に合い保険に入ってないため借金をすることに。彼女は持ち前のコミュニケーション能力と物怖じしない性格で就職活動をがんばりますが、学歴が無い(高卒)なため雇手が無い。ので無職なんですね。

DVDのパッケージに「大丈夫、巨乳で解決する」って書いてたので、そういうお色気を使ったコメディお仕事映画なのかなと思いきや、そんな絶望的な状況で始まるし、至ってリアルで静かに映画がスタートするんですよ。音楽も素晴らしい。しかも実話なので、現実味があります。っていうか現実。監督の話でも、カットしたシーンが創作的すぎたというのが理由だったり、実話をエンタメとして成立させるよう様々な工夫をしたそうです。

 話を戻すと彼女は交通事故に会うんですが、100%相手が悪い。そこで弁護士を雇って裁判をします。当然勝つと思いきや、彼女は法廷でついかっとなってしまい、暴言を吐く。そして負けてしまうんです。

 そこで彼女は弁護士のエドと出会うんですね。最悪の出会いです。彼女は慰謝料請求もできず、仕事も見つからない、隣人にはハーレー乗りのライダーが引っ越してきて、ベビーシッターは嫌気が差してやめてしまう。現代にもいそうな社会に少し距離を置かれてしまっているシングルマザーになってしまいます。

 ですが彼女は頭がいい聡明な女性(学歴がないのは理由があります)なので、ってかずる賢いというか世渡り上手なので、弁護士・エドの事務所に強引に転がり込みます。彼女のなんでもストレートに言う性格と、法律事務所なのに超ミニスカート、そして胸を露出しまくった格好のせいで、その他女性事務員から反感を買うんです。

 「私は似合うからこの服を着るの。ヒップが下がるまではミニ・スカート履くぜ」っていうセリフも名台詞でした。ジュリア・ロバーツが演じているのでとっても美しいんですが、本物も相当綺麗でした。しかも彼女はミスコンの女王だったという経歴もあり、自信満々で強情です。その分優しく、強いお母さんです。

 なんか話す順番が前後して申し訳ないですが、少し危うい感じがするんですよね。突っ走る感というか。そんな彼女ですが、事務所でとある書類に違和感を感じます。それは大手企業がある地区の家庭に立ち退きを命じていて、それを命じられている家庭からの依頼でした。家の買取金額も低かったんですが、企業がその家庭に人間ドック的なやつの料金を払っているデータにエリンは違和感を抱いたんです。

 ましてやアメリカでわざわざ一般家庭の医療費を負担する企業なんてありえないので、そこに何かがあるとにらみ、調査を始めます。

それがアメリカ史上最大の和解金を勝ち取った、公害訴訟に発展していきます。その一部始終を描いたのがこの映画なんです。意外や意外ちゃんとした法廷ものなんですよね。それを非常にエキサイティングにパワフルに描いています。超痛快です。しかも実話っていうんだからすごいですよね。エリンの魅力をもう少しだけメモしたいと思います。

好きなところ

 もちろん主役であるジュリア・ロバーツさんですね。ってかエリン・ブロコビッチさんかな?超面白い。

 脚本が良いんですよ。セリフも含め。いつもどおり声出してたくさん笑いましたね。すっごく過酷な環境なはずなんですが、それを感じさせない強さがあるんですよね。非常に頼もしい女性像として描かれている。

 そんな一人の女性を仕事と家庭っていう面からクローズアップして行きます。そもそも大企業の隠蔽とは、工場で極めて有害な6価クロムという薬品を使っていてそれを地下に流しているんですよ。その地域では井戸から水が来るのでもちろんそこに含まれてます。その事実を隠蔽していたということです。その地域に住む人はみんなガンだったり腫瘍があったり病に犯されている。そしてその土地を離れた人も病気で苦しんでいます。エリンは事件を調べるうちに沢山の被害者たちに触れていく。そこで助けたいというシンプルかつ強い気持ちが出てきて、奔走するわけです。

 彼女はもちろん法学部にも出ていない、それどころか「読書障害」を持つ女性なんですよ。これは未公開シーンで明らかになります。彼女は字が読みづらいので、夜中まで書類を読み込んで、「読んでみろ。証明してみろ」と言われたときのために全てを暗記しているんです。被害者たちの住所や病状、電話番号まで全て暗記しています。できる女です。

 やばいこれはまずいブログの流れになってきています。的確に的を絞ることが出来ていいない。

 家庭についてですが、これも非常に大事な要素で、子供3名をどうにか育てないといけないんです。だからあんなにも死ぬ物狂いで仕事をする。まあそれだけではないですけども。彼女は一般的な良い母親とは言えません。監督もそこはリアルに描きたかったと言っていました。とても複雑で大変な訴訟なので、子どもたちとあまり向き合えてないんですよね。ある意味家庭を犠牲にしてしまっている部分もあります。

 そこを補ってくれるのが、隣人としてやってきたジョージなんですね。彼はバイク乗りですが、エリンに一目惚れをしパートナーになる。日中は仕事をして、学校から帰ってきた子どもたちの世話をしてくれるんですよね。

 そういう家庭と恋人、そして責任感を伴う仕事という要素から一人の女性を痛快に描きます。気持ちいです、彼女の生き方。

まとめ

 なんだかバラバラなブログになってしまい。残念です。こんなにもいい映画だったのに悔しさが残りますね。

 正直な感想としては、働くことってこんなにも大変なんだなと思いました。実際まだ社会に出ていないのでなにもわかりませんが、彼女の姿勢をみると奮い立たされますね。

 ちんこの話じゃないですよ。とにかく聡明で強情で、ユーモアに溢れた素敵な人間を映した映画です。おもしろい!

 一番好きなとこは、調停裁判を行うためには原告団の署名が必要なんですよ。それを泊りがけで必死に集めて、一緒に裁判をやる大手事務所に叩きつけに行くところです。超絶時間がかかるし、陪審員を用意した裁判ではないので原告団は猛反発していて雲行きが怪しかったんですが、エリンの絶対的信頼と人望によって集めてくるんですね。それにたいして大手事務所の弁護士が、「こんな不可能に近いことをどうやって・・・?」と言ったら「600人フェラしてきたのよ」と罵るんですよね。かっこいいし、面白かったです。その時ばかりは、パートナー弁護士のエドもドヤ顔してました。いつもは起こるのに。

働く大人のかっこいい映画です。おもしろい!!!!!