ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その13「ボニーとクライド/俺たちに明日はない」 (1967年)

「ボニーとクライド/俺たちに明日はない」 (1967年)

f:id:ofsp0604-oto363:20200526002907p:plain

ボニーがエロかった。

こんにちは。映画見るのがめんどくなってきた俺です。今日の映画は「俺たちに明日はない」です。実際にいた犯罪者のボニーとクライド二人の話し。最初から警察の資料のような、アンビリバボーの始まりのような、バイオハザードのメモを読んでる時のような、シーンでした。その後、ボニーの真っ赤な唇のドアップ。痺れました。最初のシーンからこの女が普通の女の子じゃないなってすーぐわかりました。だって全裸だし。全裸で窓から外見ないし。

今日は変な気持ちになる映画でした。

リストによると

ジャンル:ドキドキ

監督:アーサー・ベン

主演:W・ベイティ/F・ダナウェイ

コメント: 実在の銀行ギャング、ボニーとクライドの出会いから死までを、華麗かつ詩的なタッチで描く。(カンカンリストより)

あ、普通に死ぬって言っちゃうんだ。まあ実際にいた犯罪者なので、「明智光秀死ぬよ~ん。」って麒麟が来る視聴者に言うようなもんなのですが。

アメリカン・ニューシネマの代表格とされている、クライムムービー

1930年代のテキサス。出所したばかりのクライドは、ひょんなことからウェイトレスのボニーと意気投合して強盗を働くように。クライドの兄バックとその妻、給油所で働いていた青年C・Wを仲間に迎えて銀行を次々と襲うが、次第に警察の包囲網に追い詰められる。

大不況時代に実在した強盗カップルの生き様を描く傑作。犯罪を重ねながら愛と絆を深める彼らの姿、それを断ち切るラストの銃撃シーンなど、その鮮烈さは今も色褪せない。(U-NEXTより) 

 という感じ。クライドがボニーん家の車を盗もうとしたときに、全裸で「それママの」っていう出会い。ボニーは退屈してる女なんですよ。口がうまいクライドのセリフを借りると「僕と同じ何かを求め続ける女だ」らしいです。このセリフめっちゃかっこいいですよね。クライドは本当に口が達者なんですよ。それでどんどん巻き込まれる。そして俺も騙されました。正直に言ってこの映画は、どういう気持で見ていいかわからなかったです。クライドがめっちゃいいセリフを吐くので、おお!!って思ったら妙にコメディチックな演出やセリフがたくさん出てきて困惑、そこでスタンスを間違ってしまいました。しかもなんかボニーがエッチすぎてロマンスもののようなところもあり、なんだか乱れてしまいました。良いことなのか悪いことなのかわかりませんが。

どんな映画

わけがわからない映画です。本人たちはとっても楽しそう。やっぱり今ブログを書いていても、実際にいたんだよな...っていう事が脳裏にあってフリーズしてしまいます。アラビアのロレンスも実際にいた人がモデルですが、そんなの感じさせない豪華さとか大胆さがあって、ホントの人って感じがしてないんですよね。でもこれは妙にリアルだけど、嘘くささがあるというか、俺が好きな映画の条件(リアルとファンタジーのバランスが良い)と違う感じがしました。普通にめっちゃ笑ったけどさ。

あの二人の犯罪の動機がしっくり来てないからなんだと思います。最初に小さなことをやっちゃって、もう後に戻れないからやるしかない。みたいなホントにやんなきゃ明日がないからやるみたいな。

そして、最初に犯罪を起こすきっかけも特に説明はない。自由になりたいとか、家庭環境がとかそういうフィクションっぽい物語を成立させるための、大義もないんです。だってこれは現実をもとにしてますから。

まあホントの犯罪なんてこんなもんだと思います。誰もが恨みや屈辱があって犯罪するわけではない。そんな素朴なリアルさと、間に挟まるエンタメとして成立させるファンタジーが釣り合っていないように感じてしまいました。ファンタジーが嘘くささになっていた感じがあります。

すいません。後述しますが、これは重要な転換点になった映画だそうで、好きな人はたくさんいると思います。あくまで人それぞれ。おもしろいから全部見切れるし、かけるので。

好きなところ

冒頭のボニーの登場シーンは最高です。あとボニーが意外や意外ポエマーなところ。自分で詩を創って読んだりするんですね。かわいい。

EDだったクライドがやっと立ち上がったところもよかった。やっとボニーが報われたので。

そしてだいっきらいなキャラがいます。そう、兄嫁です。クソです。世界で一番嫌われているキャラクターはSTAR WARSの水に住んでるあいつってギネスに乗ってたんですが、僕の中では兄嫁が一番です。

超可哀そうなんですよ、一応。出所してきた弟に会いに行こうと連れられて、行ってみたら警察と銃撃戦が始まり、一緒に逃げるしかなくなっちゃうんですよ。まじで田舎者でただの気の弱いヒステリックおばちゃんなんです。一番の被害者かもしれません。最後は失明しちゃうし。ですが超うるさい!!僕は無理でした!みなさん見てみてください。

まとめ

この時代の映画界ではすごい賛否がった作品のようです。人を殺す描写、性的表現が過激だったり、革命的と言うかタブーに触れた作品らしいです。今でこそ普通に人も殺すし、なんでもやっちゃいますからね。それの先駆けとなった映画らしいです。

カメラワークもなんかおしゃれでかっこよかったですね。建物とかの映し方もですし、ボニーもです。

みんなそれほど悪い人達ではないんですよ。銀行強盗もシーンとしては少ないしおじいちゃんのお金盗まないし、一般人とドライブしたりもする。劇中でも警察と新聞が癒着していて、全部ボニーとクライドのせいになる的な発言がありました。ボニーが最後に書いたポエムでもそう書いてあります。警察のミスや大恐慌時代の国民のヘイトをあのなんとなく悪いことをしてしまった二人に背負わせているのかなって思いました。

ちょっとリベンジしたい映画です。もう少し大人になって挑みます。