ヒモ夫の日常

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大学生と名画その89「チャップリンの独裁者」(1940年)

チャップリンの独裁者」(1940年)

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総統閣下シリーズ

こんにちは。この映画1940年のやつなんですが、それを2020年に20代の色白い男が見てるってすごいことですよね。チャップリン想像できたかしら。あったらあまりの色白さに白目向いて倒れる演技しますよね。元から色が白い方ではありますし、日焼けしてもすぐに戻るという赤ちゃんなみの新陳代謝でもあります。でもあまりにも外出しなさすぎて手足まで白くなってます。こんなに毛むくじゃらで白いのはあまりにも気持ちが悪いので、外出したいです。もちろん気をつけつつですがね。

今日はそんな映画の「チャップリンの独裁者」です。バスター・キートンと並ぶ喜劇役者のスーパーなスターの映画です。チャップリンって言えば無声映画のイメージが強いですが、これはチャップリンにとって初のトーキーだったそうですよ。チャップリンってこんな声だったの?!!みたいになったんですかね。しかもコメディ映画って90分が相場な感じしませんか??この映画しっかり2時間あってビビりましたね。

でもすごかったです。こんなおもしろくヒトラー馬鹿にできるんだなあって思いました。しかも40年代ってちょうどピリピリしててヒトラーが戦い起こす前だし。世間ではこういった現状もこれから起きることも現実感がなかったそうです。そしてあのラストシーン。天才!!!!

リストによると

ジャンル:ワッハハ

監督:チャップリン

主演:チャールズ・チャップリン

コメント: チャップリンの3大名作のひとつ。あのちょびヒゲとヒットラー。(黄金狂時代)(街の灯)

リストより

 だそうです。このリストには街の灯もありました。次DVD借りたいと思います。若干めんどくさいし良いかなとか思ってたんですが、また見たい。このリストが終わったら黄金狂時代もみたいと思います。だいぶ先の話になりそうですがね。

どんな映画?

これも有名なのであんまりいらないと思いますが・・・。独裁者であるヒトラーを風刺しつつも、超面白いコメディです。あらためて笑いって面白いと思いましたね。というのもお笑い芸人でもそうなんですが、この2時間ちょっとの映像で笑わせるっていう形式に無限のパターンがあることです。しかもちゃんと監督によって性質が違って「あー!っぽい!」ってなるのもすごい。コメディとか笑いみたいな感情的なジャンルでも歴史も技術も積み重なったものがあって、毎日新しいのが生まれているんですよね。温故知新ですよ。

あらすじ

架空の国トメニアで、ユダヤ人の床屋さんであるチャーリーと国の総統閣下・ヒンケルの2人を主軸に、トメニアが独裁国家として進んでいく様子を笑いたっぷり(余計なくらい)に描いていきます。

冒頭の字幕で床屋のチャーリーとヒンケルがめちゃくちゃ似ているけど、単なる偶然である。って出るんですよね。そう一人二役してます。チャップリンが正反対な二人の人物を演じ分けています。ヒンケルはどんどんユダヤ人を迫害していって、チャーリーはどんどん肩身が狭くなっていき逮捕されてしまう。ヒンケルはその後もどんどん勢力を伸ばしていき、って感じです。

めっちゃ真面目な内容なんですが、終始ふざけているし風刺っていうか小馬鹿にしてます。そしてこういう映画って文字で表記しても全然面白くないんですよね。僕が好きなのは、チャップリンと揉み合った兵隊が女の子にフライパンで頭を叩かれるところなんですが、くすりともしないでしょう。

好きなところ

もちろんチャップリンです。普通に小太りのちっちゃいオジサンじゃないですか、それがなんか逆に個性っていうかイケメンがホストやるみたいな物事の道理をよく理解してるんですよ。だからこそ面白いですね。

私が好きなシークエンスは、他国の侵攻をする時に同じ国を狙ってるっていうかトメニアを阻止しようとしてる国と協議するところです。またバカエンペラーが来て2人で小競り合いをし、最終的に立食会議室で暴れるっていうやつです。ヒンケルの愚かさが十分に出ているシーンで好きです。

もう一つは、人違いされたチャーリーが総統閣下としてスピーチをさせられるところです。一人二役をしてるんだからどっかでそういう入れ替わりがあると思っていたんですけど、まさかラストまでしっかり取っておいて、ここぞで持ってくるとは思いませんでした。逮捕されてしまったチャーリーですがラスト直前に脱獄します。おなじみの看守の服を着て紛れて出るやつですね。一方で本物の総統閣下は割と危ない情勢なので隠れてるんですけどそれが逆に怪しくて間違って逮捕されます。

で攻め落とした国の首都でスピーチみたいな会見的なやつをしに、チャーリーが連れて行かれてしまうんですね。右腕のカッビラみたいな名前のやつが「民主主義終わり!!無駄!!ユダヤと黒人はいらない!!」みたいな事を言って総統にふる。そこでのスピーチがめちゃくちゃにかっこいいです。このカッビラみたい名前のやつと正反対な素晴らしいスピーチをぶちかますんですね。最初はキャラクター通りなチャーリー節なんですが、もう途中から普通にチャップリンがでっけえ声で文句言ってるだけなんですよね。かっこいい。ただ文句行ってこのために作ってやったぜ!!ってだけで終わらなかったのもすごい。エンタメとして最後まで楽しませてくれました。

まとめ

恥ずかしながらチャップリンの映画を初めて見ましたが、やっぱりすごいです。みんなが良いっていうものはいいて言われるだけのなにかが絶対ありますよね。この生活してて、刑務所は入らないほうがいい、の次に思うことでもありますね。

明日はジョニー・デップが見れます。