ヒモ夫の日常

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【名画感想・解説その2】「赤穂浪士 天の巻・地の巻」(1956年)

赤穂浪士 天の巻・地の巻 (1956年)

 

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今回は時代劇!

名画完全観賞プロジェクト、今回は日本でも超絶有名な時代劇「赤穂浪士」。忠臣蔵ってやつ。はやくも五十音順で見ることを断念したくなるこのボリューム。本作のようなガチンコ時代劇も、「え!?3日で参勤交代?!」的な時代劇も一度も見たことのない某(それがし)が、初挑戦した作品でござる。多分一生見ないかもしれないでござるよ。(大人になったらもっかい見たい

 

カンカンプロジェクトによるコメント

ジャンル:時代劇 監督:松田定次 主演:東映オールスター1956年

コメント:忠臣蔵/赤穂浪士のストーリーを知っておくのも勉強だ。知らないと、テレビマンとして恥をかく。日本人はなぜ、忠臣蔵がこんなに好きなんだろう??

泣かせどころ・キャラ・善と悪・男と女・集団と個人・・・作劇術の基本を、監督は丁寧に撮っている。配役が超豪華。(カンカンプロジェクトより

だそうです。なんとも前時代的なコメントですが、知らない人はいないほどの有名な傑作ということですね。

簡単に説明すると、赤穂(兵庫)の殿様(浅野さん)が江戸に勅使でいっていろんなお仕事させられるんだけど、江戸のお殿様が超イジワル!!嫌味言ったり、連絡事項を教えなかったり。それにプッツンしちゃった浅野さんはもう切っちゃう刀で。それで無礼~!ってことで切腹&お家消滅。赤穂のお侍さんたちは、浪士(身寄りのない武士)になっちゃうわけですね。その家臣のリーダー(大石さん)は「いつか仇討ちを...」とか言いつつ京都で女の子と遊ぶ。そしていきなり「仕返ししようぜ!」ってなって家族がいたり、他の殿の家臣になっていたりと、各々で生活していた家臣たちをみんな呼んで仕返しをするっていう話。まあこれは、大泥棒と超強い平和つまんねー武士がメインの作品らしいです。

知らないよ。なんで好きかなんて。東映オールスターもほとんど知りませんでした。

最初こそ時代劇も割とおもろいやん、なんて思ってたけどキツかった。一番は言葉がわからないこと。アマゾンプライムは字幕機能が存在しないため、聞き取るのも一苦労だし、昔の言葉だからムズい!!事前に入れ知恵するとか、展開読んだり、雰囲気とか表情で読み取れないと何がなんだかわかんない二時間半を過ごすことになるぞこれは。

若者よ注意したれい!!

一言でいうと

「男気」って感じ。

難しかった。いつも何か触れるとコンパクトに纏める意識持ちながらなんだが、難しかった。とりあえず勧善懲悪ものでした。最初からビビっていた俺は「5分でわかる忠臣蔵」を3分で読み込み挑みました。確かにコメント通り、笑わせるとこ、泣かせるところ、そしてかっこいい漢たちと分かりやすい。がバイオ7をやった後に、初代バイオをやるみたいな感じです。山ちゃんとかがオーディオコメンタリーをしてくれたらもっと面白いかもしれません。あとは単純な知識不足ですね。オジサマ方からの、裏話や解説等を交えて観ると理解が深まっておもしろいはず。俺も考察サイトで勉強しようと思います。

バイオハザードもリメイクは人気なので忠臣蔵もそうでしょう。でも割と古いものを見ておきたかったので

それはさておき、男気あふれるいい映画でした。特に討ち入りに行けなかった二人の浪人。男気です。

好きなところ

なんと言っても男と女の恋愛シーン。イケメンで若い事情を隠した1人の赤穂浪士に恋をした女性がいて、いろいろあって一緒に暮らすことになります。そして新居を訪れた際に、女の子は完全にキスを迫るつもりで見つめて、浪士も真剣な眼差しで見つめ合います。

「うわあ、チュウするんだな~///」って思ってたら、イケメン侍は女性の肩についていたヤモリをはたき落としたのです。なるほどキスにしては真剣すぎる眼差しだと思いました。

え?なんでヤモリ。どういう演出なん。あるあるなん?確かにこういう鈍感な優しい主人公みたいな展開ジャンプのラブコメで散々見てきたけどさ。

他にもたくさんありましたが、一番好きなのはこれですね。間違いなく。

 

あとは、討ち入りから帰ってきた赤穂浪士たちのシーン。上の二人が討ち入りに行けなかったことへのけじめとしての心中をしたり、堀田等も死んでしまっていたこともショッキングでしたが、どうやら徳川っぽい人の「死んだらみんな終わりだが、あいつらこそ永遠に行き続ける人間だ」的なセリフ。その前に赤ちゃんに男たちの姿を見せていたところともつながる良い場面だと思いました。月並みでかたじけのうございます。

 

まとめ

難しかった。言葉が理解できないし、集中力も続かないし。あと見れば見るほど当時のメイクに腹がってきたんです。みんな同じ髪型で、白塗りで。あと俳優さんなのに全員ヒゲが濃すぎです。当時は遺伝子的にも、メンズ脱毛サロン的にも限界だったんでしょうね。今のドラマや映画ではありえないほどの青ひげ率でした。私も髭が濃いのでまさか自分が失われた遺伝子の継承者だとは思いませんでしたよ。ですが女性はみんな綺麗でした。とにかく色気が半端ない。演技も演出も女の人のエロさはすごかったです。まあ人間の漢はお昼過ぎが性欲のピークらしいのでそれの影響も少なからずあったでしょう。(15時位まで見てました

変なところにばかり目が言って集中できませんでしたが、おもしろかったし、教養として大筋をしれただけでも良いと思います。きっとこの作品や忠臣蔵を軸とした展開や設定は腐るほどありますからね。これ以前の物語でもきっと当たり前であったものでしょうし。観る側の体制が整っていなくて、悔しい思いがあるのでいつか再チャレンジしたいでござるよ。温故知新とは良き言葉です!!

次は洋画の予感。楽しみ。