ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その17「キートンの大列車追跡」(1926年)

キートンの大列車追跡」(1926年)

f:id:ofsp0604-oto363:20200529211427p:plain

細部になんとかが宿るみたいな名言あったよね

こんにちは。最近はブログ書きながらAppleMusicのプレイリストを適当にサーフィンしています、俺です。昨日は1996年ヒッツを聞きました。懐かしい歌が沢山でしたが、なぜ俺は知ってるのか。ヨーデル食べ放題っていう「酒が飲めるぞ~♪」のn番煎じみたいなのは流石に知らなかったです。ほんとに流行ってたんですかアレ。

今日の映画はバスター・キートンキートンの大列車追跡」です。昨日、授業でバスター・キートンの「セブンチャンス」を見ました。まさかの2連続バスター・キートン

アメリカ3大喜劇スター、ってかコメディアンって教授は言ってたけど。チャップリンハロルド・ロイドバスター・キートンらしいですよ。

ってか普通に書いてたけど、サイレント映画です。授業で何作品かサイレント見たので普通に書いてましたが、ちょっと疲れる印象はありますね!!これは例外ですが。

リストによると

ジャンル:ワッハハ

監督:バスター・キートン

主演:バスター・キートン

コメント: 喜劇王キートンのノンストップ大活劇。全部実写!!CGじゃない。吹き替えなし。体を張った撮影だ。(カンカンリストより)

 マジですごいですよ。この人。まず自分で演って、自分で撮ってるんですから。すいません。演ってる。って書いて「やってる(演じてる)」とよませてしまいました。

サイレント映画時代の喜劇王バスター・キートンが贈る、全編ノンストップの痛快活劇!

 チャップリンと並び称される喜劇スター、バスター・キートンが監督。主演を努めた冒険コメディの名作。機関車上で繰り広げるアクションは、今見ても迫力満点!

機関士ジョニー・グレイは自らが運転する機関車ジェネラル号に並々ならぬ愛情を注いでいた。そんなある日ジョニーは、北軍のスパイによって機関車と恋人を同時に奪われてしまう。愛する者と機関車の奪還に燃えるジョニーは、勇敢に敵地へ向かうが...。

後年、カンヌ映画祭で上映された際に久石譲が音楽を担当した。

 って感じです。あらすじだけを読むと普通のアクション映画なんですが、頭頂部から踵にかけてすべてコメディです。オールコメディ。チュ~するときも、人が死ぬ時も全部コメディです。しかもホントにノンストップなんですよ、疲れるわ!!ってくらいわらかそうとしてくるんですね。ナイツとかサンドイッチマンとかアンタッチャブルみたいなことです。アレお腹痛くなるし、一回止めて「なんて?www」ってしちゃうじゃないですか。そんな感じよ。

どんな映画?

終始、小ボケというかユーモア溢れる映像を作りつつ、いろんな要素を取り入れている映画です。これみるとマジでどんな状況でも笑わせようと思えば笑わせられるんだなって思いますね。

作り方に関して言うと、セブンチャンスもですが、当時の映画の構造としては複雑だったそうです。古典的ハリウッドの単線構造っていうのがあってみなそれを元に映画を作っていたそうですが、バスター・キートンの映画はこの構造から逸脱した特殊な作り方をしているみたい。その他撮り方だったり、モンタージュの仕方だったり先進的なことをやっていたみたいです!!さらに授業で勉強していきたいですね。おもしろいです。

でリストにも記述がアリましたが、かなりの体を張った撮影です。まじで。割と身長とかは小さいですが、その身体性ががすごい。もう室伏広治ですねあれは。よくぞコメディ映画やってくれたなって感じ。

その他迫力のある映像や今回の列車を使ったシーンなどホントにCG無しですごいなと思います。

(運動靴と赤い金魚に関するブログを書いてから、アリとうつとすべてカタカナになります)

好きなところ

まずはバスター・キートンの話の作り方。まだ2作品しか見ていませんが幅広いんだなあって感心します。セブンチャンスは、借金を返すために遺産をもらいたい主人公がいて、相続するための条件が誕生日の日が暮れる前までに結婚をしないといけないんですよ。それでコレを機に好きな子にプロポーズするも、条件を満たすために告白したって勘違いをされてしまい、花嫁探しに大奮闘する。といったコメディっぽい話し。

今回の列車は内紛みたいなのが背景にあって、あとはあらすじ読めよ。って感じなんですが、まじでなんでも笑いにできるんだなあって思います。しかもこれは無声映画なので、モノや動き、状況で笑わせるんですよね。志村けんさんのコントのようなもんです。分かりやすく言うと。そんなお笑いヴィーガンの方も満足できるような脚本です。

そしてその実際の「ボケ」なんですが、非常に小刻みで緻密です。なんかここで言葉にして説明しようとするのもめんどくさいくらい細かいネタなんですけど、緻密に計算された見せ方だったり、タイミングだったり、いちいち笑える。

でいろんな笑いがあるんですよね!敵のアジトに潜入してヒロインを助けてる途中に「静かに!!」って言うジェスチャーしながらケツでテーブルひっくり返すとかっていうハラハラ笑いとか、モヤモヤ笑い、ドキドキ笑い、とか。ほんと何でも(略)

でもこういうのってうまく行かないことでの笑いみたいなのが多いので、ストレス感じますよねちょっと。なんでこんな捻くれた性格なんだろうか俺は。

まとめ

何も考えずに笑えてハラハラできて、上映時間も一時間強くらいなのでさっと見れるし、おもしろい映画でした。バスター・キートンが飛んだりはねたり、登ったり落ちたり、ころがったり、殴られたりとお前は大部屋俳優か!!ってくらい体を張って俺たちを楽しませてくれる作品です。昔の喜劇を見ていると自分の今までの見て真似してきた笑いと違うのでおもしろいです。ユーモアセンスを上げていこう。