ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その87「ミッドナイト・エクスプレス」(1978年)

ミッドナイト・エクスプレス」(1978年)

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なんかおもろい男の話だった結果的に

こんにちは。現在東京は猛暑に見舞われているようです。でも体感的には実家のほうが暑かったと思います。日当たりが微妙な部屋なんですよ。そのせいで冬は引くほど寒かったです。霜降り明星さんのせいやさんの家族は冬になるとウルトラライトダウンを来て家で生活してる、って言ってました。「まさかwwww」と思いましたが、私もライトダウンを来て生活していました。でも身体は順応するもので部屋では半袖半ズボンでしたけどね。

日当たり事情なんて知らないじゃないですか、学生なんだもの。だからちょっと暗めの部屋なので大丈夫かなと思っていましたが、カビだらけになることは一切なく、でも実家のような灼熱地獄になることも今の所無いですね。絶妙なのか微妙なのか。今年の梅雨はこの部屋無人で、オワオワリだなと思ってましたが全然そんなこともなかったらしく、私が部屋に入ったときも、ひんやりしててあたおかですやん!と思いましたね。

しばらく一人でいることが多いため、時代に追いつけるように”スラング”を使っていこうと思います。

今日はそんな映画の「ミッドナイト・エクスプレス」です。

深夜の列車をイメージすると思いますが、これは刑務所用語で「脱獄」という意味だそう。親切なおじいちゃんが教えてくれました。ありがたい。これまた脱出系のスリリングな映画です。実は実話なんですよしかも。プププ。

リストによると

ジャンル:ドキドキ

監督:A・パーカー

主演:無名俳優

コメント: 突然異国で投獄された男。言葉は通じない。助ける者もない。

実話を元に、淡々と、しかもグイグイと描く。オスカー賞受賞。

CGという魔法をまだ知らなかった映画人は、脚本・演出・カメラ・演技・で《人間》を語ろうと武骨に模索を続けた。

そこから生まれ落ちた一粒の結晶が、下の欄の作品だ。

リストより

 いやミッドナイト・エクスプレスちゃうんかい。下の作品かい。下の欄で書かんかい。ちなみにこれの下は「羅生門」です。たしかにどちらも人間を武骨に表現した映画でした。私は羅生門の方が好きですけど。

 

ofsp0604-oto363.hatenablog.com

 とてつもないくらい面白そうなコメントだったので、DVD借りましたね。まあ面白かったです。というかこの映画生活を初めてわかったことのひとつなんですが、みなさん刑務所には絶対に入らないほうが良いです。特にアメリカや外国のね。

犯罪はダメ!!刑務所はNG!これだけでもちゃんと覚えていてください。

どんな映画?

実話を元にした武骨脱走サスペンスです。これ以上でもこれ以下でもない。かなりリアルに淡々としていました。あのコメントが秀逸すぎてまじで書くことがないので、さっさとあらすじをメモります。

主人公ビリーは、トルコをガールフレンドと旅行中にお金欲しさに麻薬の密輸のアルバイトをします。それがバレて豚箱(トルコは宗教上豚肉を食べられないので、ここは笑うところ)でひどい目に合わされます。

 

                終
              制作・著作
              ━━━━━
               ⓃⒽⓀ

 マジでこんだけ。「ショーシャンクの空に」とは違うのが、どんなにひどい仕打ちにあっても、「おとなしく女の子と帰れば良かったじゃん」という正論が頭から離れないからです。私はこういう物事を根本から壊滅させるようなスタンスは嫌いなんですが、今回ばかりはビリーが可哀想になればなるほど、頭の中でチーズ牛丼食ってそうなやつが、「いや、自業自得でしょ・・・」とか言ってくるんですよね。マジでそいつのせいで面白さ半減だった気がします。

名誉挽回していきますよ。この当時はアメリカとトルコの外交関係が最悪で、アメリカ人のびりーをアメリカの法で裁くことが出来なかったんですよ。だから最初は5年の判決だったんだけど、途中でもっと国同士の中が悪くなり、そのあてつけにビリーは終身刑になるんですよ。頭おかしくないですか?とんだスケープゴートなんですよね。裁判長も「さすがにアカンのちゃう?」的な感じで30年に減刑しますが、ちょっと魔が差しただけなのに35年も拘束されそうになるなんて気が狂いそうですよね。

この問題って日本も胸を張っておかしいとは言えない話題なので、なんとも言えないんですが、そういう国同士の生贄になった男が奇跡的に脱走するまでの物語になっています。こういう脱出系の映画ではお約束の、クソ看守、レイパー囚人、めんどうなルールと盛りだくさん。

だから言ってるんですけど、絶対にみなさん刑務所には入らないほうが良いです。よく考えるとマイナスなことしか無いですよ、刑務所には。

 

好きなところ

なんか序盤の音楽とビリーのシンクロ感が印象的でした。ビリーただのアホな若者なので、全然罪の意識もなければ、まあ最悪1,2年くらい入って終わりやろ。みたいな感じでした。しかも覚悟もなにもない。ほんと軽い気持ちで悪い子としたんだなって感じです。

それにともない音楽も独特で聞いたことない感じでしたね。

ビリーの浅はかさを印象づけるシークエンスとして、父親との面会のとこがありましたね。留置所的なところにいて、いよいよ裁判だぜみたいな時にお父さんが来て、まじで悪い子とした少年と父親なんですよね。父さんごめんよ・・・ワシが変わってやりたい、絶対にここから出すからな!!!みたいな。まあアメリカに連れて帰れないっていうのが大きいんですが、悪い事したのは息子さんですよ・・・。

好きなセリフは「30年間保険の仕事をしてきて、息子一人も助けることが出来ないのか!!」です。いや、助けるも何も、悪い事したのは息子さんですよ・・・。

あとはずーっとあとの方の彼女との面会が許されるところです。不当な刑罰に涙を流す2人ですが、ビリーは彼女のおっぱいに夢中になり、たまらず「脱いでくれ・・・」と号泣。彼女も涙ながらに服を脱ぎ、ビリーは自慰行為をはじめます。

こんな湿っぽいオナニーしたやつビリー以外にいないでしょうね。それほど2人は愛し合っているんです。そして絶対にここから出ることを誓う悲しい2人。でも悪いことをしたのは彼氏さんですよ・・・。止めなかったのはあなたですよ・・・。

ここでようやくやべえ映画だなってエンジンが掛かりました。

まとめ

終始、悪いことをしたのは・・・みたいなのがつきまとっていしまいましたがこれまた熱量のすごい映画でしたね。特典映像にはエリン・ブロコビッチよろしくご本人登場で当時の恐ろしさを語っていました。

まあ言いたいことは分かりますよね。