ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その62「波止場」(1954年)

「波止場」(1954年)

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マーロン・ブランドかっけえ

こんにちは。今私の尊敬する伊集院光深夜の馬鹿力を聞きながら書いています。今日の放送は気合がはいっているような気がします。こんな事言うとあのおじさんは鬱になりかねないのであまり言えないですが、今日もとても面白いです。前々から80万円の買い物をしたっていうトークをしていまして、それがなんと自分の草野球チームの帽子だそうです。普通にメンバー数に合わせて作っていたんですが、数増やしたら安くなります??って伊集院さんの一言に業者さんが若干キレて、「何百単位の話ですので」、みたいなこと言われて、「200ですけど?」って言って200個買ったらしいです。アホですあの人。メンバーは25人なんですよ。草野球チーム。本人曰く、売り言葉に買い言葉、だそうです!!上手い!!そういう訳のわからない捻くれが大好きです。

今日はそんな映画の「波止場」です。割とこのそんな映画ボケ近からず遠からずって感じなんですよね。なんかそこに上手く繋げてかっこいいでしょ感をだすのも恥ずかしいし、でもなんかこうかけば行けそうだなみたいな葛藤の元、ボケともテクとも思えない微妙な感じになってしまっています。毎回。

波止場といえば、別れとか、旅立ちのイメージ。あの船着き場のネッシーの首みたいなやつに片足を乗せてパイプを咥えている感じですよね。あのハードボイルドさとは一変してこの波止場は何かがおかしいんですよ。

リストによると

ジャンル:問題作

監督:エリア・カザン

主演:マーロン・ブランド

コメント: アカデミー作品賞・監督・主演など8部門を独占。主演賞のマーロン・ブランドは、受賞を拒否した。

リストより

 だそうです。これもそんなすごい映画なんですね。このところ映画アレルギーでやばいんですよね。感情が無です。ずっと言ってますが、どっかの誰かの作家さんが名作とは、超感動するけど、簡単には感動しないような感性を育てるものだ!的なことを言っていました。私はこの二ヶ月間、名作を見まくっているのでもう微動だにしなくなってしまいました。ロボです。私もアカデミーロボ賞を拒否すると思います。面白かったですけどね!!

アカデミー賞8部門に輝く不朽の名作。ボクサー崩れの港湾労働者が、ボスに立ち向かう

主演マーロン・ブランドはもちろん、男臭い助演陣や紅一点エヴァ・マリー・セイントまで迫真の演技で魅せる。エリア・カザンの骨太な演出に痺れる名作ドラマ。

ニューヨークの波止場はで働くテリーは、港を牛耳るジョニーの命令により兄が仲間を殺す現場を目撃。死んだ男の妹イディの嘆く姿に心打たれた彼は、法廷での証言を決意する。だがジョニーは妨害を重ね、ついに兄を殺害。テリーはジョニーの本拠地へ乗り込み・・・。

U-NEXTより

 といったあらすじ。このロボになった私を人間に戻してくれるのがブログなんですよね。なんかこうしてあらすじを読みながら思い返してみるとマーロン・ブランドのかっこよさが蘇ってきましたね。そして今ラジオでネタが読まれました!!!!!やっっっっったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!このコーナーが始まってから4,5年経ってますが一度も読まれたこと無くて、先週なんのきなしにいっぱい送ってみたら全然自分では面白くないなーとか思ってて、記憶にもないやつが読まれました。これあるあるですよね。いやあ嬉しいです。完全に脱線しましたね。

マーロン・ブランドや波止場で働く男たち、かっこいいですね。地元にもこういう働くおじさんたちをよく見ていたのでなんか身近で良かったですね。エリア・カザン監督っぽかったです確かに。主人公の男の感じもどれも似ていますよね。そしてみんなかっこいい男です。

どんな映画?

勧善懲悪ものですね。なんかいるんですよ、悪いやつが。波止場の人たちやっぱお金なくて、仕事にあぶれる人も多いんですよね。ジョニーが全部仕切ってるんですよ、金も仕事も。それでジョニーに歯向かったらまず生活できなくなるし、万が一邪魔みたいなことしちゃうと即ポアです。無茶苦茶な男なので、労働者たちもストレスが溜まっているけど、どうすることも出来ないんですね。取り巻きたちもみんな屈強で強い。そしてテリーは兄と一緒に気に入られ準幹部みたいな感じなんです。プロボクサーで腕っぷしが良いですからね。そして人柄も素直で芯があって割と人気者なんですよ。ってことはジョニーの悪いことに付き合っているんですが、生きるためだから仕方がねえ、信じられるのは自分だけだぜ。って感じで割り切ってるんですね。

一方街では、牧師さんっぽい人や刑事を始め、波止場の労働者たちを守ろう!悪いやつはやっつけよう!という運動が起こっている。その中には労働者たちももちろんいます。裁判で証拠となる証言があれば有罪にできるんですが、ジョニーの極悪非道な手口がその抑止力となり、労働者たちは身動き取れない状態なんですよ。しかも証人になりそうなやつは片っ端から殺していきますしね。そんな状況でテリーは、戦うこと決める。そして労働者たちはテリーのその姿をみつめる・・・。みたいな映画です。

エリア・カザン監督の映画って脚本家はよく知りませんが、ストレートな映画が多いですよね。シンプルです。劣悪な状況から反旗を翻す男のかっこいい話でした。

好きなところ

労働者達の気質が好きでしたね。働く男たちの勇ましい感じとなんかちょっと悪い感じっていうか。まあ外人だから許される感はありますけどね。っていうか現実ではうざいおやじもたくさんいるので、フィクションだから許される感じはしますが、それで良いですよね。

好きなシーンは、イディに恋をしたテリーが、親友のイディ兄が殺されるのを見ていた(正確には殺されるきっかけを作ってしまっていた)を打ち明けるシーン。船着き場で真実を口にするんですけど、ちょうど船が来ます。汽笛が超うるさいんですよ。でテリーは叫ぶんですね。私達観客には汽笛の音でかき消されて聞こえないんですが、イディの表情で会話が想像できる。そして泣いて走り去ってしまうんですよね。そこ普通に告白させずにこういうギミックを挟むところおもしろいなーと思いましたね。果たして必要だったのかはさておきですが、普通に言うより全然面白いので良いでしょう。

そしてラストシーンももちろん良いです。そのためのラストですからね。エリア・カザン作品の良さが一番出るとこです。草原の輝きも、エデンの東もそうでしたね。あのテリーの揺れた視界を再現したカメラワークはどうやったんでしょうか。

まとめ

わかりやすくて、男らしくていい映画でしたね。多分これでこのリストに乗っているエリア・カザン監督の作品は終わりかな?またみたいですが取り敢えずリストを消費してからにします。自粛中に立てた密かな目標も達成できるようがんばります。