ヒモ夫の日常

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大学生と名画その54「椿三十郎」(1962年)

椿三十郎」(1962年)

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おもしろい。

こんにちは。久しぶりに強めのアルコールを取ったので節々が痛いです。間開けてお酒を飲むと筋肉痛みたいなのが来るんですよね。酒飲むと気持ちよくねれないタイプです。あとお酒は好きですが、居酒屋とかみんなと飲むから飲みたいタイプです。

今日はそんな映画、「椿三十郎」です。邦画3連チャンを締めくくるのが、黒澤明監督作品で良かったです。ツィゴイネルワイゼンだったらおかしくなっていたことでしょう。

いやあおもしろいですね。ほんと黒澤明監督の映画はおもしろいです。なんか堅いイメージというか、ちゃんと見てる人、または黒澤明監督を好きって言っておけばいいかみたいな人がいるイメージ。昨日の映画は行き過ぎですが、なんかステータスとしてかざせるような作品群なのかな~って思っていました。が、全然違います。

単純に面白いです。また後で話しますが、漫画とかアニメを見ている感覚。ゲームとかね。単純にドキドキするし、熱い展開だし、セリフもシンプルだけどメッチャいいこと言うやんって感じだし。キャラクター設定とかも超魅力的。お笑いキャラみたいなのもボケもちゃんとあるので笑えるし。なんか高尚でさもこれの良さがわからない人はみたいな雰囲気出てますが、ふつーーーにおもしろいんだなあって思いました。捻くれてる人は「黒澤明監督好きですね」とかいうと「やってんな~」って思っちゃいますが、私は実際ちょこっとだけ見たので、素直におもろいよね!!って言えそうです。

三船敏郎もかっこよすぎる。名作の主人公の名前は覚えるって誰かが言ってましたが、マジで三十郎も菊千代も覚えていますね。アンディとかロレンスとかいろいろです。

リストによると

ジャンル:時代劇

監督:黒澤明

主演:三船敏郎 加山雄三 仲代達矢

コメント: うちのかみさんのイチオシ。黒澤明巨匠の痛快時代劇。「三船敏郎に、なぜ国民栄誉賞をあげないの!?」

リストより

 だそうです。奥さんこれ好きなんですね。僕も好きです。巨匠あいてに超上から目線におもしろいって言っちゃってます。恥ずかしいですが、まじでカッコつけでもなんでも無く面白いんです!私も国民栄誉賞をあげてほしいですが、多分ハーモニカを吹くおじさんの影響でしょうね。

三船敏郎主演、仲代達矢共演、黒澤明監督の傑作娯楽時代劇

「用心棒」に引き続き、三船敏郎仲代達矢が共演。凄腕の浪人、頼りない9人の若侍、朗らかな城代家老の奥方と娘の個性が光る。ラストの三船vs仲代の一騎打ちは壮絶。

森の中の社殿で、9人の若侍たちが密談していた。次席家老の汚職城代家老・睦田に告げるも相手にされず、ただし大目付・菊井の賛同を得られたらしい。しかし、突如現れた浪人が「菊井こそが黒幕だ」と言う。案の定、菊井の手勢が社殿を取り囲み・・・。

U-NEXTより

 というあらすじです。正直、家老とか大目付とかよく知りません。なんか偉い人と、またその偉い人ね。くらいの感じで見てしまいました。それでも全然面白いっす。三船敏郎はさることながら、仲代達矢さんのオーラたるや。エグい。うわあ!なんか来たぞ!って感じでした。「イッピキだがトラだぜぃ」って感じですよ。「用心棒」もちょっと見させてもらったので、このリストが終わったら絶対みたいです。三船敏郎さんハチャメチャにかっこいいので、全部みたいな。ほんとみんないいキャラなんですよね。お歯黒の人たちも楽しそうです。命かかってたのに。椿三十郎は何者なんでしょうか。

どんな映画?

傑作娯楽時代劇です。散々言ってますがただただおもしろくて最高です。お侍たちはかっこいいし、敵との頭脳戦と言うかストラテジーもワクワクです。

でも、なんか見てて疑問が出てくるんですよ。こんな面白いんだから、今でもこういう映画あってよくね?って思うんですよね。なんかすごい主人公がいて、ぶっきらぼうな感じだけど強くて優しくて、頼りになって、敵ともガンガン戦ったり、人守ったりとか、して男の子の好きな熱いのもりもりな映画あっても良くない?って思いましたね。今まで見た邦画を思い出しても全然そういうのないんですよ。世界からすっごい評価を受けた黒澤明監督が生まれた国なのにそういうなんか「おもしろい!」ってワクワクするような映画今ない気がしません?刑事モノがそうかも知れないんですがなんか違う気がするんですよね。

ハリウッドがあるアメリカでも時代劇みたいな位置づけの作品ありますよね。西部劇です。有名なのはジョン・フォード監督ですよね。アメリカの西部劇的な美学がある映画って沢山あるじゃないですか。最近見たダイ・ハードなんかそうですよね。劇中でもお前はジョン・フォードに憧れてんのか??みたいなセリフありましたけど、ハリウッドではそういう古き良きアクション映画!みたいなのが今でもありますよね。孤独な主人公がいて、善良な市民を守るために日曜大工店で悪と戦うみたいな。(もろイコライザー)そこ面白いんですよね。

これ道具がでかいっすよね。あっちは銃だけどこっちは刀じゃないですか。そこもあると思いますが、黒澤明監督を見ていて思うのは「少年漫画みたい!!」なんですよ。そこですよね。アメリカはしっかり映画畑としてそういう偉大な監督たちの系譜を残し続けてきたけど、日本は漫画・アニメがそういう昔の時代劇とかに影響を受けて発展してるのではないかと思いました。ほんとドラゴンボールとかワンピースとかそういうジャンプ系の漫画を読んでいるようなおもしろさを感じました。最初はなんで日本の映画こんなのやらないんだろうって思ったんですが、変わりに影響を与えられている分野が映画以外にもあるんだなって思いました。漫画やアニメなら今どき侍や忍者が出てもいいし、凄腕の殺し屋とか、アメリカと個人で友好条約結ぶ人が出てきたりしてもなんも驚くことないじゃないですか。現実世界では日本は平和ですし、明らかな悪(テロリストとかマフィアとか)みたいなのもいないので難しいんですよね。好き勝手できる二次元の世界のほうが、表現の幅が広いし受け入れる私達の器も広くなりますもんね。誰が直接影響を受けているだとかは今は知りませんけど、きっとたくさんの人が黒澤明監督に影響を受けて自分の分野でものづくりしてると思います。だから私みたいなな~んにも知らない若侍が今さら見てもこんなに面白いんですよ。

悪人がいないってところにいちいち見えていないだけで、とか思った人は人間とコミュニケーションをとる才覚がないので恥じましょう。

 

好きなところ

メッチャ書きすぎてしまいました。

三船敏郎、全般です。顔声動き全部がかっこいい。あんな魅力的な男は三船敏郎さんしかできないんじゃないでしょうか。とにかく好きです。ザ主人公って感じがたまらない!!

好きなセリフはさっきも言った、「トラだぜ」のところ。あと「あなたは抜身よ」のところですね。黒澤明監督の名台詞と言うか、良いメッセージのとこは分かりやすくていいですよね。「ここテスト出るぞー」みたいな感じです。

好きなキャラクターは、敵の見張りをしていたけど主人公たちが捕まえたやつです。捕虜ですね。しっかり笑わせてくれるいいキャラです。

まとめ

男の子心をくすぐるような面白い映画でした。かっこいいんですよねえ。リストには羅生門もあるので超絶楽しみです。こうやって映画のことを知っていくだけでなくて、自分の中で持論がドンドン生まれていくのもブログを書くメリットだと思いました。まじで酒筋肉痛と、ボウリング筋肉痛が辛いのでこれで終わります。明日はウーピー・ゴールドバーグです。もうおわかりですね。