大学生と名画その69「ベン・ハー」(1959年)
「ベン・ハー」(1959年)
こんにちは。今日は月曜日ですので、伊集院光深夜の馬鹿力を聞きながらのお届けです。いやあ今日も面白いですね。今回は甲子園の話をしています。なにやら今年の甲子園が中止になった理由は、甲子園大好きのアンジャッシュ渡部さんが見に行くことが出来ないからだそうですねー。伊集院さんは博学で、情報通なんですよね。
今日はそんな映画の「ベン・ハー」です。
おもれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しかも
なげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんと222分です。四時間近くあるんですよこの映画。このリストの最初の方で見た「アラビアのロレンス」に次ぐ長さです。ロレンスは227分。5分短いんですね、ベン・ハーは。
ベン・ハーを見終わった後に あなたへのオススメ:アラビアのロレンスって書いていたので、気がふれそうになりました。
この映画超絶長いんですけど、映画ってもともとはこうだったんだと思います。「序曲」から始まるんですよ。3分くらい音楽を流して、本編スタート。そしてインターミッションを挟んで、終盤に行くっていう構成です。これが当たり前っていうか、映画ってそういう大きなモノだったんじゃないかなーと思いますね。時間にしても中身にしてもです。リスト確認しときますか。
リストによると
ジャンル:(ジャンルのとこにベン・ハーのポスターが貼ってあります)
監督:ウィリアム・ワイラー
主演:チャールトン・ヘストン ジャック・ホーキンス
コメント: ワイラー監督の文句なく面白い歴史巨編スペクタクル。
有名な戦車レース/剣闘士の闘い/海戦/キリストの架刑・・・・・と盛り沢山。チャールトン・ヘストンが圧倒的迫力で魅せる。監督は「ローマの休日」等でオスカー5回獲得のW・ワイラー。
娯楽映画だがビシッと一本、背骨が通っていて、3時間半の長丁場を飽きさせない。休憩中の映像も油断するナ!〈指と指〉に気がついたかい?スピルバーグは「ET」であれをコピペした。休憩中の映画館であの指と指のカットをじーっと見ていたスピルバーグ少年の姿が、目に浮かぶ。
原画は、ミケランジェロがシステナ礼拝堂に描いた天井画だ。
リストより
いやコメントも長いんかーーーーい!!!
ですが全部同意できます。たったいま伊集院さんがお決まりの「猿の惑星がほんとは地球だった」っていうボケのついでにシックス・センスのネタバレもしていました。シックス・センス見てないので、処女を奪われた気分です。
それは置いておいて、おじさんをこんなにドッキドキさせる映画なのは間違いありません、とてつもなく長いですが、とてつもなく面白い映画でした。うーんすごいシーン、イカした展開の連続で3時間半けっこうあっという間でした。ツィゴイネルなんとかよりはあっという間でしたね。
監督はローマの休日の監督、主演は猿の惑星のヘストン。この主演の人好きなんですよね。かっこいい。上手い。
そしてスピルバーグ少年の話し。ここだけ訂正なんですが、あの指と指の画はラストにも映されるので、多分途中で見た画と、ラストでみたあの絵のギャップの衝撃からだと思いますね。あともう一つ見つけたぞ!
ユダヤ豪族の息子の数奇な運命を娯楽色たっぷりに描いた映画史に残る歴史超大作
アカデミー賞史上最多の11部門を受賞した映画史に残る超大作。撮影に3ヶ月を要した戦車競走の場面を始め、6年半の製作期間を費やした壮大な歴史スペクタクル。
紀元1世紀。ローマ帝国支配下のエルサレムで、名門の子息ベン・ハーは旧友のローマ司令官メッサラと再会する。ところが、出世欲の強いメッサラの裏切りによって一家は捕らえられ、奴隷の身となったベン・ハーは軍艦で苦役を強いられることに・・・。
U-NEXTより
というあらすじです。ほんと楽しいんですよねー。これが娯楽色ですよ。
アカデミー賞でもすごい記録をのこし、数々の人間に影響を与えているんですね。そして6年もかけている。だったら14時間上映とかでも割と許せるかも知れないです。有名な戦車レースは3ヶ月もかけたんですね。すごすぎる。映画では実に20分くらいのシーンだったと思います。いやあすごいなあ。CGあったら午前中で撮影終わって午後から雀荘とかいけてたと思うんですが。
アメリカの歴史小説を原作した映画のようで、ユダヤの隆盛が終わり、ローマ帝国がイケイケドンドンの時代です。私が受けている授業に「イケイケドンドン」っていう慣用句を使いまくる教授がいて、昭和を感じました。私達も、ぴえんぴえん言ってると息子から「平成くせえんだよこの、スマホじじい!」と言われるんでしょうかね。
そして紀元1世紀ということは・・・・。
どんな映画?
今から書くことは完全な持論なんですが、今回の映画を見ていて思ったことがあります。
なんかね、映画は超大きく分けて2パターンあるきがするんですよ。一つはこの「ベン・ハー」や「アラビアのロレンス」、その他西部劇とか、「風と共に去りぬ」とかそういういわゆる巨篇の「エンターテインメント映画」と、
戦争者や、格差もの、ヌーヴェル・ヴァーグとかそういう波も加えた「メディア映画」何じゃないかなーと思うようになりました。
前者は、ほんとなんか楽しませるここでいう娯楽色たっぷりの壮大で、圧倒するようなこれぞ!って感じで、後者はそういうのの中になにか社会的エッセンスというか風刺的な何かが伝わりやすくされているもの、という認識です。
どっちが良いとか進んでるとかなしに異質だなあと今更気づいたわけですね。大まかにこういう違いがあるんだ、と認識しておくことにします。
なのでこの「ベン・ハー」はエンタメ映画。ここで映画は全部エンタメだろwwwwっていうクソリプをする人は向いてないのでROMって起きましょう。
個人的な話です。
ユダヤ豪族のジュダ・ベン・ハーはローマ帝国で偉い人になっていく親友と仲違いしてしまいます。そしてアクシデントが起きてしまい冤罪で母・妹とともに牢へ。ベン・ハーは奴隷として海戦の労働者にさせられてしまう。彼は自分を裏切った親友と、その親友を変えてしまったローマに復讐することを誓い、過酷な環境を生き抜いていきます。その裏では、あの人物が馬小屋で誕生!彼の不思議な運命と、復讐の物語が始まるってわけですよ。これは絶対面白い!!
好きなところ
いま例の帽子のトークを伊集院さんがしてるので、待ってください。
よし書いていきます。
全編良いです。無駄なとことがありません。なのでスピルバーグ意外にも影響与えてんじゃね?ってと事を書きます。
それが「戦車競走」です。この当時の競馬みたいなもので、民族や国ごとに選手が出場し、多分一年に一回大規模なレースをするんです。
戦車っていうのは、馬4匹に車を引かせてでっけえ運動場みたいなコロッセオみたいなやつを9周させるんですよ。ルール無用で生き残って優勝すれば勝ちです。国民はオリンピックみたいな感じで見てて、ちょっと立地な人たちは賭博とかしてたり、非情に大きい行事なんですね。
これが3ヶ月かかったシーンです。CGもないでしょうから相当骨の折れる撮影だと思います。しかも超迫力。音声も馬の走る音がずっと鳴り響いていて、その他人の声とかはその砂吹雪の音で薄っすらとしか聞こえない。アレが良いですね。現代の映画では心の声が聞こえたり、観客の解説が聞こえたりもしますが、録音技術の問題なのかわざとなのか定かではないですが、あれが逆にいいです。あの妙な静けさが良いですね。
分かる人いると思いますが、スター・ウォーズですよね。スター・ウォーズのあのレースのシーン。あれエピソード1ですよね。ジョージ・ルーカスもこの「ベン・ハー」が公開された年は15歳くらいですので、これはそうだと思いました!!多分有名な話だと思いますが、自分で気づけて嬉しいです。
まとめ
なんかキリストの話とか、主人公の感情の話とかいつもながながと語っている事を書いてないですが、なんにしろ4時間弱あるので、書いていたらきりがないんですよ。とにかく面白かったです。私はこういう映画も好きです。迫力があって、壮大でワクワクする感じです。良いですね。
明日はまた西部劇に戻ります。70本目!