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【GW映画レビュー ラスト】きらめきを探せ!! 『ソウルフルワールド』

【GW映画レビュー ラスト】きらめきを探せ!! 『ソウルフルワールド』

 

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ピクサー

 

今回の自粛大型連休を「ゴジラウィーク」と称し、12のゴジラ作品を毎日鑑賞してきました。ゴジラの書籍なんかもかじりながら、解説の動画なんかも観ながら、ゴジラに肉薄してきた2週間。

いやあ楽しかったですね。

そんなゴジラウィークを締めくくる作品が、ディズニー・ピクサーの『ソウルフル・ワールド』です。

 

東宝の「と」の字も、特撮の「と」の字もありません。

実はこの作品、去年の12月頃でしたかね??コロナによって延期されて、個人的には影が薄い印象でした。

 

インサイド・ヘッドはなぜか母親とデートで観たんですが、似たような感じかと思ってました。ですが割とSNS上で私が尊敬している方々からの評判が良く、「オールタイム・ベスト」級との声も見かけたので、これは観るしか無いと思ってから半年以上。

 

どうしても観たい作品だったので、このGWに無理やりねじ込むことにしました。

 

いやあ、よかったです。ピクサーのストレートなメッセージって説教臭さがまったくないんですよね。

 

めちゃくちゃ面白かったです。詳細はまた後で。

 

 

あらすじ

生まれる前の世界・・・そこは新しいソウル<魂>が地上へと行く前、どんな個性や才能、興味を持つのか、決める場所。何百年もクラス”こじらせ”ソウル・22番。彼女は自分のやりたいことや好きなことを見つけられず、「人間に生まれたくない」とずっと思っていた。そんなある日、ニューヨークでジャズ・ピアニストを夢見る音楽教師・ジョーがソウルの世界に迷い込む。元の世界に戻り夢を叶えたいジョーと、彼に協力することになった22番。奇跡の大冒険を繰り広げる二人が 、最後に見つけた<人生のきらめき>とは…?

 

(ディズニー+)

 

 

どんな映画?

生きろ。でも生きねば。でもない

生きるってなんだろうね~?

 

な映画です。人生です。ディズニー映画でありがちな構造として、主人公がいて、バディもしくはメンターがいて、成長するというものがありますが(シンバとティモン達、ダンボと虫とかね、マーリンとドリーも)、今回のジョーと22番は、お互いにバディでありメンターであるパターンでした。

 

二度美味しいですよ。二人の掛け合いも、活躍も、支え合うのも楽しめる。いい映画でしたね。

 

そしてなぜ、ピクサーの映画は説教臭く無いのかという話なんですけど。

 

設定として、登場人物が作り手のテーマを、探して獲得するという構造になっているのがまず1つ。

誰かから教わるんじゃなくて、行動して自分で勝ち取っていきますよね。今回はジョーが22番と接することによって、「生きる」ということを見つめ直し、自分で答えを作りだしました。

 

なので感情移入もしやすいし、物語の中で自分で能動的にテーマを探求させる仕組みになっているので、どんなにストレートなことでもグッと来てしまいます。

 

そしてもう1つは、ユーモアやギャグです。笑わせたり、ワクワクさせるのが非常に上手いですよね。人種とか年齢を問わずに、クスっとさせたり、キャラクターが失敗したり、活躍するところでワクワクさせてくれるんですよ。

 

そういうユーモアで観客との外堀をしっかり埋めてから、核心に誘っていく。懐柔するのが上手なんです。だから、いつもより優しい気持ちになるし、柔らかい感性になる。

 

そこで、普遍的でかつタイムリーなテーマが深く刺さるわけですね。これがディズニーのやり方よ!!!!にくいね!!

 

好きなところ

 

もちろん22番役川栄李奈さんですよ。

 

あの『僕たちがやりました』のときから、エッチで演技上手いなあと思っていましたが、やっぱり凄い。声もかわいいし、顔もかわいいし、演技も上手い。私の推し女優さんの一人です。(上白石姉妹と森七菜さんと川栄李奈さんです。マジで上手)

 

生まれる前の魂は、メンターと呼ばれる、天寿を全うし、天国に行く前の魂と交流して、生きる準備をするんですけど、この22番という魂は、なかなか人間界に生きたがらない。まるでモラトリアムで進路に迷う高校生や大学生のようです。

 

彼女はマザー・テレサガンジーなど様々な偉人から人間界の話やいろんな思想を何千年とかけて教えてもらっています。なので知性に溢れていてすっごく面白いんですよね。

 

ようするに頭でっかちで行動を起こさないんですけど、割と面白いやつなんですよ。でも自分を否定ばかりして、許そうとしない。だから生きる準備ができず、生きれないと勘違いして人間界に行けない魂なんですね。

 

そんな彼女が活躍し、徐々に生きることを理解していくのが痛快で面白いんですよ。ユーモアも良い!!!最高です。

 

 

 

まとめ

劇中では「きらめき」というのがキーワードになっています。人の人生の中できらめいているものはなにか?ということです。

 

その定義を主人公たちがしていくんですよ。生きる意味なんじゃないか??とか生きがいなんじゃないか??とか。

 

なのでぜひDVDとかで借りてですね、一緒にきらめきを探してみてください。僕は彼らと一緒にきらめきを見つけました。ですがここで文章で綴ってしまうと、説教臭くなってしまうし、固定観念が出来上がってしまうかもしれません。

 

せっかくピクサーのうまいやり方があるのでぜひ、自分のきらめきを探してみてくださいませ。

 

明日も楽しく生きましょう。