ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その41「真珠の耳飾りの少女」(2003年)

真珠の耳飾りの少女」(2003年)

f:id:ofsp0604-oto363:20200621235752j:plain

スカーレット・ヨハンソン異常に白い

こんにちは。ボーリングって性格がでる競技ですよね。私は非常にムラがある性格です。ムラムラです。なにごとも感覚でこなすことが多いので、ボーリングのようになんか一定のパフォーマンスを出し続けられるやつが強いゲームは非常に苦手です。

今日はそんな映画「真珠の耳飾りの少女」です。フェルメールという有名な画家がいますね。死んでから有名になったパターンだと思います。画家ってそうですからね。

そしてこの映画では最も有名と行っても良い作品である「真珠の耳飾りの少女」がどのようにして誕生したか、を描いた作品です。

ですが、これフィクションです。原作小説があってそれを映画化してるんですよね。なのでこれが本当なのかどうかわからない。「こうだったら面白くね??」って感じですね。実在する人物なのに、エピソードは空想という新鮮でなにかエンターテインメントの深さを表すような感じです。

リストによると

ジャンル:意外な快作

監督:ピーター・ウェーバー

主演:スカーレット・ヨハンソン

コメント: 天才画家フェルメールの一枚の画をめぐるいい話。少女スカーレット・ヨハンソンは、今ハリウッドで売れっ子。(カンカンリストより)

 なんども行ってますがスカーレット・ヨハンソンと言えば「ルーシー」な俺です。モーガン・フリーマンと言っても「ルーシー」です。そしてこれいい話か??ちょっと複雑じゃないかなとも思いますが。静かな映画ですね。

オランダ美術の巨匠、ヨハネス・フェルメールの名画に隠れたドラマを解き明かす

フェルメールの使用人としてやってきた少女の心の軌跡をスカーレット・ヨハンソンが繊細に演じている。「ブリジット・ジョーンズの日記」のコリン・ファースが共演。

17世紀のオランダ。画家のフェルメールの屋敷で使用人として働き始めたグリートは、アトリエの窓拭きをきっかけにフェルメールの創作意欲を刺激する。やがてフェルメールは、グリートの色彩センスを見抜き、彼女に絵の具の調合を手伝わせるようになるが・・・。(U-NEXTより) 

ほんとU-NEXTって優秀ですね。映画とかみたい人はU-NEXTが絶対オススメです。まじでなんでもある。

っていう映画ですね。スカーレット・ヨハンソンがホントに白い。かわいいし、演技もうまいし、きれいなんですが、なんとも白いめちゃくちゃ白いです。

あと撮り方綺麗でしたね。私は映像の授業で勉強しているので、「パンだ!」とか「望遠レンズだ!」とかわかりました。

どんな映画?

不思議な映画ですよね。見ている途中も、今ブログを書いていてもなんか変な気持ちになってます。これまでは、完全にフィクションor自伝を盛りに盛っているだったのに、この作品は実在する一人の偉大な画家、しかもその一つの作品に目をつけてそこから創作してるわけですよね。なんかこういう生み出し方もアリなんだなあって思います。

そこで私の見てきたものの中から沢山思い出してみましたが、まず「あまちゃん」。朝ドラですね。これは日本で起こった東日本大震災っていう出来事から物語を作ってますよね。あと俺が好きな戦争ものとかもそうじゃないですか。「火垂るの墓」もすごい悲惨な戦争があって、そこにいたかも知れない兄弟の話しですよね。

で書いていて気づいたのですが、もっと視野を広げてみると「ショーシャンクの空に」や「情婦」だってそうですよね。これは事実とか無いですけど、刑務所って実際地球に存在してるし、裁判だって地球に存在していますよね。そしたら「スターウォーズ」だって「ET」だって地球っていう場所自体が存在しているっていう事実から連想された物語です。

ということは、フィクションっていうもの、エンタメっていうものは人間の頭で0から生み出されるものではなくて、存在が確認できているものからしか生まれないんですよね。当たり前のことを言っていますが、そうでしょう。だからその事実から想像する力がないといけないのはもちろん、沢山の事実を知っておかなければならないと思いました。これまた当たり前ですし、ものを観て知っている強さっていろんな大人から言われますよね。でも言われるだけじゃなくて自分でその必要性に気づくことができた。これはすごく価値のあることだと思います。そして気づかせてくれたこの作品。感謝です。これでブログ一本かけそうですね。

好きなところ

スカーレット・ヨハンソンが好きです。

 

                         ~終~

 

とは言えないですよね。スカーレット・ヨハンソンが演じるグリートは使用人です。読み書きもできません。だから使用人をするしかない。そんな彼女が、普通とは違う質感をもっていることが顕になるシーンが好きです。

もちろん彼女は使用人なので飯作ったり、掃除したりが主なお仕事。フェルメールのアトリエの窓が汚れていることに気付きます。そして奥さんに「窓を拭いてよろしいでしょうか??」と聞きます。まあわかんないことがあったら聞いたほうが良いですけど、普通窓が汚れてたら拭きますよね。そしてフェルメールの嫁は若くて可愛いグリートが嫌いなので、「そんないちいち聞くんじゃありません!」と毒上司みたいなことを言います。まあ仕方ないかな、なんて思っていたらグリートは「光が変わってしまいますが・・・。」という。奥様は少し困惑した後、拭け!!って言います。

そこでグリートのセンスがわかりますよね。フェルメールが絵を書くときに、窓から差す光の色が変わってしまって支障がでないかな?という気遣いでの質問だったわけです。そこからグリートのただならぬ感じが出ます。かわいい。

そして才能だけではなく見た目も好きです。肌が良い。特に手が良い。真っ白な肌なので汚れやアザが目立ちます。召使いなので、手に生傷が絶えないんですよ。しかも季節は冬です。しもやけでひび割れてたり、絵の具がついていたり、真っ白な手に様々な色が付いているんですよ。これも多分意図的な演出だと思います。実物スカーレット・ヨハンソンも激白ですが、この時はなんかもっと白くしてたと思いますよ。彼女の心や体をもキャンバスとして利用しているのかなと思いますね。

パトロンのおっちゃんも面白かったですね。昔の画家は今みたいにSNSがないので、活動していくにはパトロンっていうのが必要です。超金持ちの貴族がいてそいつが専属で画を描かせるために画家を雇って金払うみたいな仕組みですね。そのパトロンのおっちゃんが全身ちんぽこ野郎なんです。グリートはおろか、フェルメールの娘たちを観て「俺がもう少し若かったら襲ってた」とか言うんですよね。きもすぎる。フィクションで良かったですよ。こいつzoomがあったら絶対ちんこ出してたし。

まとめ

こんな感じですかね。真珠の耳飾りの少女を描くシーンでのスカーレット・ヨハンソンのワンショットも良かったですね。迫力ありましたし、「あの絵じゃん!!」ってなりましたね。むしろあそこを見るための映画までありますね。

ラストシーンは本物の「真珠の耳飾りの少女」がドーン!と出てタイトル出るみたいな。映画館で観てえ。その前シーンのグリートのうっすらとした涙が良いですね。お肉屋さんに結局いなかったので、そういうことなんでしょうよ。

いろいろ考える切っ掛けになったいい映画でした。多分このブログは個人的に読み返したり、人に話すことが多くなると思います。なので読んでおいてくださいね。