ヒモ夫の日常

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大学生と名画その59「2001年宇宙の旅」(1968年)

「2001年宇宙の旅」(1968年)

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ハルーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは。インターネット回線に振り回されてる私です。不満があった今の契約を解約料はたいて、解約したにもかかわらず、デバイス不足でどこも契約申し込み停止されていたり、正直長居する気のない今の下宿先に光工事をするわけにもいかないし、、、もうお手上げ状態です。(ですが私は生粋のジョン・マクレーンなため、こういうボヤキができるということはある程度目処が立っている証拠。なにも決まってない時は本当に精神状態が壊滅するのでこんなことブログで書けないです。これは心の声です。)

今日はそんな映画の「2001年宇宙の旅」です。もうタイトルから痺れますよね。なんちゃら物体XみたいなSFものもそうですが、タイトルが秀逸なSF作品はそれだけでなんか浪漫を感じてしまいますよね。この映画は冒頭のシーンだけ昔とってた授業で見ました。「超有名なシーンあるから観て」って言われて。もちろんこのリストを作ったおじさんですけど。

この映画には超絶大事な物体「モノリス」が出てきます。でもこの物体名称すら映画には出てこないんですよね。どうやら原作小説にいろんな「モノリス」が出てくるらしく。多分小人図鑑みたいな感じですよね。地球外知的生命体が作り出した、人類やら色んなものの進化の特異点となる物体らしいです。いくつかモノリスが映るシーンがありますが絶対に「ィーーーーーーーーーーーーーーーーー」ってオペラみたいな怖い声が聞こえます。怖いです。

この原作者頭おかしいっていうか、ほんと宇宙人ですよね。人間って脳内にあるものでしか創作物って作れないでしょう?こんなのありえないですよ。だって電線に引っかかったバスケットシューズが雷に打たれて、そのシューズはいた小学生がNBAプレイヤーになるみたいな映画創るのが人間でしょ。こんな壮大なの思いつくなんて絶対にそうです。そして小説という無限世界を映してみせたキューブリック監督も化け物ですね。シャイニングも面白いし。

リストによると

ジャンル:問題作

監督:スタンリー・キューブリック

主演:ケア・デュリア ゲイリー・ロックウッド

コメント: 珍しく観念的な映画を推薦しておこう。キネ旬100年/100本の第2位。

リストより

 です。こんな短い文章を書くとこには収まらないですよね。今から考察ブログを読むのが楽しみです。ある程度「難解だな」って思う作品は、ブログ書く前にちょこっと解説とか見に行くけど、こういうガチモンのやつは自分の意見を書いてから読むに限ります。だって私だけが感じたことかも知れないのに汚染されちゃう気がするんですよね。さっきの小説がどうの、の下りはWikipediaをちらっと観ただけです。モノリスって授業を受けていたから知っていたもののどこに明記されてるんだろうなって思って観ただけですよ。

よく考えると、当時何も情報を入れないで観たらどうなっていたんでしょうか。ああ1968年に25歳とかだったら良かったのに。劇場でハルを見たい・・・

謎の物体「モノリス」の正体とは?鬼才キューブリックが壮大な映像と音楽で描くSF大作

猿人の投げた骨が宇宙船に変わる大胆なジャンプカットに始まり、船長がついにモノリスと遭遇する終局まで、発想もスケールも比類なし。まさしくSF映画のマスターピース

謎の物体モノリスに影響を受けた猿人は、動物の骨を武器として使うことを覚える。場面は変わり人類が月に住むようになった時代。木星探査に向かうディスカバリー号で、人工知能を備えたコンピューターHAL9000に異変が起き、ボウマン船長は危機に見舞われる・・・。

 というあらすじです。まあ超有名映画なので皆さんわかりますよね。でも面白かったんでちゃんと書こうかな。ここでも「モノリス」って言ってくれていますね。ありがたいです。マジで音楽も映像もすげえです。あんな鉄くず(iPhone)で観ても圧倒されますからね。ごめんねiPhone違うよ本心は。

このよくわからない文章が、超有名なジャンプカットシーンです。大胆ですねえ。きっと原作小説ではたっぷり書かれているんじゃないですか?あとで書店で探して買いますが、きっとそうなんじゃないですかね。しかも猿人達がやっていることと現代の私達がやっていることはそう変わってないので、飛ばしていただいて大いに結構。「ツァラトゥストラはかくかたりき」みたいな名前ですよねあの音楽。「てーん・てーん・てーん、、、ててーん!!!」です。昨日に引き続き、口に出せばわかります。クラシックって魅力的ですよね。あのシーンは全人類が観るべきでしょう。おもしろいやらかっこいいやらで。

そして終盤が印象的すぎて記憶の片隅に追いやられていますが、これAIとのバトルもあるんですよね。なんかわかんないけど、完璧だったAIに突如”エラー”が起きるんですよね。そこでAIが牙を剥くっていうか、これも今思えば「猿の惑星」チックなことなんじゃないの?と思いますね。どうやらハルは全部知っていたようですしね。

どんな映画?

単純に面白くて魅力的なSF映画です。私けっこうこういう宇宙系苦手なんですよね、あまり観てないんですが、宇宙船が故障して、パイロットが頑張ってどうにか生き延びる、みたいな内容多すぎませんか??なんか小型ポッド機体みたいなので寒い中頑張るとか、誰もいなくなった基地で自給自足するとかなんかそんなイメージなんですよ。騒がしくて、なんか胡散臭いみたいな。

でもここまでSFだと魅了されます。まさにサイエンス・フィクション。フィクションってフィクションなんだけどこれはガチなんじゃないのか?みたいな面白さが大事じゃないですか。バランス感覚がね。すごいです。

ちょっとストーリーをかいつまんで行くと、月で何やら異常が起きている、という噂が流れています。民間人?の間で。でもそれは違くて、なんか地球のものではない400万年前から埋まっている謎の物体を発見するんですよ。それがモノリスです。モノリスが顕になり太陽の光を浴びた時、木星の方向に電波を飛ばすようになります。この太陽と月とモノリスっていうカットは不気味でかっこいいです。劇中では「多大なる犠牲を・・・」って言ってたのでモノリスに干渉した人間は死ぬor消えるんでしょうか。とりあえず犠牲にはなるようです。実際、モノリスの前で記念撮影しようとした時、太陽光が当たって、金属音みたいな嫌な音が流れ、人間たちがふらつく、みたいなシーンもありました。

そこで木星に向かうディスカバリー号に移り変わります。そこには5人と1機械が乗っています。ここも面白いところなんですが、5人中3人は冬眠させられています。木星の近くになると目覚める設定になっている。そして二人は船長と副船長で、1機械はそう「HAL9000」です。最新鋭のコンピューターで人間と限りなく近い脳の動きができるんです。

今思うとこの寝ている三人も、いろいろ憶測できますね。そこで完璧なコンピューターであるハルが不穏な動きをし始める。質問をしてきたり、故障を訴えたりするんですよ。そこで船長たちとハルが噛み合わなくなっていくんですね。

そして終局に向かうわけですよ。

いやあ面白かった。この映画のすごいところとして、セリフが超少ない。現在このブログ3000文字なんですけど、それより少ないかも知れません。どんなシーンでもほぼセリフ無いです。とても少ない情報でストーリーを感知していかなければならない。音楽もメリハリが効いてて効果的ですし、宇宙船内も、宇宙も神秘的な映像です。だからこそ身体に力が入るような緊張感をもって見れるんだと思います。おもしろい。

好きなところ

もちろん猿人から人間へのジャンプカットですよ。天才的です。音楽のチョイスも良い。そういうところ欧米はずるいですよね。日本ではあまりそういうのがないでしょう。なんか西洋芸術とか音楽の文化の累積をふんだんに利用して映画を作れるってのが良いですよね。頑張っても日本では難しいんじゃないでしょうか。それこそツィゴイネルワイゼン鈴木清順監督とか、園子温監督のなんか不気味な感じだからこそ出来ますよね。

好きなセリフは、異常な動きを見せるHALの回路を切る、切らない、みたいな話をする船長と副船長の会話の中で、「ハルも木から落ちるっていうでしょう。」ってとこがあります。あの和訳最高じゃないですか。絶対翻訳家の人も「きたわwwwwこれwww」って思いながらやったと思います。原文を調べると、ハルが間違えたかもな、いやあいつは完璧なんだろ、みたいな流れらしいです。翻訳家の方のTwitterに乗っていました。あのセリフ好きです。

あと印象的なのはやっぱりハルでしょう。赤いカメラレンズみたいなのがあってあとは音声だけなんですよ。今よりもっと発達した自動音声です。無機質な感じも残しつつ、しっかりとした人間の話し方なんですよね。デザインもあれがベストでしょ。最初から最後まで、映っているのは赤いレンズなんですが、表情と言うか怖さが出てくるんですよね。あれホント天才だと思います。そして全部見てから振り返ってみるとなんか可愛らしさもある。もっかい観てえなあ。

追記:宇宙船内の創造度がすごい。細かに作られていて圧倒されます。歩いているシーン一つとっても凄まじい表現方法。天才です。

まとめ

超面白かったので、原作小説もゲットしたいと思います。キンドルにないかな。

そして最後の方に触れてないので書き残しておきますが、船長がモノリスに導かれている時、もうしっちゃかめっちゃですよね。あれは何やらゲートっぽいですが、途中で「子宮感」が出ますよね。私子宮なんてついてないので知ったこっちゃないんですが、なんかわかりますよね。さすが子宮出身なだけあるな、と思いました。多分あそこは何らかの胎内だと思います。なんか色味とか質感とかに「子宮み」を感じました。

ラストもあんな感じだったのでビンゴかなーと思います。多分ハルは知ってて止めたかったんですかね。それとも人間に危険性を感じたのでしょうか。原作小説必ず読まなきゃ。

みなさん正解のことをビンゴっていう男性どうですか????