1月の振り返り 『ビリーバーズ』の感想と
2月です。
1月は卒業のための単位を取得すべく、2年所属したゼミの最後の論文を書いていました。辛かったです。
今回はその話と今日読んだ漫画の話を中心に。
ofsp0604-oto363.hatenablog.com
キモいことと、新年の目標の話をしていました。
4年間を振り返って
私のゼミ論文は私自身を「1つのメディア」と定義して、4年間でどんな影響を受け、どんな発信をしたかを振り返り、今後どのようなメディアになっていくのかを考えようというもの。
また、ここ4年間は様々な変化があった時代です。その期間を過ごした若者の思索を残すことで、標本を残しておく意図もあります。
すいません。自分以外に興味がないので、うまく理屈をつけて自分のエッセイ書いただけです(*ノω・*)テヘ
その中で昔の自分のキロクを眺めて、客観視して、こねまくって新しい価値観や持論を作っていました。すごく楽しかったです。製本したので自分でももう一回読みたいし、なんならデータ残っているので、このブログに小分けして残してもいいかななんて思います。
でもかなり恥部を晒したものなので、わかりませんが。
論文のなかでいろんな社会問題や些細なこと、個人的な怒りなどと向き合ってその都度現状で考えられることを書き残しましたが、それを総括するとやはり
「理性的な人間でいる」
ということに尽きます。
客観的に、論理的に考えるのはもちろんですが、ただの「屁理屈」や極論を振りかざすだけになってしまう可能性もあります。
なので多く「共感」しグラデーションで物事を捕らえた言動を心がけることが大事です。
この2つを駆使して自分の中の「道義」を定義し、それに従って理性的に生きることが社会と上手く付き合うことなのだと思っています。
そして揺るがない良い「道義」を構成するのは豊かな知識と経験です。この2つは少しづつ読んだり聞いたりしながら、他の人間と言葉を交わし、自分のすべきことを冷静にやっていく事によって身につくのでは?と考えています。
自分も他人をも損なわず、ストレスフリーで清らかに生きるために私は「理性的な人間」を目指します。
『ビリーバーズ』
奇しくもそんな「理性的」とは真逆の人間の脆弱性を描いた作品です。
とあるカルト宗教に洗脳された3人の男女(男男女!)が、無人島で教祖の指示に従って地獄のような生活をします。
秘密は絶対に作らない、性的な行為はしない、支給された食い物だけを食べる、夢を記録し共有するなどなど
風呂も電気もなく、物資はどんどん質素に。
外界の情報は一切入ってこない。
そんな中で徐々に欲望を剥き出しにしていく3人を描き、最後はカルト教団や各々の結末も描かれます。かといって完全にすべてを明かすお話ではないので、自分で考えるのが苦手な人は読まないように。
タネ明かしがなくとも、十分にしびれる作品です。
抑圧された中で顕になるエロさがすごい。バカバカしいし、きっと作者も軽いノリだろうけどそのノリが狂気じみていて感服させられます。
登場人物たちが正気に戻る(もしくは正気を失う?)を繰り返しながら、夢なのか現実なのかわからなくなっていく描写が非常に刺激的です。
そしてそのトリガーはやはり官能的で激しい色欲によるもの。
どんなに清潔な思想でもいとも簡単に崩壊してしまうし、脳の機能もまたすぐに異常をきたしてしまう。そんな人間の脆弱性をバカバカしく、美しく描いていると思います。
また「カルト」という物が現代では「陰謀論」などと呼ばれるものに変化している事がわかりました。最近そのようなドキュメンタリーを見ていたので解像度というか仕組みがわかって面白かったです。
悔しいですが私に言えることはこれだけです。
2月は健康に、学生の身分をたっぷり楽しむことが目標です。