ヒモ夫の日常

駄文、愚文

入場料がかかる本屋「文喫」の話

「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」

みうらじゅんさんの連載しているエロエロエッセイの書き出しの一文である。かっこよすぎ。しかも内容を読むとほんとに「いやらしいこと」しか考えてないのでなおさらかっこいい。自分もそんなかっこいい書き出しが欲しいなあ。

今回は六本木にある「文喫」という特殊な書店にやっと行けたので、その話を少し。

下書きばっか溜まっていって追いつかねえ。

「文喫」とは

去年の年末頃に開店した、基本的には本屋さん。

でも、入場料として1500円を支払う。シンガポールドルでいったら$15くらい。無料のエリアもあるけどほとんどの本は有料エリアに置かれている。

「何それ本屋に?」とか「エッチビデオ準新作三本くらい借りれるよ!」てなるのが人間として自然だと思うんだけど。。

書籍中心の漫画喫茶のような感じで、コーヒーとお茶は飲み放題。三万冊くらいある選書エリアから好きな本を選んでゆっくり席について読んだり、人をダメにするクッションで寝っ転がりながら読めて、気に入った本は買える

。入場料さえ払えば、閉店まで居ることができる。

トイレには手を洗った後お手拭きティッシュもあるし、ナポリタンもうまい。

簡単に行って天国です。

めちゃくちゃ素敵空間。

 

 

本好き最後の楽園

この文喫魅力がたくさんあってそれをお伝えして1500円が安いのか高いのか判断してもらいたい。

 

まず環境!!

六本木+入場料のコンボで、本が好きな人や静かに落ち着いて仕事したいお姉さま等、価値をわかってお金を使っている人がいるので雰囲気が良い!リラックスできるし、図書館とかに居る銃声みたいなくしゃみのおじちゃんとかもいない。

居たらいたでおもしろいんだが。

お店の人のお客の出入り管理が上手で丁寧なので混雑も感じない。

下にも書くんだけど、本棚づくりがとてもうまいので他のお客さんと好きなものの前で集まって、サークルみたいな感覚を味わえる。

 

お店の人のリスペクト具合が絶妙

店側の、書籍、著者、本好きの客にたいするリスペクトが凄い。

まず棚作りがすてき。店員さんが、本一冊一冊の魅力が伝わるような工夫をしてる。

言語の棚で、広辞苑新明解国語辞典とか辞書の中にすっと舟を編むがおいているというエロさ。感動。

大まかなジャンル分けはあるものの、作者別の並べ方じゃなくて、関連する本がなんとな~くまとめられてて、「探す」っていう作業がめんどくさくない、「出会い」に近い感じ。

店員さんも伏し目がちで可愛かった。また行こ~。

舟を編むを読み返して、辞書欲しいな~って思ってたら、居ました。

さらなる高みへ三省堂国語辞典と行きたいと思います。