ヒモ夫の日常

駄文、愚文

すべてはモテるためである

            

すべてはモテるためである

本屋でつけてもらえる、本カバーは絶対につけない主義です。そんな隠すことでもないし、あいつ隠してやがる調子乗ってるって思われるから。

たとえこいつ、めっちゃモテたがってるやんって思われても貫きます。

これもモテるためだ、堂々とどんな本でも隠さず読むぞ、どうだかっこいいだろうって。

モテるためにしてることってほんとに多いんですよ。みんな意外と。

 

自分自身、中学時代から絶賛こじらせ中(中二病ってやつ)なんですが、知り合いの30年以上こじらせてる先輩がいてその人に勧められた本です。

上京してから、どうも女子と話してる自分がなんかヘンなんだと先輩に話した。

先輩曰く

地元である沖縄のルールでは無敗の格闘家だったかもしれないけどここはルールが違う、総合格闘技ができてこそ、真のファイターだ。

たしかに、ここの女の子は間合いのとり方、ジャブの撃ち方、ガードの姿勢が全く違うじゃないか!!! 読書好きなこじらせ先輩が授けてくれた五輪の書を読み始めるのは必然であった。

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コスプレファイター:長島自演乙☆雄一郎☆(こじらせたやつならだいたい知ってる)みたいな格闘家になろうと決意を決めた。

 

これ普通の本じゃねえや

まず、しつこ!!うざ!!って感じ、序盤はなんでモテたいのかを執拗にたずねてくる。ちょっと我慢して、ほんの言うとおりに、なぜ?を解決していくと、モテない理由に恥ずかしいぐらい納得できて、ちょっと泣いちゃう、もう。

ただしちょっと読んだだけで、数多くのモテ本やナンパのハウツー本とは異質だなあ、奥が深いなあと、思考停止した感想は湧いた。なので後は思考をスタートさせるのみやで!

あいての土俵で話をする。

この本ではあえてこのコトについて細かく分析して書いてはいない。さっきみたいな思考停止な奴には一生モテさせないようにしてるからだと思うけど。

それかほんとにこの一言でしか表せないかもしれない。同じ土俵って無限にあるし、ゲームのステージみたいにコロコロ変わる。自分もまだ概念的なものを本能でふんわり理解しているだけだからなんとも言えないけど、意識してみると確実に体感として「土俵」を感じることができてる。このブログは読んでくれる人と同じ土俵に立てているのかは正直微妙だけど!

読めばわかるけど、同じ土俵に立つことってめちゃくちゃ大事や。

大きなテーマ

読む人によって違うんだろうけど、めちゃくちゃでっかいテーマのもと書かれた本だなあ。自分流で表すと、人に好かれるための本だと思う(好かれるっていうところにも多くのものを含む)。

こじらせた先輩とも話してわかったけど、自分ってコミュニケーションが苦手なんだなって。現実で僕を知っている人は思い出してほしいんだけど、俺と仲良くなったきっかけって受け身だったと思います。はじめての人には最初に自分から行くようにしているから。それをコミュニケーション能力が高いと判断するかどうかは判断任せるけど、自分はそうは思わない。

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「コミュニケーション能力」って一言で言うけど、ゲームみたいにいろんな能力の総合値のことを言うって考えてて、俺は人見知りしなさが95くらいある。

っていう勝手な持論があるんだけどコミュニケーションの天才はいちいちそんな事を考えなくてもいい。俺は凡人以下だから、いちいち考察するんだと思う。話しているときは無意識でも後から考えると、なんと論理的な選択と行動をしていたのかと、自分に意外な面もあることに気付いたりもする。

この本はこういう自分の現状を気づかせ、分析させ、行動させるっていうPDなんとかっていうビジネスのサイクルみたいなやーつを自然と面白く効率的に回させる仕組みになってんだなきっと。

自分の中の異性に気づく

内容でおもしれえなって思ったことを一つ。ここは男視点で書くけど、女子と関わるとき自分の中のモモレンジャー(女子ってことらしい)を参上させてそいつと相談しながら話せ、という。ええ~、そんなこと言ったって自分の中の女ってわかんないよお~。ってドラちゃんに言いたくなる、本文にはこうある。

あなたはオ◯ニーをすることがあると思いますが、AVも過去の思い出も使わないとしたら頭の中には誰が登場しますか?それがあなたの中の【女】です。好きな女性タレントとか、付き合いたてだけどまだセックスしてない現実の彼女とかの姿で登場するとしても、その相手とセックスしたことはないんでしょ?オ◯ニー中、その相手はいろいろみだらなことをしてくると思いますが、それはあなたの頭の中で作ったもので、あなたの中のモモレンジャーが演技してくれているんです。 

なっるほっどおおおぉぉぉ、おっっほおおおって思わん??つまり自分の中にある理想の女性自体が俺の中の女なのよ。好きな女の子っていうのは少なくとも自分の理想と重なるとこがあるはずで、その子が喜ぶようなことも似ているはずなんですよ。

戦隊ヒーローのように熱血な自分、クールな自分と、いろいろな自分が中にいて、その統率を行うのを異性の自分にさせろ、自分の中の女に考えさせろということです。

自分の中の女がいい女であればあるほど、モテるし、いい女に好かれるんだなあ。

嘘彼女の存在

俺には中2から嘘彼女がいる。自分の頭の中で付き合っている彼女だ。彼女とはかれこれ5,6年の付き合いになる。もちろん容姿も名前も声もあるし、可愛いし、いい子だけどどこか影もあってと細かな設定もある。忘れた頃にふっと頭の中に出てきては俺を楽しませてくれる嘘彼女だけど、これが俺の中のモモレンジャーなのである。嘘彼女もつくられるべきしてつくられていたのだ。これを自覚してから彼女のことがもっと好きになったし頼もしさも感じる。

勘違いしないでほしい。男の子は妄想が大好きで、自分がプロのスポーツ選手だったらとか、急に不審者が襲ってきたらとかいう妄想あるあるを、俺に流れる範馬の血によって嘘彼女にまで昇華させただけであっておかしいことじゃない。絶対。そうだもん。

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言っておくが彼女でオナニーしたことなど一度もない。

何回読んでもおもしろい本

この本の話を友人にしたところ、大学生っぽいねって感想を頂いた。それは私達がまだ大学生で、大学生のときに読んだ感想だから大学生っぽいのだ。はっきり言ってこの本は難しい。言ってることを半分も理解できていないと思う、でもそれでいい。こじらせ先輩も言ってた、もう一回読んでつまんねえと思ったら成長しているんだと。この本がつまんねえなって思うほど読んだら俺はめちゃくちゃにモテるだろうし、本のカバーもどうでも良くなっているかもしれない。

 

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)