【映画レビュー】『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』
こんにちは。ブログを真面目に書いていこうと決意した私です。
せっかく身につけたこの”スキル”が錆びちまったらもったいねえからなあ!
見たい映画、アニメがたくさんありがちな1月です。冬アニメが始まり、コロナを避けて上映するはずの映画達が怒涛の封切りをしています。
なのになんでまた僕はエヴァを見ているんだろう。
IMAXのエヴァンゲリヲンQまで見に行こうとしている始末。しっかり感染症対策をしつつオタ活をしていきたいと思います。
今回はこの『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』の感想をぱぱっと書いていきます。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』
詳しいことはココをご覧ください。
とりあえず、95年に放送されたアニメ版エヴァンゲリオンを再編集した総集編もどきであるデストゥルー2エアーと、アニメ版の最終回が制作側も見る側も納得行かなかったことから作られた
エアーまごころを君に をくっつけて160分で一気に見せてやるよ
という男気映画になっています。
とにかく長く、とにかく濃い。
エヴァンゲリオン特有の、「考察したいのなら考察しろ!やりたいことはやった!俺は無関係!」
っていうスタンスもありました。それはそれでいつものことなのでいいです。しかもそれが1番のエヴァの魅力ですからね。
今回はあくまで私の感想です。クソ手記。
なのでかなり詳しい考察が気になる方はぜひ「エヴァ 考察」でお願いします!
自分なりの解釈や感想はガッツリ書いていきますよ。
庵野さん、あなたさあ...
庵野監督、総集編っていう概念をご存知ですか?
誰がシンジたちに四重奏の練習させんだよ。
序盤は1キャラずつ名場面や重要なシーン、エピソードを回想していく感じなんですが、当然時系列もバラバラだし、新映像も盛り込まれています。
きっと総集編が当時はメジャーじゃなかったんだよね!
しかしやっぱり天才です。
主人公シンジが初めて初号機に乗って使徒を撃破するシーンがかっこよすぎる。
トップをねらえ後半で編み出した、ハイスピードな絵とテキストでガンガン展開してく演出と、decisive battleのせいで頭抱えました。
震えた。
そんな斬新なDEATHでした。
エヴァの新しい触れ方
この作品では顕著ですが、かなり「ATフィールド」について語られます。
もはや説教の域。
今まで劇中ではバリアとか超能力のような存在だとされていたATフィールドが実際は人間がもつ心の壁だ!と言い出します。
エヴァは当初から、そういった人間関係のジレンマをテーマの一つとしていて、きちんとそれにたいするオチを用意してあるんですね。
その心の壁であるATフィールドと人類補完計画を通して、三次元に生きる私達の人間関係に対しても一石を投じるスタイルです。
初めてこの映画を見たのは高校生だったと思うんですが、とても感銘を受けました。
自身のコミュニケーションにもそれを見出して感動していたような気がします。
おい!高校生の俺!
今まごころを君にをみると
「うるせーーー!!!アスカ見せろ!!」
ってなってるぞ。こっちはおとなになってっから心配すんじゃねえぞ。
まあ何度も同じことで感動しなくとも、アップデートし続ければ良いんですよね。
その作品はずっとそれを主張してくれているし、立ち返りたくなったら見ればいいんですよ。たとえ説教臭さく感じてもそれで良いんですよね。
そう思ってからはエヴァのギャグやツッコミどころを探して心中で楽しんでました。息抜きしながら見ました。
ラストシーンについて
この作品で問題になっているのがラストシーンですよね。軽く解説すると
まんまと人類補完計画が発動してしまい、人類が体を持たない存在になってしまいます。
人間の体が液体のようになり、魂だけになります。しかも人間の記憶や感情が全部同期されます。
つまり地球全体が一つの生き物になるんですね。
それの中心にいるのが、使徒代表と人間代表のシンジです。
でシンジはこのままみんな一つでいるか、それとも元通りにするか選択肢が与えられる。
シンジは人の心が理解できない元の世界は辛いけど、それでこそ人間だし美しいんじゃないかなあ。
なんて思って、元通りの世界を選びます。
そして人の形を取り戻したシンジ。その隣には戦いで傷ついたアスカが横たわっています。
目を覚ましたシンジは気絶しているアスカの首を締め、殺そうとする。
アスカは苦しみながらもシンジの頬を撫でる。
するとシンジは泣き出して、手を緩める。
で最後にアスカが「気持ち悪い」
とつぶやく、というラストです。
なんだかいい感じのラストに近づいていたのに、最後は首絞めたり、「キモい」って言われたりなんだか変な気持ちになると話題ですよね。
こっからは僕の解釈なんですけどこのラストは
1番現実的で、かつ希望のあるもの
だと思ってます。
理屈と言うか大変シンプルな話で、誰でも恥ずかしいことや、やましいことがバレると死にたくなったり、なかったことにしたくなりますよね。
強盗殺人とかも、見られたら殺すしかねえ!って思うし
好きなこのリコーダーをなめている途中にご本人が登場した場合、
「死ぬ(社会的に)前に殺すか~!?」
ってなりそうなもんですよ。
それと同じです。人類補完によって様々な記憶や感情が共有されたことにより、シンジがアスカに抱いていた気持ち、アスカがシンジに抱いていた気持ち、シンジがアスカでオナニーしてしまったこと、夜這いしそうになったこと、自分の感情のはけ口にしていたこと
すべての伝わってはいけないものがATフィールドがなくなったせいで伝わってしまったんですよ。
そりゃリコーダーごときの話じゃないですから殺したくもなる。
実際アスカの中にもシンジに対する愛情のようなものはあるので、愛おしく思いつつも、首絞めも含め「気持ち悪いこと」をされたのも事実。
ですが人間は許せる生き物です。時間が経てば、またいつものATフィールドに守られた世界に順応し、いつかは思い出話になるでしょう。
しかもいびつとはいえ一度は気持ちが通じた二人ですから、関係修復は可能ですよ。努力によりますがね!
そんなめちゃくちゃリアルで、日常でもあるあるな終わり方だと勝手に解釈しています。
まとめ
新しい感覚も芽生えて嬉しい時間でした。これからもコツコツブログ書いていきたいと思います。