大学生と名画その31「死刑台のエレベーター」(1957年)
「死刑台のエレベーター」(1957年)
こんにちは。昨日から久しぶりに運転をしている俺です。地元のゆったりとした道なのでなんとか運転できてます。対向車が来た時は例のごとく脇汗がすっごい。
今日の映画は「死刑台のエレベーター」です。31作目ですね。これで一ヶ月この生活をしたということになります。すごいな俺。毎日2時間ほどの作品を観てレビューをしていく生活でした。割と2作品目くらいまでは楽しかったです。その後は習慣になりました。というか刑務作業みたいなもんですね。馬鹿力リスナーには恥ずかしい表現をしてしまいました。反省。今日の映画はモノクロサスペンスです。動きも少なく静かに進んでいく感じの映画です。
32日目は、「地獄の黙示録」。これはメッチャ好きな映画です。新宿のTOHOでIMAXレーザーの地獄の黙示録ファイナル・カットを見ました。これに関しては超絶長いので、サラッともう一度見て、当時のメモを元に書いていきます。
うっすら気づいてますか??この映画、あまり書くことがないです。
リストによると
ジャンル:ドキドキ
監督:ルイ・マル
主演:J・モロー
コメント: 夜の街を彷徨う女、ジャンヌ・モロー。望遠レンズで撮ったあのカットに痺れたのは、僕だけじゃない。
すいません。どこでしょうか。忘れちゃいました。私はエレベーターのシーンが面白かったです。
ヌーヴェル・ヴァーグの存在を世に知らしめた、ルイ・マル監督の傑作
ルイ・マル監督のデビュー作にして、斬新な演出技法を駆使して描かれた新感覚スリラー映画。2010年には日本で、吉瀬美智子と阿部寛出演でリメークされている。
とある会社の技師・ジュリアンは社長夫人と密かに愛し合っていた。二人は社長を亡き者にしようと、自殺に見せかけて射殺。ことを成し遂げたジュリアンは足早に現場を立ち去るが、証拠を残してしまったことに気付き、急ぎエレベーターに駆け込むのだが・・・。
ってな感じのストーリー。
まずヌーヴェル・ヴァーグがわかりません。オーベルジーヌは知ってます。小籔千豊さんの滑らない話で聞いたカレー屋さん。バイト帰りに四谷を歩いていたら発見してテンションが上った記憶があります。あの通りの陽気なトルコ料理屋のおじさん元気かな。私がやりたい遊びとして、東京に戻ったら、よく通った通りや通った店達が通常通りに営業しているのか見に行きたいですね。「通」という漢字をたくさん使ってみました。
映画といえばやっぱりアメリカですよね。このヌーヴェル・ヴァーグというのはフランスで始まった映画運動のことを言うみたいです。文明開化てきな感じですよね。
確かにフランス語なんですよ。最初のシーンが印象的です。この不倫関係にある、主人公と、ヒロインが公衆電話で「ジュ・テーム」と吐息混じり声で囁きあいます。ちょっとそこで笑ってしまいました。言語差別ってわけじゃないんです。でもなんか面白かったですね。
そして吉瀬美智子と阿部寛でリメイクをしていたんですね!!!彼らはジュ・テームっていうのかな。多分日本の演出とかだと30分で終わらせそうな映画ですよ。内容が薄いって言ってるんじゃなくて、シンプルなことを時間をかけてできる技量があるってことにしておいてください。
どんな映画?
まず補足説明をします。これはある土曜日の話し。ジュ・テームを言い合った後に社長をぶっ殺しに行きます。土曜日だから会社も静かで社員も数名。そこを狙ってんですよ。なんか忍者道具みたいなやつ使ってビルの外側から社長の部屋にはいり、処理。それで車で逃げます。そしたら主人公焦っちゃって、忍者道具を置きっぱにしちゃうんですよね。あんなに電気を消せとか節水してってCMで流れてるのに、よりによって大事なのを出しっぱなしにしちゃうんです。それを取りに戻るためにエレベーターに乗るんですが、最後まで残ってた社員が戸締まりして、ブレーカーまで落として帰るんですね。そこで主人公はエレベーターに取り残されてしまう。
一方、その後落ち合うハズになっていたヒロインは、彼がビビって逃げたんじゃないか・・・。ってなる。
またまた一方では、町の若い悪(ヤンキー)とアホそうな花屋の女(顔が可愛い)が主人公の車で逃避行。何の目的もなく高速をかっ飛ばします。
この3つの事象が交錯し物語が成り立っているという感じ。主人公はほぼエレベーターに缶詰で、フィルムに映っているのはカップルの方が長いと思います。そして夜の街を彷徨う女は、ほんと彷徨ってるだけです笑 探してるんですよ。彼を。運悪く彼の車に女がノッているところを見かけちゃって、あいつ花屋の女と逃げたんか???ってなったり、バカップルが主人公の名前でモーテルに泊まり、隣の部屋のやつと交流した挙げ句、車盗もうとしたのがバレて殺したり。いろいろ複雑になっていくんですね。
主人公はずっとエレベーターの中でタバコ吸ってます。あと落書きしてる笑。エレベーターって籠が紐で上下に引っ張られているので、その紐使って、降りようとしますが警備員が動かしちゃって死にそうになったりします。それにビビって結局朝を待つ。
そしたらバカップルは二人で心中し、モーテル殺人の容疑が主人公にかかる、そのタイミングで社長の死も明らかになる、その状況で愛する者同士の二人はどうなるのか!!!!
という映画です。本当にこれがすべてです。読んだ感じ面白そうですか??俺も書いてて面白そうだなって思ってるので、俺の書き方が上手いんだと思います。書くこと無いので笑
好きなところ
特に無いですが、バカップルの女の子役の女優さんが可愛かったです。ショートヘアでアホで、いいキャラしてました。
そして面白いとこですが、この映画モノローグがあるんですよ。なんか心の声みたいな感じです。モノローグのある映画ってアメリカ映画でもよくあります。てかほぼそうなんじゃないか??アラバマ物語も娘の語り(モノローグ)によって進行するし、スタンド・バイ・ミー、地獄の黙示録等、沢山です。でもこれらはシーンのつなぎ目に独白 のセリフが入って、モンタージュとしてのモノローグだと思います。
これは普通にヒロインの顔抜きショットで心の声が入るんですよ。どの映画か忘れましたがまだ数本しか見たことないですね。なので新鮮っていうか変な感じでしたね。モノローグって漫画は良くするじゃないですか。ギャグ漫画とかラブコメ漫画はモノローグあってこそって感じ。その漫画のシーンのようなやり方で女の人が喋っててちょっと面白かったです。
まとめ
主人公が閉じ込められている間にどんどん展開が悪くなっていき、女の独り言も増えていき、アホなカップルはホントにアホだし、ドキドキする展開です。このまま主人公は逮捕されてしまうのか、それとも二人の愛が叶うのか、シンプルにバカップルの殺しと社長殺しどっちもバレるのか!!そのトリックっていうか、要因は何なのか!?みたいな感じです。
まあ行っちゃいますけど、どっちも写真が残ってて逮捕されました。まあ超昔から福山雅治みたいなトリックしてたら、現在のミステリ作家は枯渇してそれどこじゃないですもんね。
おもしろい展開の仕方だと思います。
そろそろアラビアのロレンス的なずっしりとした映画をみたいですね。それを欲している私がいますよ。