ヒモ夫の日常

駄文、愚文

大学生と名画その8「ウエストサイド物語」(1961年)

エストサイド物語(1961年)

f:id:ofsp0604-oto363:20200521005946p:plain

ウェッサーイ

こんにちは。なんだかんだいい映画続きの俺です。今日の名画は「ウエストサイド物語」。言わずとしれた、ミュージカル映画の名作です。「雨に唄えば」でもそうだったんですが、とにかく身体性ですねやはり。みんなスタイルもよく歌もうまい。ダンスもエグい。でもこれまた雨に唄えばでもそうだったんですが、ミュージカルがあんまり得意ではないようです。ところどころ倍速で見てしまいました。でもなんだかんだいい映画やなあ。ってなる。これが名画。この画像は最初のシーンなんですが、めちゃくちゃ興奮しました。後述します。

リストによると

ジャンル:ミュージカル

監督:J・ロビンス/R・ワイズ

主演:G・チャネリス/N・ウッド

コメント: 伝説のミュージカル巨篇。数々のダンスシーンが楽しい。ストーリー原案はロミオとジュリエットだ。気がついたかい?(カンカンリストより)

 いや誰でも気づくわ。まんまだろあんなん。歌あるだけやろ。神父様が駄菓子屋の店長なだけやろ。まあ、私はとある事情により、ロミジュリは割と知っているので、この話で二人がどうなるのか楽しみでした。頭の中では「これは悲劇なの!!」っていうセリフがこだましてましたね。劇中には出てこないセリフですが、分かる人いるかい??

魅力的なダンスとストーリーが多くの人を魅了し続けるミュージカル映画の最高峰

ニューヨークのウエストサイドで対立する2つのグループ、ジェット団とシャーク団。一触即発の中で行われたダンスパーティで、マリアトニーは恋に落ちた。だが二人の思いに関係なく、それぞれが属するチームの衝突はより激しいものになっていく。

対立するグループ同士の抗争、敵に恋をしてしまう男女の悲恋、移民が絡む社会問題。それらをパワフルなダンスと美しい音楽で表現しきった娯楽性は今でも色褪せない。 

 とこんな感じのストーリー。マリアはシャーク団(移民系の人たち)のリーダーベルナルドの妹。そしてトニーはジェット団のOBであり、現リーダーリフの兄貴分。見事なロミオとジュリエットです。

オープニングの数分はセリフらしいセリフが無く、この2グループの関係性を表すシーンから。はなから、めたくそ足が長くてピチピチTシャツをインした男たちが、なんと指を鳴らしながら歩いてくるではありませんが。正直痺れました。圧倒的ダサさ(2020年現在)が香ばしくてたまりません。当時はかっこよかったと思います。一周回ってかっこよかったので。

そして妙に回ったり手を叩いたり、しながら縄張り争いをするんですね、身体能力が高すぎて、さながらグレたマット体操選手のよう。とてつもない。

一言でいうと

「壮大な愛の映画」です。

そう、やはり原型はロミジュリなので愛なのです。愛の前では何もかもが些細なこと、強い愛があれば他に何もいらないのです(んなわけねーだろ、だいたいカッとなって兄貴を殺した男を一瞬で許すなや。駆け落ちしようとすんなや沸いてんのか?)

過激すぎる愛です。どこかで聞いたことがあります。多分どっかの偉大な演出家が言ってました。「ロミジュリは二人の滑稽すぎる愛の物語で悲劇というより、喜劇だと。」確か沖縄県の超南の方で聞いた気がしますね。

確かにマリアとトニーは、呆れるほど強い愛です。

好きなところ

基本的に2グループのチンピラの話なんですが、しっかりと社会問題テイストが入ってるんですよ。移民系の人たちは差別や迫害を受けていて、白人の子たちは格差社会のせいで教育も親からの愛も受けられていない。そういう2つの若いヘイトが衝突しているんですね。しかもそういった設定を分かりやすくシンプルに、そして暗い気持ちにさせずに表現しているんです。なんたってこれはミュージカルだからね!!

「ラララ~俺ら仕事ウエイトレスか靴磨き~♪肌の色が白くないから~♪」とか「俺の母親シャブ中毒~♪俺たちは社会的病~ルルルン♪」ってな感じ

この対立構造をダンスと歌でそれぞれ表現しているシーンがあり、あそこは素晴らしい!!テンポよくさり気なく、取り入れて、若者たちの行き場なのない感情をダンスに昇華させているんですね!見ものですよ!

後大好きなのは、ついに最終決戦をしたシャーク団とジェット団。そこで思わぬ悲劇が起こるんですね。そこでジェット団に火が付き、ついには仲間同士で争おうとする。そこで一番大人なやつが歌い出すんです。「ボォォォイッ、ボォォォイッ、クレイジーボォォォイッ、ゲットクールボォォォイッ♪」って。かっこよすぎます。

そっから冷静になれダンスが始まるんですけど、たまらなく好きですねえ。俺もマジで頭にきたときは心の中のアイス(彼のあだ名かな)に「ゲットクールボォォォイッ」って言ってもらうことにします。あの曲とシーンは最高です!!

まとめ

いやあやっぱり映画ってブログに書き起こすと愛おしくなりますね。良い発見。短時間でこんなに文章がかけるんですから、これも成長かな。一番は書かせる名画たちの魅力ですが。

社会問題も取り込むけど、あくまで世界観やストーリーそして愛を邪魔しない作り方。そしてお気に入りでしょうか、ジェンダーへの踏み込みでしょうか、あの心優しい青年と喧嘩っ早い女の子あの二人の対比もグットボォォォイッでしたねー。ぜひ皆さんも見て自分の推しを見つけてください。個性的なキャラばかり、そして今見るとダサすぎて(2020年現在)香ばしい演出や動きの数々。そしてアイスのソロ唱歌。クールボォォォイッはマジでかっこいいです。とても楽しい作品でした!!!!