大学生と名画その43「素晴らしき哉、人生!」(1946年)
「素晴らしき哉、人生!」(1946年)
こんにちは。ダイエットには下半身トレと聞いたので、ただでさえ太い脚に拍車をかけようとしている俺です。ランニングをしてせいぜい何百キロカロリーを消費するよりは、ガシッと下半身を整備し、そいつらに脂肪を燃焼させたほうが良いとのこと。
今日はそんなの映画「素晴らしき哉、人生!」です。哉は「かな」って読みますよ。これなんか一風変わった感じです。演劇っぽいというか不思議な設定です。どうぞ
リストによると
ジャンル:しみじみ
監督:フランク・キャプラ
コメント: キャプラ監督の絶妙にヒューマンな語り口に酔う。こんな監督は他にいない!→「群衆」「オペラハット」(カンカンリストより)
だそうです。たしかにそうですね。この映画はジャンル:しみじみなので、ひとりの男の半生とその人間模様にしみじみとする映画。絶妙にヒューマンなッテ意味がわかりませんが人間らしく、リアルすぎずファンタジー過ぎない感じのことでしょうね。ほんとそう。実はポケモン片手に観ていたくせに、泣いてました。シナリオ進めるためにAボタン連打しながらラストシーンを観て泣いてましたね。いつの間にか私も主人公に惚れているんですよ。
人生に絶望した男の前に、天使が現れ・・・。アメリカで高い人気を誇る感動作
絶望に沈む男が 「自分が生まれなかった世界」を目にする姿を通じて、人生の素晴らしさをうたい上げる感動作。主人公の半生もヒューマニズムとユーモアたっぷりに描かれている。
善良な住宅金融会社社長ジョージ・ベイリーは、人生に絶望し、橋の上から身投げしようとしていた。そこへ天使を自称する奇妙な老人が現れる。「生まれなければよかった」と嘆くジョージに、天使は彼が生まれてこなかった世界を魅見せるが・・・。
アメリカではクリスマスの定番映画として広く親しまれている名作。(U-NEXTより)
だそうです。ヒューマニズムとはなんぞや。調べてみよう。たぶん昔習った記憶のある、人文主義的なことではない気がするんですが。
とりあえず、人文主義っぽいですかね。なんか「人」を大切にすることですよね。例えば性善説のような、罪を犯した人ではなくて、その罪が悪いからどうのこうのみたいな。人間を尊重したような感じ。彼の生き方がヒューマニズムですね、だとすると。いい勉強になりました。彼は本当に自分を犠牲にして、誰かを大切にしていました。
ジョージこそヒューマニズムってことですよ。いい例ですねえ。これは使える。
どんな映画?
U-NEXTの今回のあらすじは少しアレな感じですね。この感じだと、男が天使と出会ってから物語が動いていく感じですがちょっと違います。
はじめに、ジョージの周囲にいた人物たち(奥さんや友人)が彼を呼ぶ声と彼の家らしき建物のショットになります。どうやら主人公ジョージに意識がない状態で、周りがその状況に打ちひしがれているようです。そんななか神様たちの会話が始まります。「ジョージってやつ生き返せって人の願いが超多いんですけど~!」みたいな。「じゃあ天使派遣するか」みたいな。
そこで天使に事前資料として彼の人生を見せようってなって少年のジョージが現れる。そこからは彼の人生が映されます。なので天使に見せるっていうていで私達もジョージの半生を観ていきます。
次に天使が出てくるのは映画が終わる20分前程度です。おい。全然違うやんけ。ちょっと変わった映画なので解説は難しいかなとも思ったんですが、他にもあるしね。
ようするに、主人公の半生を振り返り、感情移入をしきった状態で、天使が来てそこで彼のいない世界を観て・・・。って感じです。おもしろい作りです。
好きなところ
そのへんな設定がおもしろいですよね。そこだけ見ると現代のSFとかっぽい新しい感じがしますよね。ですが技術が全然追いついてなかったです。まず神様たちの会話のシーンは宇宙っぽい何かが映ります。そこで銀河っぽいグルグルが神様で、ちょい大きめの星っぽいものが天使です。それがセリフ流れるたびにピカピカ光る。時代が追いついて来ない感じが好きですね。アメリカらしい。しかも天使が髭のおっさん。優しそう。そして羽とか衣装も割と雑。「第2天使だからさ!仕方ないんですよ!」って言ってました好きです。
あとは主人公ですね。ほんとヒューマニズム主人公です。簡単にメモっときます。
彼のお父さんは町の住宅金融会社を営んでいます。だから大金持ち、かと思いきや街の人達のために商売をしているので、割とカツカツなんですよ。住宅金融ってのはローン組んだりとか、家建てるためのお金を貸したりするやーつですね。社会勉強にもなりますね映画は。
そんな父を見て育った分彼も義理人情に厚いんですね。反面、父親が人や町に縛られているようにも見えている。だから彼は自分の好きなこと(旅でした)をしたいし、大金持ちになりたいという夢もあるんですね。大学の資金も自分で稼いでいるんですよ。もちろん親・兄弟・女の子・地域の大人たちにも好印象。親子ともども大人気です。
そんな彼の人生は順風満帆ってわけには行かないんですよね。父親の病死や、商売敵である賃貸物件管理してるクソジジイなどなど様々な障壁があります。そして最後には自ら命を絶つ選択をしてしまうんですよね。
そこでインチキ天使が出てきてって感じです。たっぷりと主人公に浸った後にテンポ良く展開が進んでいって、ラストに行くって感じですね。
まとめ
映像にするのが難しそうな設定ですが超面白かったですね。
私が泣いたというラストですが、ほんとストレートな終わり方です。でも涙ダラダラになっちゃいました。恥ずかしいです。
脚本や構成もさることながら、いろいろと勉強になった映画でもありましたね。映画を見ていて気になったことや知らないことを少し追求して調べて、記せるってのもいいメリットだと思います。明日こそ日中に映画を見終わり、ブログを書いてやろうと思います。