ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その83「お葬式」(1984年)

「お葬式」(1984年)

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夜になった・・・

こんにちは。どんどんコロナウイルスの魔の手が広がっています。誰がこんなこと予想したでしょうか。多分先月の私はそろそろ、学校にもどろっかなーとかブログを書いていたはずですが、まさか今年一年全部、オンライン授業になってしまうとは、

しまった。墓穴堀男でした。そうです8月になったのにしれーっと映画ブログだけを続行しようとしているマンなんですよね。明日には書きます。

第2波っていうか、これが初波何じゃないかというレベルにしあがってまませんか?僕だって二度もおしっこ漏らしたことないですよ。経験がありますからね。まさか初速より速いとは・・・。愚か!!

今日はそんな映画の「お葬式」です。伊丹十三監督の作品です。どうやらこの監督も早くになくなったらしいですね。リストに書いてました。監督自身が喪主を務めた時に「これ、映画になるな」と思ったらしいです。言うのも私は喪主を務めたことはないのですが、フィクションの葬式と現実の葬式は全然違いますよね。式って言うものは理想が高いんですよ。インタビューかなんかに書いていましたが、大切な人が亡くなってすぐに病院から、お葬式手配しましたか(死体、置いとけないよ?ここに)と言われ、悲しんでいる暇もないらしいですね。この作品の冒頭シーンもそうでしたね。

これまた変わった映画で超絶面白かった。でもDVD特有な事故のせいで満足にみれなかったですがね!!!!!!!!!!

リストによると

ジャンル:しみじみ

監督:伊丹十三

主演:宮本信子 山崎努

コメント: 葬式とは、一家の裏も表も見えてしまうもの。

若くして死んだ伊丹十三が残した傑作。

リストより

 小津監督の「東京物語」とちょっと似たニュアンスがあります。あれ葬式よりも、「死」で家族を描いていた感じでしたよね。これはもっとリアルでおちゃめで意地悪ーな感じでした。演劇チックな台詞回しや、演出があったり、お葬式をコメディというかエンタメにしてすごいなあと思いましたね。

でもこういうときの笑いってたしかにありますよね。先生に怒られてる時笑いたくなっちゃったり、笑っちゃいけない笑いってどんなくだらないことでも笑っちゃいますし。だから芸人さんのお葬式コントとか面白いですし。でもこの映画はお葬式の現場をリアルに描写しつつところどころ外して面白くしていました。すごいバランスです。邦画ってこういう繊細さが面白いですね!!

どんな映画?

上でもかなーり書いちゃったんですが、お葬式っていう行事をリアルに楽しく描いています。やべえマジで書くことなくなっちゃった。それはなぜか。

そうです、古い映画のレンタルDVDなので、「飛ぶ」んですよ。裏に沢山傷が付いていたので、心配ではあったんですがね。チャプター3つ分見れなかったんです。主人公たちの実家で発掘した、ホームビデオを見るシーン、主人公の愛人が暴れるシーン、僧侶がロールスロイスに乗ってくるシーンの3つです。

いや見どころしかねえ!!!!

ホームビデオを見るからこそ後の展開に重みがでるし、愛人の出現により夫婦の関係にもフォーカスできる、そして坊さんが白いロールスロイスでくるのも見たかったのに。

どのチャプターを選択して再生しても、すぐ「チャプター 15 お通夜」に飛んでしまい、「夜になった・・・」というセリフが無情にもエアコンのない部屋に響き渡るんですよ。これで小一時間くらい爆笑してしまいました。

「お願い・・・夜にならないでくれ!!」と祈って再生ボタンを押すんですが、山崎努さんが「夜になった」っていうんですよ。あー楽しかった。

そんな映画です。

好きなところ

外面しか描かれることのなかったお葬式を、やる側からリアルに、ブラックに描いて居る映画です。とある芸能人夫婦の父親が死んでしまい。葬式すっか。ってなる感じです。

好きなシーンはね、お葬式教習ビデオを見るシーンが好きです。

お葬式のときの挨拶とか、所作って何もわからないじゃないですか正直。それをビデオで勉強するんですよね。フルーチェ的なのを作って食べながら。そこが良いですね。なんかなかよしの2人がかわいいのと、あのリアル感がたまらないです。不謹慎っていうか少し黒いシークエンスじゃないですか。お父さんの葬式をビデオで勉強してからやるって笑 

多分現代なら、お葬式YouTuberの動画で勉強するんでしょうけど。そこがなんか笑いと切なさと、2人の可愛らしさと色んなものが相まってたまらないです。そこで例文で出てきた挨拶とほぼ同じ挨拶を嫌われ者の金にしか興味ないオジサンがするとこまで合わせて好きです。

後は火葬をするシーン。普通の火葬のシーンって悲しいシーンなんですが、非常に無機質と言うかマジでリアルなんですよね。機械に入れられてゴイーンって焼かれます。係の人に特別に焼いてるところを見せてもらいますが、そこでも「あそこ胸じゃない?」とか言ってみてるんですよね。やりすぎかもしれないですが、割と頭の中じゃ冷静に別のこと考えたりしてることってありますよね。こういう時。

そこで火葬業者との絡みが良いですね。死んだ人を燃やす仕事、っていうのもこの世にはあって決して遺族が悲しんでいるだけではない世界がある。なんか面白かったです。

まとめ

物語の山場があまり見れてないので、いつかリベンジしたいです。いちおうネタバレブログを読んだので話は理解できてますがね。明日で諸事情により一週間ほどお休みいたします。100まで走り抜けますよん。