ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その81「卒業」(1967年)

「卒業」(1967年)

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ウエディング駆け落ちの元ネタ

こんにちは。ボーリングって難しいですよね。まずこうやってタイピングすること自体が難しい。だってこれ穴掘る調査の意味ですから。ボウリングですから正しいのは。そんなことも知らないから平均100点程度の雑魚スコアしか出ないんですよ。前にも書いた気がしますが、精密機械になれるかどうかのゲームなんですよあれは。精神も身体も全て虚脱状態にして同じ動きをし続けられる人が得意なゲームなんです。じゃあもう機械でいいじゃないですか。誰のロボが一番ピンを倒せるかっていうゲームにして、レーンをマリオカートみたいな特殊なギミックを盛り込んだものにして、どこにどんな強さで投げるかみたいなのだけ、プレイヤーが決めれば良いんです。

今日はそんな映画の「卒業」です。大学を卒業した一人の若者が主人公の映画です。結構笑うと言うか、変だなーって思うところがあって独特な映画でしたね。あの青春残酷物語とかそんな感じです。

というかこれは「青春映画」なんですよ。そう聞いて、思い浮かべるものが年代で違うと思うんですけど、ここでは甘酸っぱいものではなくて、苦しいものなんですよね。大体の青春映画は「葛藤」がメインですよね。今回もそうです。世代とか欲の間で悶々と葛藤している主人公を描いた映画です。いつでもどこでも共通するテーマを持ってるのが青春映画ですね。

リストによると

ジャンル:ラブラブ

監督:M・ニコルズ

主演:D・ホフマン K・ロス

コメント: もう一つの青春映画の名作。サイモン&ガーファンクルの名曲。ラストの教会のシーンに世界中が泣いた。

リストより

 だそうです。たぶんもう一つのかたっぽは「エデンの東」だと思います。サイモン&ガーファンクルの曲なんですね。一応ユニット名は相当ダサいですが、今のどっちが曲名なんだか歌手名なんだかわかんないのよりはまだ良いですよね。私は羊文学が好きです。あわよくば羊文学が好きって言ってそうなミステリー女子にピントを合わせようとも思ってますね。

みなさんも一度は目にしたことがあると思いますが、ヒロインが政略結婚とかでキスされそうになってるとこに「待ったーーーーーーーーーー!」みたいに突っ込んでいくシーンあるじゃないですか。あれです。あれがラストです。テレビで取り上げる日本の名シーンって武田鉄矢さんが、トラックの前に飛び出すやつですよね。アレの影響かダスティン・ホフマンの名シーンなはずなのに、武田鉄矢に見えて不快でした。青ひげの感じとか、鼻が大きめなこととか相まって、ティン田鉄マンみたいになっていました。これが日本の偏向報道の結果です。

どんな映画?

まさに青春の葛藤を描いた映画です。

まず一番に思ったのは青春映画って難しいなと思いましたね。特典映像でも話していましたが、この映画当時は全てが新鮮でオリジナリティにあふれていたそうです。

青春映画の葛藤で一番伝わりやすいのは世代間での葛藤だと思います。実際この作品でも親が思い描く息子や、レールが引かれた人生に対して悶々としている優等生の男が主人公で、この気持ちっていつだれがみても理解できるものなんですよね。

普遍的なテーマだから簡単なんじゃねえのか?と思いますが、なんか肌感がやっぱり時代で違う気がしますね。正直この映画での葛藤や恋愛ってのは頭では理解できるし、それを表現しようとした技術とか演技とかも、特典映像の解説を見てなるほど、とは思うんですが、ちょっと古いなって感じてしまうんです。。これって仕方がないことで、日々新陳代謝を繰り返す世の中で、刺さり続けるって難しいなあと思いますね。

そんな事言いながら「青春残酷物語」とか「エデンの東」はめちゃくちゃに私にも刺さって面白かったんですけども。これはみんな違ってみんな良いということで。

あらすじとしては、スポーツも勉強もできる、家族も手厚くサポートしてくれる、そこそこ坊っちゃん、モテる、周りの大人からの信頼も厚い、ザ・洋画の主人公って感じの男の子・ベンが主役です。

非常にみんなから期待されていますが、彼はその期待をする人々とは違う人間です。もう世代が違うだけで、人間としても違う時代なんですよ。映画の中でも、当時の社会でもそんな様な感じだったそうです。

だから彼は期待通りな人生を過ごすことも嫌だし、かといって別にどう生きたら良いかもわからない、そういう葛藤を抱え生きています。ちょうど大学を卒業して院進するか働くかっていうモラトリアムの最後の時間なんですよね。そこに親の友達の人妻がやって来る。美人でドエロイ妻です。そいつと不倫関係になってしまうんですよね。ベンの青春をぶつけるんですよ。でその人妻の娘が帰ってきて、2人は恋に落ちる。でも母ちゃんとやっちゃってますから、問題が起きないはず無いんですよね。様々な障害を乗り越えて、協会のシーンへと向かうんです。

この障害の部分がたぶん今の私達みたいな若者にはマッチして無いんでしょうねたぶん。割と「いやお前が自分で人妻と寝たやん・・・」って思っちゃう人も多いのではないでしょうか。そこに難しさを感じます。

好きなところ

とはいえ、当時名作と言われた映画なので当然、優れているところがたくさんあります。特典映像で言及されていたのは、まず若者と年上の女性っていうカップリングがまず新鮮であった。いわゆる禁断の恋的なやつでしょうね。後は、ダスティン・ホフマンの演技です。前半と後半ではまるで別人でしたね。最初は真面目で童貞っぽくて思わず笑っちゃうような男の子だったのが、後半はもう異常な男でしたね。取り憑かれてました。

で私が面白いなって思ったのは、ズームの使い方ですね。ズームイン・ズームアウトを多用しててなんか独特でした。離れる近寄るってたったワンボタンだと思うんですけど、非常に重いです。ガラッと印象が変わる。ズームアウトが特に変でしたね。不自然な感じがより、孤独な映像を作っていました。

主人公の執拗さが好きでした。娘にお母さんと不倫していることがバレて、娘と父親は別の土地に行くんですよ、進学の都合もありね。しかも人妻がちょっとたちが悪くて、人妻の方から誘惑してZOOMでちんちん出させたのに、レイプされたって家族には言ってるんですよ。そんな史上最悪な状況で次の主人公のアクションは「俺娘と結婚する!あいつ俺のこと嫌いっぽいけど、とりまバークレー行きます!!」って親に行って家を飛び出していくんですね。バケモンかよ。しかもその彼女と合ったら、「明日結婚しよ?血液検査して?」とか「出生届持ってきた?」とかガンガン行くんですよね。毎回そんなこと言ってるんですよ。かれは化け物です。

まとめ

なんかちゃんと評価が出来なくてとても申し訳ないですが、はなから褒めるとか批評するとかの目的でなく、知る・見るっていう趣旨なので良いかな!とにかく永遠に共通するものだからこそ、表現が難しいってことで良いですかね。