ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その16「蒲田行進曲」(1986年)

蒲田行進曲」(1982年)

f:id:ofsp0604-oto363:20200528233157p:plain

てーっててーれてれ、てーっててーれてれ♪

こんにちは。合同説明会が開始されたニュースに焦りを隠せない僕です。24時間文章書くので仕事ください。

今日の映画は「蒲田行進曲」です。今日は授業でもバスター・キートンの「セブンチャンス」を見ました。アメリカの喜劇を見た後に、日本の名作人情喜劇!!今日は楽しい日ですね。たくさん笑いました。しかもリストを確認すると、明日はバスター・キートンの映画でした。元気づけられています。日々。蒲田行進曲、いいぞお。

リストによると

ジャンル:意外な快作

監督:深作欣二

主演:風間杜夫 松坂慶子

コメント: 撮影所を舞台に、大スターと切られ役の交情を描く佳作。脚本:つかこうへいの台詞の切れ。深作演出も快調。(カンカンリストより)

 最初タイトルと、U-NEXTのサムネイルを見たときに、「げ~」って思いました。いかにも昭和な感じというか、苦手意識がありました。クサくてついていけなかったらどうしようとか、ユリアンのモノマネみたいな喋り方だったらどうしようとか。

撮影所が舞台ということで、「雨に唄えば」みたいなところも見受けられました。こうやっていろんな映画がリンクしていくのが良いですね!!快感です。

1982年の映画賞を総ナメにした深作欣二監督の大ヒット作!

新選組 」の主役を務めるスター、銀ちゃんこと倉岡銀四郎。ある日、大部屋役者・ヤスのアパートに銀ちゃんが女優の小夏を連れてやってきた。銀ちゃんの子供を身ごもっている小夏。スキャンダルを恐れる銀ちゃんは「小夏と一緒になってくれ!」と言い出し...。

つかこうへいの劇場に満ち溢れた劇世界と、エネルギッシュな深作演出がマッチした人情喜劇の傑作。後に多くのパロディやコントを生んだ名台詞と名シーンが満載。

松竹蒲田撮影所を想起させるタイトルながら、内容は時代劇全盛期の東映京都撮影所の物語。ヤスのモデルも、東映京都撮影所の大部屋俳優・汐路章。(U-NEXT)

 はい!このようなストーリーになっております。まず謝らせてもらうんですが。超面白かったです。確かに、顔も建物も台詞も昭和だったし、演技もちょっとクサイところもあったかもしれません。でもすごく面白かった!!ちゃんと笑ったし、シリアスなところでは右脇が湿っていたし、松坂慶子さんに超ドキドキしました///可愛かった。おっぱいも見えた(。>﹏<。)

どんな映画?

なんか不思議な力のある映画です。上でも書いたようにもちろん古臭いところもあるし、不自然さもあるんですけど、「そんなのどーでも良くね?」って思うくらいパワーがある映画でした。まず最初の蒲田行進曲がどっかで聞いたことあってこれかーー!ってなる。そして最初っからフルスロットルで人や設定、環境とか時代とかをガッツリ見せるんです。そこで掴まれました。ガシッと。主人公の破天荒さとかその周りの子分たちの献身的な態度も面白かったし、劇中に出てくる監督とか、大物俳優とか、昔の映画業界ってこんなに大雑把で賑やかでロマンがあったのかなあってすごく熱くなりました。

もう受け入れ体制は整ったのでどんな演技も、台詞も演出も楽しめました。それこそ快調な深作演出のマジックですね。「コレがコレなもんで!」っていう有名な台詞もこれが元ネタです。あれってたんなる会社の飲み会から逃げたり、ちょっとゲスいセリフだと思っていたんですが、全然違いました。古き良き男のかっこいいセリフでしたね。

二人の男と一人の女性をメインに進んでいきます。平衡→事件→事件→解決っていう構造でした。

好きなところ

子持ちの女優を押し付けられてしまった、ヤスの人間性がまず好きです。女優の小夏さんのファンではありますが、自分の面倒を見てくれる大スター銀ちゃんへの恩義で父親になる覚悟を固めていきます。大部屋俳優は切られ役やエキストラのような役で、一役何千円の世界らしいです。よし○と?

「コレがコレなもんで!」は妻が妊娠してるってことなんですが、それを監督や周りの大部屋俳優たちに言いながら仕事を頑張るんですね、その可愛らしさたるや。好きです。他にもすごい体を張った仕事を沢山やります。体中包帯だらけで見てらんないくらい。それでも男は稼ぐんじゃ!!

好きなシーンは、小夏さんにプロポーズというか、二人で結婚するってキメるシーン。なんかクスリみたいになったけど。超かわいいです。というか声が魅力的ですね。

あとは、ヤスの田舎の母親に挨拶しに行くシーン。田舎なので割と歓迎されるんですが、皆さんの想像以上の歓迎です。かならず想像を超えます、保証します。

 

あとは、朋子ちゃんです。大スターの銀ちゃんに相応しいとされる若くてキャピキャピしたギャルなんですが、推したいアイドル無理やり出しましたっていうアレな感じがにじみ出てて好きです。乳首も見えたし(。>﹏<。)

まとめ

スピード感よく序盤から畳み掛けるので、一気に没入でき、最後まで飽きずに見れました。同じことを言っております。ホントに魔力のある映画でしたね。たぶんテンポテンポってよく言ってますが、映像系の授業でも勉強してるようにモンタージュのうまさだと思います。つなぎ目をスムーズにしたり、アクションつなぎっていうやつを使ったり、いいタイミングで授業とったし、映画見てるなって思いますね。

それでラストシーンなんですが、普通に頭が混乱しました。そうきたか!!って感じ。超当たり前なんだけど、そうきたか、なんですよね。ってかそうするのがあの映画の最適解だと思います。最後までしらけることなく熱いまま終わるっていう。おもしろい。やっぱ喜劇はこうでなくっちゃね。