ヒモ夫の日常

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大学生と名画その85「アメリカン・グラフィティ」(1973年)

アメリカン・グラフィティ」(1973年)

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ジョージ・ルーカス

こんにちは。いまちびまる子ちゃんのお中元の回をみながら書いています。なんなら今日のアメリカン・グラフィティなんて見ていません。実家の環境から変わってまた一人暮らしに戻ったわけですが、やっぱり食べることの面倒くささが半端じゃないですね。

というかこの今私が座っているイスの不便さがえげつないです。もう慣れるしか無いんですけど。イケアで買ったイスなんですが、とにかく前のめりなんですよ。実際座ってから決めたんですが、イケアのシステムって商品の展示を見て気に入ったものがあったら番号をメモって最後に在庫置き場行って、その商品を買うんですよね。今買ったイスは一番気に入ったやつだったんです。たくさん試して。価格も、見た目も、座った感じも超気持ちよくて、こんな値段でいいのか???とか思ってたんですよね。それで実際組み立てていざ部屋で使ってみると、まずキャスターが全然動かなくて、思いし不便だなあって思ってたんです。そして座ったら、めっちゃ押し出されてるんですよ。普通イスって、地面と水平じゃないですか、でもこの椅子前に傾いてるんですよ。だから座ったらめっちゃ前傾姿勢になって、意地悪なやつにずっとイスの後ろ足を浮かせられるイタズラされてるみたいになってんですよね。それがうざくてたまらない。これになれるまでちょっと攻撃的になりそうです。不良品を引いたのかもしれません。

今日はそんな映画の「アメリカン・グラフィティ」です。ちょっとPCの調子も良くないんですよね。やっぱり思春期的なやつか、まじでこのサーフェスちゃんも寿命が来たのかなあって感じです。嫌ですよー。

STAR WARSで有名なジョージ・ルーカス監督の二作目?くらいの作品です。とにかく金も脚本を書く気力もなかったけど、どうしてもクルージングのことを書き残しておきたい・・・っていう気持ちで頑張って作ったらしいですね。

リストによると

ジャンル:意外な快作

監督:ジョージ・ルーカス

主演:Rドレフィス Hフォード

コメント: ロックと車と恋に、エネルギーを爆発させる若者達の一夜の物語り。「STAR WARS」のルーカス監督の若き日の作品。

リストより

 ってな感じです。クルージングっていうやつが車で夜ドライブをして回るみたいなやつなんですかね?詳しく調べてないですが、友人や恋人ととにかく車に乗って目的もなく夜道を走るんですよ。たまにレースをしたり、飯を食ったり、カーセックスしたりとまさにクルージングですね。

特典映像で当時の監督の姿が写っていたのですが、とてつもないくらいイケメンでした。あとあのコッポラも出演していたんですが、ぜんぜんイメージと違いましたね。冷徹殺人鬼みたいな人だと思っていたんですが、まったく違くて驚きました。米製宮崎駿みたいな感じでした。

どんな映画?

これまた青春映画ですよね。高校を卒業した男女がメインで話が進んでいきます。登場人物がそれぞれキャラが立っていて、揺れ動く心を描きつつ、車と音楽を全面に押し出している。今では映画のスーパーバイザーに音楽担当の人がいてその都度、場面に合いそうな音楽をセレクトしてくれるそうですが、この作品では昔のレコードを引っ張り出してきて聞きながら脚本を書いたそう。シーンのはじめに曲もタイトルとして書いていたそうです。

監督も行っていたけどこの映画は「変化」がキーワード。私は以前青春映画って甘酸っぱさよりも「葛藤」を描くことが多いって書いたんですが、また少し違う側面もありました。

ストーリーとしては、高校卒業して進学し地元を離れる選択をした子達とそうでない人たち、そして置いていかれるガールフレンドたちが、クルージングをしながら気持ちを変化させていくというもの。あとは車と音楽ですね。その2つのポイントに対しても「変化」させていきます。

一人の主人公の葛藤にぐっとフォーカスする、というよりは一夜の物語だけあって脆弱で浅くて、疾走感のある感情とか不安を的確に表現してる感じですね。やっぱり出ていく側も残る側も、送り出す側もギリギリまでモヤモヤするじゃないですか、町をでる前夜の物語なのでそこらへんのスピード感が良いですね。

そしてルーカス監督が描きたかった、車・音楽も非常に良かったです。何より楽しい。この2つのものが出てくるとだいたい楽しくなるじゃないですか。というか今では欠かせないものになっているくらいですが、当時でのインパクトは相当なものだったんじゃないかなと思います。でもなんかプレイリスト映画みてーなやつ、テメーはダメだ。

監督は「終わってしまった一つの時代を描きたかった」といっていました。特にロックンロールの話ばっかしてましたね。無垢な時代の終わりをロックンロールの変化とともにかいてるんでしょうかね。よーわかりませんが、とにかくイギリスのロックが来てから変わったみたいなことをずっと言ってましたね。

若いルーカス監督が、俺らの恋愛、車、音楽、青春をどうにか保存しておこう!!って感じで作ったタイムカプセル的な映画なのではないでしょうかね。

 

好きなところ

なんか難しいんですね。というか私の映画の見方問題なんですよね。いまDVDでみている分、ながら観しちゃうんですよね。これって大体の流れはつかめるんですが、細かいこととか気づかないこともあるんですよね。「おお!!」ってなる映画はまあ食い入るように見ますけどもね。少し意識改革が必要な気もします。まあこの作品に関してはあんまり必要ないかもですが。

好きなのは主要メンバーの一部である、眼鏡のオタク男子が好きです。車も持っていなく顔もそこまでイケているわけでもなく、女の子の扱いもよくわからない。いじめられているわけではないけど、みんなの扱いもまあ明らかに違うわけです。

ルーカス監督は彼のモデルは私でありみんなだぜ、みたいなこと言ってました。車を運転できるようになるまではみんなおどおどした彼みたいなもんだろ?みたいなね。いやあそういう感じだったんですね。

そんな彼の夜はとってもエキサイティングです。同級生に車を貸してもらい、失恋した超絶美少女と出会い・・・みたいな夢のような展開になっていくんですよね。そこから彼が少しだけ男になるのも好きです。

あとはこれも大事でラジオのDJと若者達の関係なんですよね。ここも非常におもしろく描かれていて彼のインタビューでも言及されていました。ただの機械から出る音なのに、誰よりも親身な友のような気がする、それで声しか聞いたことのないDJが親友のような気持ちになるのさ!と言っていましたね。サザンの曲でも「切ないときはラジオからオキニの曲が流れるさ”!」みたいなのもありますし、車と音楽と、ラジオは切っても来れないアオハルな関係だったんですね。今では鬱屈した私達の掃き溜めと変化していますが。

まとめ

今までの青春映画とはまた違って、説教臭いと言ったらアレですが、追体験をするような映画でしたね。ほんと書きながら思いついたタイムカプセル映画というフレーズが、しっくり来すぎておかんも忘れへん映画なんちゃうか?と思いましたね。

ミルクボーイを嫌いっていう捻くれ方ってとてもダサいと思いませんか?なんですか?誰も傷つけない笑い批判なんでしょうか?ついつい使いたくなっていいと思うし、面白いと思うんですが。

とりあえずブログリハビリに付き合っていただいてありがとうございます。