ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その92「ぼくの伯父さん」(1958年)

「ぼくの伯父さん」(1958年)

f:id:ofsp0604-oto363:20200816181240p:plain

なんつう

こんにちは。つけ麺って最強ですよね。私ラーメンは日清カップヌードルがベスト3に入るくらいの馬鹿舌なんですが、つけ麺は大好きです。そしてどこのつけ麺食べても1位!って叫んでいます。一番いいのは来てすぐトップスピードで食べれるところですよね。私は基本的に量は食べれませんが、速度は人並み以上に速い自身があります。四ツ谷にあるゴリラ食堂のデミチキンカツ定食大盛りを7分で食べた実績があります。店名からも予想できるようにそこそこの量なんですが、毎回終電に終われ(仕事後)早食いをしていてふと計測してみたら7分で食べきることが出来ました。

そんな早食いのワタシですが苦手な分野があります。それが汁物、いわゆる水中戦が苦手なんですよね。ラーメンとか味噌汁、ちゃんこ鍋等が苦手なんですよ。なぜならいつまでも熱いからです。その間に上の具やらなにやら食べている間にお腹いっぱいになっちゃうんですよね。その点つけ麺はぬるいんです。たったそれだけで私はどんなにスープがうまいラーメン屋にいってもつけ麺を頼みます。美味しいうちに早く食えるからですね。

今日はそんな映画の「ぼくの伯父さん」です。フランス映画ですね。一応人情コメディみたいなこと書いてたので、超絶楽しみにしてたんですが、フランス映画って言うことを忘れていましたね。びっくりしました。日本の萌え日常アニメよりも何もなければ目的もストーリーもないなんかふわふわしたオシャレ感が強い映画でした。これはマジで悪口ではないです。これから書くことも悪口では無い。

リストによると

ジャンル:ワッハハ

監督:ジャック・タチ

主演:ジャック・タチ

コメント: ヨレヨレの帽子に短いコートで、前のめりに歩く伯父さん。J・タチの洒脱な作風は、今でもみんなに愛されている。

リストより

 って感じ。これまではあまりにもあっさりとしたコメントに苦言を呈してきましたが、これに関しては妥当だと思いますね。このブログもつけ麺の話しなければ、1000文字も行かなかったと思います。でも作りというか、映像はとっても工夫がされていたし、自分で作って自分でやる系のコメディらしくちゃんと面白かったです。

先日のテレビで千鳥の大吾が、友近とゆりあんのコントを上質なコメディと称していましたがまさにそれでした。あの2人と並べられてタチ監督は辛酸を嘗めていると思いますが、「洗練された笑い」ってやつでしょうか。

どんな映画?

フランス映画のコメディってどんな感じ?って聞かれた時に、こんな感じだよ!って言って見せたい映画です。ほんと軽い気持ちで見れる映画じゃないですかね。トムとジェリーよりもあっさりしてる印象です。大変好き嫌いが分かれる映画じゃないでしょうか。

わかると思いますが、料理、部屋、友人の恋人等を見せられて微妙だった時に言うフレーズのオンパレードなブログになっています。別につまんなかったとかじゃないのが難しいところで非常に薄味な映画なんですよ。私は濃い味が好きなので物足りなさがあったんですがあのヌケ感、まさに洒脱なんですよね。だから好きな人は好きなんだと思います。

あらすじもクソもないですが、主人公は伯父さんです。長身でダンディでいつも同じ服を着ています。その姉夫婦の息子視点でのタイトルです。大金持ちです。姉夫婦は、しっかりとした教育でちょっと厳し目なんですが、伯父さんはポンコツだしゆるいんですよね。だからなつくと言うか仲良しというか、そんな感じです。ストーリーはほぼ無いです。このゆるい伯父さんを働かせたり、パーティに呼んだりするけどポンコツなので色々やらかして、ちゃんちゃん!みたいな感じです。

そのやらかしも良く言えばウィットに富んでいるというか、なんというか重箱の隅をつつくような感じですね。この映画の舞台となる姉夫婦の屋敷はハイテク屋敷です。自動で家の門が開いたり、噴水も電動、車庫も光センサーで空いたりとそんな感じ。便利なはずなんですが、まったく使いこなせていない。逆に不便になるように描かれています。そこにアンチテクノロジーの意見が入っているらしいんですが、だったら猿の惑星とか2001年宇宙の旅を見たほうがグッとくるような気もします。難しいです。

好きなところ

そのアンチテクノロジーの部分ですね。

奥さんが新車を買う旦那のために光センサーで開く車庫を増築してあげます。それで旦那が帰ってきていざ車を停めるんですが、その仕組が車庫の前に光センサー付きのポールが立っていてその間を車が通過すると開くようになっています。それで夫がなかにはいるんですが、扉が閉まって開かなくなるんですよ。そこで夫は中からセンサーに触れてくれ!!と奥さんに叫ぶんですが、奥さんは電流が流れたら怖い!とか言ってなかなかセンサーに当たることが出来ないんですよ。そこだけで2時間あったような気がしますね。そういうテクノロジーに振り回されているボケがたくさんありました。

まとめ

見るのも書くのも難しい映画でしたが、かなり細かいことをしているのは分かります。細かすぎて薄味すぎると感じてしまいましたがね。こんなことならピンクパンサーを借りればよかったかも・・・という気持ちにもなってしまいます。あと8作品こんな微妙な感じで終わったらどうしようっていう不安を持ちつつ終わろうと思います。もう見直しもめんどいのでしません。