ヒモ夫の日常

駄文、愚文

「カメラを止めるな!」はやっぱり最高だった

映画「カメラを止めるな!」の約九ヶ月間にも及ぶ、池袋シネマ・ロサさんでの、連続最終上映(絶叫上映)&卒業式とも言える最後の舞台挨拶が3/7に行われた。

なんかブログ記事みたいな書き始めでキモい。でも終わって四時間くらい経ってるけど、まだポカポカがさめやらない。

これまでにも何回か「カメ止め」については触れてたけど、今日が素敵すぎたことと、最後ってことで、おれの中でもしっかり整理して伝えたいなって思った!

  • 今日の話
  • なんでこんなに人気?
  • 自分にとってのカメ止め

って感じで書く。

見た人も見てない人も、読んで損はさせないのでぜひ読んでくれー!集中してこ!

始発で戦場へ

前日の夜中に帰省してた沖縄から帰ってきてほぼ寝ずに、カメラを止めるなのチケットを買うために池袋に向かった。雨の中、めちゃ走った。

朝五時頃シネマロサについたら、もうすでに2人いた。平日の早朝だからって舐めてた俺アホやった。

 

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あれ..もういる。。。

通称 重度感染者の方々

カメ止め好きに悪い人はいないと言わんばかりに、めっちゃ気さくに話しかけてくださる、重度感染者(鬼のリピーター)の方々。見ているだけでなんか楽しくなるような、一つの映画でこんなにも楽しそうにする大人を見れて朝から幸せでした。

「何回見ました?」って聞かれて、内心「ヤバ、今日で4回目だ。恥ずかしすぎる」って思いつつ答えると、「20回以上見てるんですよ~」って。しかも一番の方は最終上映合わせて180回目。どんだけ。あのTwitterで有名な方とお会いできました!

その後も、ある出演者の方が寒い中大変でしょうと、お菓子とあったか~いのドリンクの差し入れをくださったり、カイロや歌詞カード、野外フェスとかで使う椅子とかをシェアし合ったりと、感染者みんなで協力し合いながら4時間半の並びを乗り越えた!!

気づいたらずら~っと並んでてすごかったなあ。

ついにはじまる

電車の遅延のせいで多少遅れながらも最初の挨拶からもうサイコーやった。監督やキャストのみんなが目の前にいるだけで楽しかった。

絶叫上映でみんなでツッコんだり応援したり、いろいろ叫びながら鑑賞。俺的にはいいセリフを一緒に叫ぶのが良かった。このセリフ好きなのおれだけじゃないんや。って思ったり。

そのあとも盛り上がりつつ、最後はkeep rollingの大合唱。素敵でした。

そして舞台挨拶へ

俺の大好きな真魚ちゃんたちも加わり、卒業式へ!!一人ひとりの挨拶やコメントがめちゃ良かったす。それは下で書こうかな。

激アツだったのは、最後キャストのみなさんがお客さんを見送ってくれるとこ!!もちろんみんなさんに感謝と握手はしたかったけど、2つのデカイ目標を達成できた。

真魚さんに「大好きです。これからも応援します」との旨を伝える。

上田監督に「絶対有名になってどんな形でも一緒にお仕事をする」との旨を伝える。この2つです。真魚ちゃんは急すぎて流石にビビってたけど、上田監督はしっかり目を見てニッコリとし、「わかった!!!!」と。

いや、お前麦わらのルフィか。 とっても素敵な人でした。人生変わりました。絶対ファンだけで終わらせない。同じ立場に俺はなる。(もちろんフルリスペクト)

これが、本物に出会える街東京やな、と。戻ってきて24時間も経たずに実感。

そんな最高な「カメラを止めるな!」だったけど、「なんでそんなに好きなの?何回も見るの?」って思う人がいると思うんだけど、俺なりに思ったことを書いてみようと思います。

好きだから、面白いから、じゃない。

そう、めっちゃ好きだし、もちろん笑えて面白い。監督もキャストもみーんなが魅力的だけど、それじゃ納得しないやつがいる。

そいつのために簡単に言うと、地下アイドルとか売れない女優さんとかを応援してるのと同じ形式。

俺もそうだけど、人間(特に映画とか芸術とかが好きな人)って、何かを発掘したがるものでしょう。地下アイドルちゃんの初期のファンになって人気出たら俺が育てた、って言いたがる人とかそういうのと一緒。俺がグラビアの頃から好きだった吉岡里帆さんを今CMでみて悦に入るのと一緒。

たった2館でしかやってないポテンシャルまみれの映画を俺たち人間が見逃すわけがない。いうことだと思う。

そして、ファン・映画関係者・劇場の人たち この三者がとても密接でかつ義理と人情に溢れたこち亀の登場人物みたいな人しかいないこと。

とにかく出演者とお客さんの距離が近い、顔や名前を覚えてもらっている人もたくさんいたのでそんな関係が体を蝕んでいって重度感染者を増やす原因になっている。

あと重要なのが共感できるってこと。作品、監督、音楽、たくさんの出演者。何度も見に来るお客さんは必ず「カメラを止めるな!」のどこかに自分を投影している。共感させることができたからこんなに愛される映画ができたのだと思う。

曽我さんは本当にこち亀に出てきてもおかしくない人だった。

 

俺にとっての「カメラを止めるな!

なんで俺はこんなにこの作品にこだわるのか。「まあ、面白かったけど、そこまで?」って思ってる周りの人居ると思うから、書いちゃいます。興味はないんだろうけど!!訊かれたらブログ読んで、で行けるし。

自然でめちゃくちゃに細かい演出(嬉しくて娘の鍵触ったりとか)とかいろいろ大好きなところがあるけど。一番は、「このカメラを止めるな!」を作ったみなさんと限り無く似た経験をしたことがあるからっていうこと。規模は全然ちゃうけど。ほんとに似てるから、キャストの方々により感情移入できる、もちろん作品も好きですが、見に行かなくても、出演者の方々のTwitterでのコメントとか雑誌やテレビのインタビューとかを見るだけで、もっと好きになるし共感するし、泣ける。

高校時代の経験

これといってやりたいこともなかったけど、普通に楽しく過ごしてた自分はいろんなことがあって高校演劇をやることを決めた。演劇に対してこれまでいろんなことを思ったけど、今では自分の中でもとても大きな体験だった。

共通点として、ワンカットであること。録画とかしないから「できたこと」が作品だし、トラブルが逆に面白かったり、自分たちの劇は変わってて一度として全く同じことをすることが無かったのもそう。

映画の中で映画をとる、劇の中で劇をするということ。結構よくある設定だけど。

監督が「何が現実で何が作品かわかんなくなってた」って言ってたんだけど、まさに俺たちはそれを狙って劇をやってて「下手だから下手を通り過ぎて、これは素なのか?」ってどれだけ思ってくれるか。というか俺に関してはほぼ素だったし。話を聞けば聞くほど似ててほんとに好きになった。

共感させる、ということ

カメ止めにもいろんな個性があって素敵な人がいっぱい出てくる。俺が泣いたシーンはカメラマンの女の子がころんだとき、ゾンビが助けてあげるとこ。そこで、みんなそれぞれ良いところ、魅力があってそれが合わさっていい作品になっているんだなって思った。そして個性と魅力たっぷりなキャラクターたちの中から、自分を投影できる人物を探させてくれた。

それは俺らもやってて、めちゃくちゃ登場人物がいて、しかもみんなそれぞれ違いがあって個性の塊みたいなメンバーだったから、その中のひとりのファンになってもらおう。AKBで推しメン居るから応援する。みたいなのを狙って劇をしていたので似てるなあと。

 

 

他にもいっぱい共通点はあるけど、舞台挨拶で古茂田さんが言ってた「作品賞が取れなかったときみんなが、悔しいといった。最初はそんなこと思う日が来るとは思ってもいなかった。みんながステップアップしたんだ」みたいなこと。

俺たちも全国大会でで最優秀取れなくて優秀賞だったとき確かに「納得いかん、俺達が一番面白かったのに」っておもった。でも、最初は絶対に誰も、全国大会に出れるとすらおもってなかった。それぞれ演劇をするモチベーションも理由もバラバラだし、俺もそうだけど演劇歴が1年もない人もいっぱいいたし、有名な強豪校でもないし。楽しく自由に今までにないような人たちでないようなことをできたから全国に出れたと思うけど。

そんな中で「納得行かないな」って思えたことってやっぱり自分たちの自信だったり、それぞれの強みとか人柄とか個性とかいろんなものが進化して、ステップアップしてなにかを得ることができたからなのかなって思って、舞台挨拶聞いてて涙が止まらなかった。全然方向も規模もそれぞれ違うけど、やっぱり似てるなって感じることができた。だから俺はこんなにも「カメラを止めるな!」が大好きなんだって心から思った。

俺たちの演劇についてもいつか話せたらいいな!ノリと勢いというか、自由というか。もうお客さんじゃなくて一緒にやってる友達をいかに笑わせられるかに命をかけた部活生活でした。めっちゃいい思い出!!

長すぎた

長すぎたけど、どうしても書きたかった!!ほんとに素敵な一日でめっちゃ満足です。もう朝なっちゃったけど。これからは「Keep Rolling」でますます、楽しく刺激的に生きるぞ!!!カメラを止めるな、自分を止めるな!!

上田監督待っててくれよ!

 

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