大学生と名画その3「The Apartment アパートの鍵貸します」(1960年)
The Apartment アパートの鍵貸します (1960年)
今日は3作目「アパートの鍵貸します」でございます。1960年アメリカの恋愛映画です。もう白黒映画にはなんの抵抗もございません。余裕です。昔の人の顔にも何ら文句もありません。だって外人だし、ヒロインちゃんかわいいんだもん!
リストによると
ジャンル:ワッハハ 監督:B・ワイルダー 主演:ジャック・レモン S.マックレーン
コメント:出世のために部屋をラブホテルとして貸す男。名監督の笑って泣ける一級品のラブコメディ。割れた鏡・テニスのラケット・シャンパン・・・小道具の使い方のうまさ!! オスカー賞受賞。(カンカンリストより
だそうです。これは良いです。超超良いです。ちょっと上では説明が足りないので
大保険会社の平社員・バドは 自身の出世のために、上役たちの逢い引きの場として自分の部屋を提供していた。そんな中、人事部長のシェルドレイクは、バドが思いを寄せる女性、フランを部屋に連れ込む。ショックを受けていたバドが、ある日部屋に帰ると...(U-NEXTより
とこんな感じの割と新鮮な設定のラブコメディ。というかジャンル:ワッハハなのでコメディ要素が強いですね。U-NEXTの見どころ欄にも記述がありましたが、「小道具」がすごい。あれ?映画ってこんなモノ多いっけ?って久々の実家みたいな感想をいだきました。三日目にして「これが名画だぜ!!!!」と思いました。最高です。
一言でいうと
「ジェントルマンの教科書映画」だと思いました。ちょっと違うな。でも主人公のバクスターが超いいのです。とてもいい男性。惚れました。あらすじでは、少し悪いように書かれていますが、実際は出世させてやるからと半ば強制的に部屋を貸しています。主人公については後述します。
とにかくストーリーも演出(小道具関係)も洗練されており、今見てもまったく色褪せない!!ナノックスでもちょっと色褪せるのに!昨日までの2本はやはりどこかで見たことがあったり、読めてしまうこともありましたが、今日は違いましたね。シークバーをみて後十分でバクスターが幸せにならなかったらどうするんだとガチで泣きそうになりました!!!!
やっぱりラブコメディは大好きです!!!!こういうコメディが強いのは特に!
好きなところ
まずは主人公。見た目、キャラ、設定完璧です。今まで見たラブコメ主人公でも上位に入るほどに大好きな主人公です。まず、とても人がいい。上司に部屋を使われて自分は夜中に雨の中待って風邪を引いてしまう。みたいな。そんな人間いませんね。
そして面白い!とても饒舌なんですけど、けして陽気ではない、優しいヤツが好きな人を一生懸命楽しませようと和ませようとしてるような感じ。ドヤ顔はしないですがとてもおもしろい。あんなセリフが考えられるのはすごい。後翻訳も見事です。
隣の住民や、迷惑かけてくる上司いろんな主人公の周辺人物がいますが、その人間関係からも主人公の良さがにじみ出ています。ポエティークのある主人公です(カッコつけました。
好きなシーン
ヒロインのフラン(部長の不倫相手)が部長に利用され自殺未遂をしてしまいます。なんとか目を覚まし(そこも超笑えるシーン)歯を磨くために洗面所に行くんだけど、主人公が先回りして、ひげ剃りやらカミソリやら、怪しい薬とか自殺に使えそうなものを全部、胸ポケットパンパンになるまで詰め込むシーン。
ここが一番好きです。何より演技がうまいのでそんな仕草だけでも笑えます。おもしろい。主人公の虜になっているだけかもしれないけど。そしてその動きや表情が主人公の人柄が出ていてとても良いです。キュンキュンしました。
あとはラストシーン。さっきも書きましたが、残り十分になっても一向に幸せになる気配がないんですこの映画。ヲタクが好きな頃の新海誠か?と思うくらい。ここまで小道具が絡んでくるとは思いませんでした、超絶良いラストです。みなさんぜひ自分で確かめてね。
まとめ
名作は色褪せないんだなとつくづく感じました。映像も物語も、私たちの感性も日々進化していますが本質的な部分は永遠に変わらないと思いました。あと自分は本当にこの系統のものが大好物なんだなと。どんなジャンルにも愛や恋は入っていますが、コメディとの相性が一番なんですよね。昔の人はすごいなあ。
そしてSマクレーンが扮するヒロインがバチクソ可愛かった。ラスト前のネックレスを触りながら思い出し微笑みするとことか最高です。大好きな映画です。本当に見てよかった。
ちなみに自分もつい最近アパートの鍵を貸す寸前まで行きました。これはいつか別のブログで書こうっと。