大学生と名画その25「恋におちたシェイクスピア」(1998年)
「恋におちたシェイクスピア」(1998年)
こんにちは。明日から続く「荒野のシリーズ」に戦慄を覚えている俺です。今回は「恋におちたシェイクスピア」です。
見る前の僕「じぇじぇじぇ~、またシェイクスピアのやつ?!」
見た後「十二夜みてええええええええええええ」
ってなりました。タイトル通りのお話。シェイクスピアがロミジュリを完成させるまでのお話です。もちろん劇中劇でロミジュリも見せてくれます。
そしてロミオとジュリエットっていう話を知っているってことがとてもラッキーだと思いました。前にも言いましたが、曲がりなりにもロミジュリをしたことがあるわけです。シェイクスピアのやつを。一つ一つのセリフとかがいろいろ思い出してドキドキした。
リストによると
ジャンル:ドキドキ
監督:ジョン・マッデン
コメント: 文豪シェイクスピアの秘めた恋を劇中劇と絡めた傑作→#116「ロメオとジュリエット」を先に見る。主演女優賞。(カンカンリストより)
と供述しており。116まであるんかーーーい!
そしてロミオとジュリエットを先に見てないです私。でもやったことあるので!高校の文化祭でロミジュリをやることになってダルいけど頑張るかっていう高校生の演劇でしたけど。ちゃんと古い言葉でやったの覚えてます。見てない人は見てから見ると理解はできます。
「ロミオとジュリエット」誕生の陰に隠されたシェイクスピアの恋物語を、ユーモラスかつ繊細に描いている。グウィネス・パルトロウの美しさや華やかな衣装に目を奪われる。
1953年、ロンドン。テムズ川を挟んで、カーテン座とローズ座というふたつの芝居小屋があった。ローズ座ではシェイクスピアが新作を執筆していた。なかなか筆が進まないシェイクスピアだったが、カーテン座豪族令嬢・ヴィオラと出逢い、一目で恋に落ちる。
ジェフリー・ラッシュ、コリン・ファース、ベン・アフレック錚々たるキャスト陣が脇を固める。(U-NEXTより)
というストーリー。シェイクスピアが超有名になる前の、スランプ状態の時です。俺はスランプだ!ということを随分詩的に表現していたので、イヤミかなとも思いましたが。ロミジュリはすごいアホみたいな愛のお話ですが、それを書いているシェイクスピア自身も恋してたんですよね。
最初はロミオと大海賊なんちゃらっていう外題だったらしいです。
ユーモラスかつ繊細にっていうのも確かになって思います。声出して笑ってたとこもありました。会場冷えっ冷えでもザコシショウ出てきたら笑う男ですが。
どんな映画
アハ体験映画ですね。そうだったのかシェイクスピア!みたいな。なんか普通に歴史の年号を暗記すると楽しくないですが、大河ドラマ見た後だとグッと来るみたいな。
なんか違うな。
まあでもこの難しくて何度もこすられたロミジュリが完成する過程をドラマティックに映して、最後20分のロミジュリ劇中劇で本物を見せてくれる。その上演中にもいろんなハプニングと言うか、それこそユーモラスかつ繊細に描かれています。
超良かったですね。いつもはここで補足のストーリーを書いていますが、割とU-NEXTが網羅しちゃってるんですよね。主演女優のおっぱいは見れます!!
とりあえずスランプのシェイクスピアに再び才能が戻るきっかけは、ヴィオラとの出会いです。ヴィオラはお嬢様なんですが、演劇が大好きで、俳優になりたいんですよ。そしてシェイクスピアのファンです。そこでシェイクスピアが新作をやるときき男装をしてオーディションに参加します。彼女は芝居がうまいのでロミオ役に抜擢されます。ってかなんで男装?と思いますよね。当時は舞台に女を入れると淫らだと言うことで牢屋に入れられてたそうです。その前後か忘れましたが、シェイクスピアはたまたま見かけたヴィオラに一目惚れ。なんからんま1/2みたいなことになってますよね。
シェイクスピアはヴィオラが男装していると気づき、どんどん仲良くなります。でもヴィオラは令嬢なのでイギリス女王のなんか血筋なのかよくわからん男(剣持ってて怖い)と結婚しアメリカに行かなきゃいけないんですよ。演劇も声もあんまりよろしくない関係なんですよね。でもドンドン好きになっていくし、愛せば愛すほどロミジュリのセリフも展開も浮かんでくる、でも嘘を突き通すのも限界が近づき....って感じです。
好きなところ
たくさんあります。好きなところと言うか、なんか新しい感覚でした。感動というか、懐かしいと言うか。もちろんロミオとジュリエットとかシェイクスピアガチ勢で映画も舞台もどんなリメイク作品もたくさんみて大好きです!って人が見てもおもしろいと思うんですが、高校演劇っていう小さな世界とは言え、一度でも舞台でやったことのある人しかわからない面白さがあります。なんかニヤけちゃうんですよね、うわなんかこれが本物か!!!みたいな。難しいです。
好きなシーンは主に2つです。
一個目は上にも書いた、ロミジュリがドンドン完成していくシーン。シェイクスピアの詩的で聞いてて恥ずかしくなるような愛のセリフの源泉を映しています。
カッコつけて書いてますが、ヴィオラとのセックス中に思いついたり言ってることをロミジュリのセリフにしてます。素敵な出会いのシーン、有名なバルコニーでのシーン、死ぬ間際の最後に愛を語るシーン、ぜーんぶセックスしてるときに思いついてます。
もちろんこんなストレートではないですが。ベットシーンと舞台での稽古シーンが交互に繋がれ、セリフは流しっぱなしです。なんともおしゃれに仕上げたものですよね。
そして一気に飛び、様々な困難をも乗り越え「ロミオとジュリエット」をついに上演。ロミオとジュリエットは最初になんか前説みたいなのがあるんですよ。昔の演劇はそうだったんですかね。最初に物語のあらすじを厳かな感じで朗読するんですよね。そこで劇団長がっぽい人がやるんですけど、超あがり症なんですね。それで最初っから頭真っ白になっちゃって、観客がクスクス笑い始める。でもなんとか持ち直して度肝抜くくらいかっこよくスタートします!
「名門両家、いずれ劣らぬその家柄...」
でなんかキました。おっちゃんかっこいい!ってのもありますがね!察してください。その後舞台袖にさがるおっちゃんと、出ていく俳優二人がすれ違います。その顔もたまらないですよ!自分の見どころを1つ終わらせた清々しい表情と、今から舞台に向かう役者の緊張と自信が半々のあの顔!舞台袖の雰囲気そのもので痺れました!!!
そのあとヴィオラがヴィオラとして舞台立つ時も好きです。かっこいい。
まとめ
なんか普通じゃ取り上げないとこばっか話してますが、ラブロマンスとしても素晴らしいです!!だってヴィオラが可愛いですからね。
ラストシーンも最高。十二夜もいつかみたいなって思いました。十二夜っていうのはこれまた有名なシェイクスピアのやつですよね?これみると絶対見たくなりますよ。いやあ面白かった。