ヒモ夫の日常

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大学生と名画その61「幕末太陽傳」(1957年)

幕末太陽傳」(1957年)

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ひと目見てコメディってわかる

こんにちは。みなさん辛ラーメンって食べたことありますか?私は正直ラーメンは日清カップヌードル以外全部同じだと思っているので、友達が食ってるのもらうまで食べたことがありませんでした。今晩のご飯が、うどんとボンゴレパスタの味付けをしたうどんという怪奇飯だったのでお腹がすきまして、辛ラーメンを食べました。そして残った汁に追い島豆腐をいれると最高にうまかったです。辛いもの食べたときに出る汗って冷たいですよね。なんか気持ち悪さがない。

今日はそんな映画の「幕末太陽傳」です。ばくまつたいようでん、と呼びます。まさに太陽のような陽気な主人公。江戸パワー全開、江戸っ子喋りが映ってしまうほどです。そしてこの画像に映っているのは千鳥のノブではなくて名優・フランキー堺さんです。恐れ入りました。面白かったです。

リストによると

ジャンル:しみじみ

監督:川島雄三

主演:フランキー堺 石原裕次郎

コメント: 数々の逸話が残るフランキー堺の一世一代の名演。若き石原祐ちゃんのちょんまげ姿が見られる

リストより

 だそうです。ジャンル:しみじみ なのがあんま良くわからないんですが、人情コメディ時代劇。今までみた時代劇とは全く違ったものになっています。私はコメディが好きなので、やっぱりまだ腰が重い感じのする時代劇と合わさったらどうなるのかと、不安でありました。そして案の定最初は寒いと思ってしまいましたね。ですがやはり面白い。この幕末太陽傳は舞台でやったり、落語?でやったり、なんかグーグルの予測検索で、宝塚も出てきたのでそうとう優れたお話なんですよ。その片鱗が見えてきてからはどんどんおもしろくなっていきました。

笑いあり、涙あり。江戸の粋ちバイタリティーが凝縮された痛快エンターテイメント

豪華キャストが集結したコメディ時代劇。登場人物らの笑顔とパワーに振り回され、見ているだけで元気になる。ベースとなった落語ネタも差し込まれ、それがまた笑いを誘う。

時は幕末。東海道品川宿遊郭・相模屋で草鞋を脱いだ佐平次。勘定を気にする仲間を尻目に、彼は飲めや歌えの大尽騒ぎ。しかし彼は一銭も持ち合わせがなかった。居残りと称して相模屋に居ついた佐平次だったが、女郎や客たちのトラブルを次々解決していく。

夭折の天才・川島雄三が、落語の「居残り佐平次」をベースにして映画化。フランキー堺、佐幸子、南田洋子石原裕次郎などそうそうたるメンバーが共演している。

U-NEXTより

 ってな感じ。落語をベースにした映画なんですね。こりゃ失敬。間違ってないように編集もできますが、私は江戸っ子気質なんで素直に謝らせていただきます。(眠いだけ)

ほんとハチャメチャで活気があって面白いんですよね。この主人公・佐平次が居残り家業で上手に世渡りしていくのが、爽快なんですよ。一休さんのトンチ見てる感じで、良いですね。気持ちいいです。あらすじも完璧。

夭折ってのは多分ジェームズ・ディーンのときに使った言葉なので覚えてます。若くして死んだ的な意味だったと思います。

どんな映画

どんなもこんなもありません。純粋なコメディ映画です。涙ありはあまりわからなかったですが、日本らしいっていうか、なんかほんわかしました。ところどころどぎつい冗談がありましたが、まあ時代だなって思って片付けましたね。

舞台は品川宿の相模屋です。遊郭です。包み隠さず言うと、エッチな場所です。でもそれは全然OKだし、れっきとした商売って言うことで皆さん楽しく、ハツラツと働いています。岡村さんみたいになりかねないので、あんまここらへんは触れないでおこうと思います。

基本はこの宿でストーリーが進んでいきます。そりゃそうですよね、お金持ってないんだから主人公。そこにいろんな江戸のなんかおもしろみが詰まってるんですよ。倒幕しにいくお侍さんやら、遊郭でトップを争う芸者二人とか、相模屋に金を借りてる百姓さんとか、相模屋のドラ息子とかなんか色んな人が集まって毎晩毎晩いろいろ出来事がおきます。なんか「千と千尋の神隠し」みたいな感じです。舞台もそうだし、あのしっちゃかめっちゃか感が似てますね。

登場人物たちのリアリティもちょうどよかったです。やはりバランス感覚が良いやつは面白いです!

好きなところ

もちろん主人公の佐平次が好きです。私ミーハーなんですよね。実は。今日もエヴァンゲリオンの目薬買いましたし。

彼の飄々とした感じがなんか安心するんですよ。超口が上手くて、普通に殺されたり警察に放り出されても何もおかしくないのになんか超自信満々なんですよね。彼は最初から金ないけどなんとかなる!って言って翌日、翌々日の勘定要求を躱しまくります。そのへんまではなんか映画に乗り切れずにいたんですけど、汚い倉庫みたいなとこに映されてから彼の本領発揮。いろんな問題を機転を利かせて解決していく。フランキー堺さんのあの表情も相まって、まじで面白いっす。

で佐平次の好きなところは時間を気にするシーン。彼、なんか病気なんですよね。なんか咳がどんどんひどくなるんですよ。最初はなんてこと無いんですが、彼がみんなから好かれて信頼されていくにつれて咳がひどくなっていく。そして時計をチラチラ確認します。そこで別の一面もまた見せてくれるわけです。たまに部屋とかで一人になるシーンを作ってあるんですが、あの快活な佐平次の超プライベートな表情を映すんですよ。そこが好きです。なんか別にこれといった伏線はないと思いますし、嘘かホントかもわかんないようなそんな浮世離れしたかっこいい主人公です。

あとは石原裕次郎ですね。高杉晋作役で、若くて良い侍なんですよ。佐平次と高杉が船の上で会話するシーンも好きでした。

まとめ

賑やかな映画でおもしろいです。夜通し宿が栄えている騒がしさ、そこに「居残(いの)さーん!」とか呼ばれて走り回っている感じ。あの活気があって楽しそうにみんなお仕事しているのが印象に残っています。やっぱ働く人達を見るのは良いですよね。お仕事アニメも大好きなんですよ。特に「花咲くいろは」っていう超弩級の名作があるのでみんな見てね。今日はこれにて終了!!