大学生と名画その55「天使にラブソングを」(1992年)
「天使にラブソングを」(1992年)
こんにちは。がっつり330円って書いてて恥ずかしいです。そうです。ETに引き続き、レンタルしてでもみたいなあって思っちゃったんですよ。
一時期この映画の聖歌隊のシーンを字幕コラージュして、作っていた動画がバズっていたんですよね。で面白そうな映画だなーって観てたんですよ。
そう今日はそんな映画の「天使にラブソングを」です。1、2ヶ月前に金曜ロードショーでやっていたんですよね。超見たかったんです。だから少しルールを破ってレンタルして観ました。率直に言うと、まじで最初の聖歌隊が歌う「Hail Holy Queen」を聞くためだけに観たので今日のブログはマジで秒で終わります。
リストによると
ジャンル:以外な快作
監督:エミール・アルドリーノ
主演:ウーピー・ゴールドバーグ
コメント: 唄って踊る修道女をW・ゴールドバーグが怪演。脇役の修道女達のキャラが、またいい。記録的にヒット。
リストより
ってな感じです。ほんとウーピー・ゴールドバーグすげえんですよね。まさに怪演。これ他に誰かできるんでしょうかね。天童よしみさんとかでしょうか。
脇役たちも良いです!あきらかに優遇されてる前髪をだした修道女がいるんですよ。あれは今作の萌えキャラです。
前半で書ききってしまうと今日は持たない気がしてやまないので、進ませていただきます。
ウーピー・ゴールドバーグの代表作となったミュージックコメディ
アカデミー賞女優のマギー・スミス、「ホーカスポーカス」のキャシー・ナジミーらが脇を固める。ゴスペル風にアレンジされていく聖歌は一聴の価値あり。
殺人事件を目撃したクラブシンガーのデロリスは、サンフランシスコの修道院で匿われることに。新米シスター・クラレンスとして修道院に迎えられたデロリスは、聖歌隊のリーダーを引き継ぎ、歌のレパートリーにソウルやロックのナンバーを加え始めるが・・・。
U-NEXTより
ってな感じの映画です。まあ正直色々突っ込みどころはありますよ。でも良いんですよね!!曲とあのよくある設定みたいなのがやりたかっただけだと思うので!それが最高におもしろいから良いんです!
どんな映画?
よくばりセットですよね。人間が応援したくなったり、好きなもののいいとこ取りなんですよ。まずは音楽。音楽が出てくる映画はみんな好きでしょう?ボヘミアン・ラプソディもそうですし、各種ミュージカル映画、スクール・オブ・ロックとかセッションとか、やっぱ音楽を題材にした作品って人気だしみんな好きですよね。例にもれず天使にラブソングをもそうです。
そしてもう一つが、「雑草もの」ですよ。こうちょっと問題のある主人公やその仲間が何か一つのものに頑張って取り組んだ結果、実を結ぶ!みたいやつ。その過程でそれぞれの事情とか心情とかが変わっていって仲間たちに助けられながら楽しくキラキラした時間を過ごす。そして主人公が来たおかげでその集団もまた変わって~みたいなやつですねウォーターボーイズ、フラガール、スウィングガールズ、とかルーキーズなんかもそうですよね。ちょっと洋画の例が思いつかないですね。ひねり出しての「少林サッカー」くらいしか出てきません。ピクサーの「カーズ」とかもそうですね。
弱者と言うか一人ひとりは弱いけど個性を大事に戦えば!みたいな。成り上がり系の映画ですよ。ちょっと違うかも知れませんが「グッドディベーター」もそうですかね。みんなそういう作りの話好きですよね。俺もです。このぜってえ面白い2つの要素が乗った映画です。つまんないわけないじゃないですか。
主人公のデロリスはあんまり歌上手じゃないんですよ。マフィアの愛人だから歌わせてもらってるみたいな感じ。でも編曲とかは上手です。セトリとかも含め彼女がステージづくりしてたんです。でいろいろあって修道院に行くことになる。彼女は冒頭の取って付けたようなアンチクライスト演出もあり、あんまり修道院とかにいい印象がないんですよ。文句言いながらそこで生活する。でも脇を固めるシスターたちはみんな個性的で案外おもろいんですよ。で慣れてきて、ある日聖歌隊を任される。そこで彼女なりに頑張るんですよ。今までのことの恩返し的なことです。しかも指揮を取ったり、編曲するのは得意ですからね。そこで聖歌隊のメンバーたちと絆が生まれ、周囲の反発もありながらも大きなムーブメントを起こしていくっていう物語です。その合間合間に、キラキラ輝く修道女のおばちゃんたちと、素晴らしい音楽が流れる。面白くないわけ無いですよね!!!
好きなところ
もちろん、「Hail Holy Queen」を歌うところです。彼女なりに何かを形にしたシーンですから、感動するし、なにより歌がいいーーーーーー!!楽しいです。観ている私達も思わず踊りだしてしまうくらい。まじでそのシーンを見るために300円払ってますからねこっちは。そりゃ好きなところ、で書きますよ。
そこで二人の目立ったキャラが出てきます。一人は上述した萌キャラです。一人だけシスターの制服のデザインもかわいいし、前髪が出ています。綺麗なブロンドヘアで華奢で可愛いです。しかも控えめな性格で、歌は上手なのに声が小さいみたいな。もうかわいいに全振りしたキャラクターです。そしてもうひとりは、ちょう陽気なこっちもふくよかでかわいい修道女です。たぶんいろいろあったと思うんですけど、家庭とかでね。でも彼女は気にしてない。ってか気づいてないでしょう。そいつもうまいんだけど走りすぎたり、気持ちよくなりすぎたりして、ちょっとはみ出しちゃってるんですよ。その二人や耳が遠い伴奏のおばあちゃんやいろんな仲間とともに歌うんですね。こういう映画はまじでおもしろいんですよ。でもやっぱ壁というか限界がありますよね。カメラを止めるな!もこういう映画ですが、どうしてもド真ん中の賞をとったりすることが難しい分野なんじゃないかなと思います。
まとめ
レンタルしてほんとに良かったですね。また映画館で再上演されることがあれば見に行きたいな。今日はみんなが大好きな要素がたっぷりはいった映画でした。でも諸刃の剣ですよねこういうのって。花火っぽい映画と、絵画っぽい映画ってありますよね。前者はすっごい楽しくて、ハッピーで観ていて幸せですが、あっけなく終わるし、余韻も長くは続かない。後者は深く鑑賞されるし、ずっと残り続けると思います。
面白い映画って何??「少林サッカーかな!」じゃあ一番好きな映画は??「万引き家族かな・・・」みたいなことですよ。好きとか楽しい!!っていうとこでは出てくるけど、誰かの一番にはなることが難しいジャンルですよね。どうしても人間って背伸びしちゃいますから、ほんとはまじかるタルるートくんが大好きなのに、聖闘士星矢が一番だよねって言っちゃうみたいな。いやなんか違うな。でも私は花火っぽい映画大好きです!みたら元気になれますからね!