ヒモ夫の日常

駄文、愚文

【GW映画レビュー その10】沢口靖子、死す! 『ゴジラvsビオランテ』

 『ゴジラvsビオランテ

 

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植物ゴジラvs動物ゴジラ

 

人間はもともとマルチタスクをするようにプログラミングされている動物らしいです。何万年と時間をかけて進化している我々の脳みそですが、狩猟採集の時代からの名残でこんなことになっているらしいですよ。

 

一つのことに集中しすぎてしまう人間は、動物や災害、人間同士の争いで不利(不慮の事態への対応速度が遅れるため)になるので自然と脳みそがいろんなものに意識分散させているらしいです。

 

映画館で映画を見ている最中に、

 

「玄関の鍵閉めたっけ…」

とか

「トイレしたいかも…」

 

と思ってしまうのも、人間の性というわけですね。

 

これは「生存本能」の一種だそう。その本能を拡張、というか異発達というかさせてしまうのがスマホだそうですよ。

 

海外の学者さんが「スマホ脳」という新書を出していて、それの要約をオタキングがやってました。

 

その本は、スマホが人間の生存本能と噛み合いが良く、人間の能力を低下させ依存させていく。そのメカニズムを詳しく実験などの文献交えて解説していくという本。

 

みんなおもしろいこと考えますよね。精神医学界では「スマートフォン」などのデジタルデバイスと人間の関連を調査する実験が割とされてるみたいです。

 

スマホをポッケにいれた人、教室の外においてきた人で試験の結果に差が出たり。

 

みなさんテッドていう意識高い系の番組知ってますか?下ネタテディベアじゃなくて、学者やら実業家やらが、世界中のインテリを集めてプレゼンするあれですね。

 

そのTEDでも、観客をポッケにスマホ勢と会場の外においてきた人勢に分けて理解度調査をしたところ、15分程度までの内容は両者バッチリ理解していても、ポッケチームはその後の理解度は低いそう。

 

テッドなんか見に来るやつはみんなインテリですからたまたまとかではなさそうですね。

 

もっと細かい理由や、情報べらべら喋っていて面白かったのでぜひ見てみてください。倍速で観てね。

www.youtube.com

 

fanza

 

 

 

 

脱線し過ぎちゃいました。今日は『ゴジラvsビオランテ』です。

 

寝不足も相まって眠かったですね。ヌマさんの音楽がどれも素晴らしかったです。

 

 

そしてBiSHが歌う「in case」のフルバージョンが公開。黙って聞け。


www.youtube.com

 

配信まだーーーーー?????

 

と思ったら来てました!!!エンディングも楽しみ。

 

ワシが書いたゴジラ記事も置いときやす

www.animatetimes.com

 

 

 

あらすじ

ゴジラの細胞を植物に組み込んで作り出された巨大怪獣、ビオランテ遺伝子工学が生み出した恐るべき怪物と、眠りから目覚めたゴジラの凄まじい戦いが始まる。

 

Netflix

 

 

どんな映画???

 

「遺伝子組み換え」問題とゴジラを軸にしたSF特撮。

 

神への道に踏み出した人間にどうのこうのという話。84年ゴジラから始まった雰囲気を踏襲しつつ、今度はエンタメや子供向けに走りすぎないぞ。

 

という意思も感じます。

 

テーマというものは、見る人ではなく作る側が一番大事にするものらしいです。私達が無理して受け取る必要はない。

 

それでも受け止めに言ってしまうのが私達なんですが。

 

 

好きなところ

 

すっかり虜になってしまった、沢口靖子ことリッツ姫ですが、今作も登場してくれました。

 

武田鉄矢はいないようで安心。昨日はスベってましたね~。いやあ恥ずかしい。

 

ですが、リッツ姫の笑顔で私の表情が綻んだのもつかの間。G細胞関連のごちゃごちゃによって死亡が確定。開始10分程度で、私達の姫はいなくなったのです。

 

もう楽しそうに父親についていくことも、リッツにアンチョビとか乗せることも無い。

 

ここがゴジラvsビオランテのピークです。悲しかった。

 

 

 

伊福部昭さんの音楽がやっぱりかっこよかったですね!

 

今回はドラクエの音楽とかやっていた人が担当したらしいんですが、要所要所に昔の音楽を使っています。

 

皆さんおなじみの、ゴジラのテーマもあります。

 

デデデン、デデデンのやつです。

 

もう1つは、『ゴジラ対特車隊』

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もとは「ゴジラの恐怖」という教ですね。モスゴジでも使われてました。

 

あとはシン・ゴジラなんかにも使われた一度聞いたら絶対に忘れない「怪獣大戦争マーチ」です。

 

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どれもかっこいい!!!

 

特撮シーンとして特筆したいところは特に無いです。もうゴジラ慣れしました。早急にスクリーンで観なければならないんです。

 

カースタントは良かったです。ドラマは別として。

 

 

まとめ

 

ビオランテが天に帰ったあと、最後に浮かび上がるリッツ姫の顔……

 

いや不自然すぎて笑ったわ。どういう演出やねん。いくら最近の平成と言っても、すっかり脳みそは令和になってしまったんですね私…

 

当時のものを当時の熱で味わえないのはクラシックの特徴です。勉強することに意味があると思います。ゴジラ教養ですよ。なんでも教養として語れる様になるのが目下の目標です。

 

「教養」に関してはまたどこかで書きたいです。

 

おやすみなさい。

 

 

【GW映画レビュー その9】ゴジラ復活 『ゴジラ(1984)』

【GW映画レビュー その9】ゴジラ復活 『ゴジラ1984)』

 

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ブーブーブー

今日はブラックラグーンを観ながら書いています。

 

あのアニメの不思議な雰囲気は一体何なんでしょうか。日本の大企業で営業として働くリーマンが会社の闇に触れてしまい存在を消されることになって、なんだかんだ海賊(賞金稼ぎ団)の一員になり依頼をこなしていくアニメです。

 

監督は『この世界の片隅に』の片渕須直監督。

 

とにかく中国人の殺し屋であるレヴィがカッコ可愛い。服が良いです。エロい。声優の豊口めぐみさんも好きなんですよね。

いろんな役されてますが、レヴィの声が好きです。音域が広くて若い少女キャラからレヴィのようなシリアスなキャラまで演じられています。

 

レヴィの短パンが好き。

 


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あらすじ

ゴジラが復活し、ソ連原子力潜水艦を撃沈。冷戦下の世界に大きな緊張が走るなか、ゴジラはついに日本に上陸を果たす。ゴジラと人類の壮絶な戦いが幕を開ける!

Netflix

 

 

 

どんな映画??

 

実質シン・ゴジラですよね。観てて凄いにてるなと思いました。

 

とはいえシン・ゴジラを観たのが相当前なので記憶は曖昧ですが、音楽やリアリティをレベルは(詳細さを置いといて)ほとんど同じ。

 

制作の際にも、ゴジラ災害のシュミレートを目的とした「パニック映画」の側面を強くしたそう。何度も何度も「ゴジラ」は蘇るんですね。

 

54年のゴジラの衝撃と意義を復活させようという人間はたくさんいるわけですね。ゴジラ文化の人気と厚みを再確認。

 

あれ、なんか真面目になりました。

 

好きなところ

 

沢口靖子可愛くないですか???????

 

ものまね芸人や、30代くらいの男性のボケにこすられまくっている沢口靖子ことリッツおばさんですが、めちゃくちゃ可愛かった。

 

ゴジラとショッキラスに襲われた船の唯一の生き残りの男性の妹役なんですけども、優しくてしっかりした女子大生です。

可愛かった。今でもお綺麗な方ですがデビュー当時やお若いときもやっぱり可愛いんですね。

 

たぶん山村紅葉さんも若い時はすっごくキュートだったはず。

 

ともってググってみたんですが、めちゃくちゃ綺麗じゃないですか山村紅葉。水着写真なんかも散見されますし。

 

現代の芸能界ではある意味ネタキャラとされている女優の方の可愛かった時を観る遊び良いですね。GWに是非オススメです。

 

 

音楽が良かったです。

 

伊福部昭(僕はこっそりイフクベヌマさんとよんでます)さんが参加することができずに、オーディションで決定した音楽監修の方らしいんですけれども、演出やエディットではなくシンプルに曲が素敵でした。

 

オーケストラで収録していて、ゴジラや特撮との相性のよさを改めて感じましたね。最後火口の爆発からエンドロールまでに流れる曲が良すぎて、演技も相まって深くにも感動してしまいました。

 

 

まとめ

 

昭和の最後に制作されたゴジラで、明日見る『ゴジラvsビオランテ』からは平成ゴジラシリーズです。

 

実は一回観たことがあるんですが(この作品も)だいぶ前なので、新たに何を感じるか楽しみです。

【GW映画レビュー その8】『ゴジラ対ヘドラ』ー『モルカー』は現代のヘドゴジでした

【GW映画レビュー その8】『ゴジラ対ヘドラ

 

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まあキモい映画でした。

 

今日はゴジラ対ヘドラです。

ゴジラSPでも、EDや夏祭りのお神輿に絵が描かれていたりちょこっと優遇。

映画をライフワークとする友人・Uからも面白いとの太鼓判が押されていたため、GWにふさわしいと思い選出しました。

 

冒頭から実に良かったです。『シンエヴァンゲリオン』の第3村パートを最初に見たときと同じ感覚でした。

この作品も昭和ゴジラの中では後期の方の作品じゃないかな。デザイン的にも、子供向けの側面が強い時期のゴジラだと思われます。全体的な印象としては、今までに比べてアクションや爆発がやや物足りない(多分低予算だと思います笑)が、「公害」という題材と、アイロニカルな雰囲気が充満しており、変に怪獣を総動員して戦うよりも、風刺が聞いており好みでした。

 

大体かるくウィキペディアなどで、作品のこと調べるんですが、やはりかなりの低予算だったそうです。邦画の斜陽化が叫ばれ、東宝もギリギリ。円谷英二氏は亡くなり、にっちもさっちも、という状況下のスタートだったそう。

 

新しい昭和ゴジラのスタートとなる作品でもあったそう。どうにか一発当てないといけないが、金は無い。その状況が作品見ただけでもわかりました笑

 

「最悪の作品50選」にも選ばれたそう。(アメリカの雑誌かなんか)

 

逆張りキッズではありますが、とっても面白かったですけどね。ぜひ映画館で観たい。

 

常々思いますが、映画は映画館で見るべきです。絶対に。部屋の中には誘惑がありすぎる。PCではU-NEXTのアダルトビデオ見放題サービスの誘惑。スマートフォンではファンザのセールのEメール。

 

こんな状況では、ながら観しかできないですよ、ほんとに。何をしながら観ているのかは勘弁してください。

 

あらすじ

 

宇宙から飛来してきた生命体から生まれた公害怪獣ヘドラじゃ、汚染物質を吸収しながら巨大化。地球を汚染し続けて人々を苦しめるヘドラに、ゴジラが立ち向かう。

Netflix

 

 

どんな映画??

ずばり、皮肉。

 

冒頭からたまらなかったです。なんと意地の悪いことか。

 

監督自身も、怪獣ではなく現実の社会悪と戦うモノにして、初代ゴジラの雰囲気に近づけたい。と思っていたそう。

 

昭和46年頃はとにかく、公害問題が多かったそうです。あとは若者の新人類化。

 

そういう社会風刺と皮肉たっぷりな映画でした。

詳しくは下記で。

 

 

好きなところ

 

もはや冒頭何分かを解説するコーナーにしてもいいと思います。

私はアバン(厳密に言うとアバン含めた冒頭部)至上主義なので。

 

今回は、海の中にギョロッと見えるヘドラの目が写され、タイトルになります。

 

その瞬間に謎の曲が流れる

 

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めちゃくちゃかっこいいです。特撮アニメのOP風の曲調で、SEALDsバリのデモ文句なんですよね。

 

映像もいいですよ。キッタナイ海で魚が浮いてたり、壊れた壁掛け時計があったり、上半身と下半身が真っ二つになった人間(マネキン)が浮いていたり、これでもか!と言わんばかり。

 

気づけば、かえせ~!とコーラスしてました。

 

そんな曲が終わり、子供が庭で遊んでいるシーンに。ゴジラの別種類のソフビを持って遊んでいます。子供のモノになってしまったことへの小さな抵抗です。もちろん子供なしでは東宝も潰れてしまいます。それでも、ヒーローとなってしまったゴジラに対して、何か言いたい。

「だってゴジラは一番のヒーローだもん!」って子役にも言わせてました。皮肉。

 

次はその子の家で飼っている熱帯魚の水槽が映ります。それがまた結構良い家で水槽も大きいんですよね。大黒柱である男性が、丁寧に餌を入れてやっている。

 

あんなに汚れた海を放置しておいて、陸ではそこそこの金持ちが優雅にアクアリウムに興じているわけですよ。

 

意地悪だなあ~。でもそこが好きです。

 

この他にもたくさん皮肉なシーンが出てきます。風刺とも言いますね。

ヘドラを倒したあとに、ゴジラが「てめえらの尻拭いしてやってんだよ!」と人睨みしていったり。そもそも戦闘でも人間が用意した兵器が結局役に立たずゴジラがなんとかしてます。

自分で壊す癖に治すこともできない人間の尻拭いを終始やってくれるゴジラ。ラストの戦闘シーンでは、人間の間抜けさがシュールに、皮肉に表現されています。

ほんと最後のラストまで意地悪です。それが好き。

 

あと挿絵的なアニメーションが入れられるんですがそれもグッド。

 

 

まとめ

 

おもしろいおもしろいと言いつつも、日々海を汚しているわけで。モヤモヤしつつ、ゴミの分別とか、ペットボトルを潰してみたりとか。

 

たぶんこんなことじゃなんの解決にもならないし、そもそも分野が違いそうなもんですが、そういう気分になることが映画の役割でもありますね。

【GW映画レビュー その7】『モスラ対ゴジラ』ー女性向けビデオ

【GW映画レビュー その7】『モスラ対ゴジラ

 

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モスラのアームでUFOキャッチャーしたいです!

今日はモスゴジです。

東京SOSはそのまま展開をオマージュしたようですね。昭和のゴジラシリーズ4作目。モスラの続編とのことでした。

 

どおりで、みんなゴジラだのモスラだのさらっと言ってたんですね。

勘のいい奴らだなあ~って。

 

モスラと小美人はとっても有名ですが、少女や女性の層を獲得するため、という側面もあったそう。

 

なめてんのか?

 

でっかい蛾やぞ。一番女子が嫌いなものは蛾だと思うんですよ。というか蛾でビビってる女子ってあれいつまでやってるんですかね?

 

小美人も面白かったです。というか小美人の説明みたいなものが省かれてて非常に見やすかった。絶対めんどくさいじゃないですか。

「小さい人間を見ただぁ~??」だの

モスラが街を襲うだぁ~??」とか

国会議員あたりは絶対に信じません。それで変わり者とされている少年・科学者・女子高生のどれかが「なんで誰もシンジてくれないの!!」

 

みたいなシーンが絶対に必要です。現実でも多分シンジませんし、もしかしたら現代版モスラは、「精神科に連れて行かれる」みたいなボケまで入っているかもしれません。

 

うんざりします。

 

でも今作は小美人を観るやいなや、捕まえてサーカスの🐘みたいにしようと言うんですから単純明快。そういうので良いんです。

 

 

あらすじ

 

ゴジラがまたしても襲来し、日本は大きな危機に直面。街を破壊しながら暴れ狂う巨大怪獣を倒せるのは、南海の孤島の守護神である巨大な蛾、モスラしかいない。

 

Netflix) 

 

どんな映画?

初っ端からあの伊福部マーチが流れてすっごく嬉しかったです。かっこよかった。

でも気づいたら劇中ずっと流れているのでお腹いっぱいになりました。

 

1964年ということで何があった年なんでしょうか??

いわゆるイケイケドンドンな時代ですか??高度経済成長期っていつでしたっけ。こんなんが大学生で本当に申し訳ないです。

 

人間の私利私欲ってすごくたくましかったです。やっぱりいつの時代も、私達の欲望のたくましさによって様々なことが起こる。

 

モスラゴジラが来てピンポでオリンピック関連の施設をぶっ壊し、口から大量の金を吐き出してプラス収益の状態で帰ってほしいですね。

 

 

好きなところ

というか腹が立ったところですが、小美人の「たまご」のイントネーションです。

 

音響監督は一体何やっとると言うんだね!!!

 

→↑↓

たまご

 

でしょ??普通に考えて

 

→→↑

たまご を返してください になってんですよね。

 

しかもザ・ピーナッツ?だかクリトリック・リスだか知らないんですが、ふたりでずっと

→→↑

たまご を返してください っていうんですよ。単純にキレちまいました。

 

そして笑ったのはラストシーン。

双子のモスラがずっと糸吐いてます。

 

ゴジラを糸でくるくる巻きにするんですが、30分くらいやってます。

もっと量を出せ!

 

 

まとめ

ですが特撮力はやっぱり凄い。

爆発、海、電線、戦車どれもリアルですごかった。やっぱり爆発の迫力が良いですね。

 

あとモスラの鳴き声なんですけど、僕が好きなロックマンシリーズ『ロックマンゼロ4』に出てくる、鳥型のロボがあるんですが、鳴き声が全く一緒でした。

インティ・クリエイツの社員の方!!あんたモスラ好きやな!!!ワイもやで!!!

 

【GW映画レビュー その6】『ゴジラ(1954)』ーいつか新宿の東宝で観たい

 

【GW映画レビュー その6】『ゴジラ(1954)』

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素晴らしかった

 

今日は初代のゴジラです。

 

大学の図書館で、ゴジラ大全的な本を借りて読んだんですが、改めて派生作品や、東宝の特撮作品の魅力を感じました。

 

今回のゴジラは監督が本多猪四郎、技術監督的なやつが円谷英二、音楽は伊福部昭の誰もが知っているゴジラの人達です。

 

特撮は、怪獣やウルトラマン仮面ライダーのイメージが強いですが、元は戦争映画だそうです。『さらばラバウル』って作品での、爆発や戦闘機での映像があまりにも凄すぎて、ゴジラの話がきたとか来てないとか。

 

ゴジラに関する新書やライターさんの特撮と日本現代史みたいな本での知識ですが……

海外なんかでは、実際の映像として使われたりすることもあったみたいです。

 

500年前くらいの映画なのに、爆発も派手だしゴジラの怖さもすごかったですね。

 

そしてゴジラの歴史の解説をみてなんとなく理解したんですが、やっぱり最初は「恐怖」の象徴としてのゴジラです。だから怖い。

 

その次にキングコングと戦ったり、悪役として娯楽的な側面も担っていきます。徐々に子供向けになっていくのもまた面白かったです。そして庵野秀明に殺されました。

 

面白かったです。

 

※基本私はPCでファンザを観ながら映画を見ています

 

 

あらすじ

洋上の核実験によって伝説の怪獣ゴジラが眠りから目覚め、東京はなすすべもなく破壊されてゆく。人智を遥かに超えた恐ろしい巨大怪獣を止める手段はあるのか!? 

Netflix) 

 

ってな感じです。

 

どんな映画?

戦後10年立たない間に、東京をまた壊滅させるというドSっぷり。

 

テーマは矛盾だと思います。特撮や映画監督はこういうヒトが多いですが、戦争が好きな人はあんまりいないと思います。戦争賛成的な映画を作りたいなんてヒトも多くはいない。

 

でも戦闘機や、戦車、爆弾、兵器、という言葉やモノに美しさを感じてやまない人たちはいっぱいいるんですよね。

 

もちろん死にたか無いし、無駄だから戦争はやだけどその道具はめっちゃ好きなんだよなあ……

 

という思いが画面から溢れていますよね。芹沢大助を通して、矛盾を抱えた葛藤の部分も見せてくれています。

そういう気持ちのこもった美しいフィルムでした。

 

 

好きなところ

あのひとが出てました!!!

 

冒頭に会見をする山根博士?名前は忘れましたが、いろんな昔の映画に出てるヒトです。

黒澤明作品にもそうだし、時代劇にもよく出ているおじさんがいました。

 

八ツ橋、みたいな名前の人ですよね。

 

今調べてきました。志村喬さんでした。どこも八つ橋じゃねえじゃねえか。

 

でもやっぱり好きでしたね。彼も自分の興味関心とゴジラで葛藤を抱えておりました。

 

ゴジラが鉄塔みたいなやつを噛みちぎるところも良かったです。

鉄塔をぶっちぎったら、俯瞰でそれが倒れるのを写して迫力を出そうと思うもんですが、鉄塔主観映像(鉄塔の先にゴープロつけて地面が近づいてくる感じに見せる)にするのが凄いなーと。

シンエヴァンゲリオンでも、エッフェル塔を持って走るシーンがあるんですが、エッフェル塔の側部にカメラを付けたような構図があるんですよ。あれっぽくて好きです。

特撮好きではあるあるなんでしょうかね???

 

 

まとめ

 

いやあ当時映画館で見た人は衝撃だったでしょうね。

なんかスクリーンからほんとに車が出てくんじゃないかと驚いた、みたいな話ありますが、めちゃくちゃ怖かっただろうな。

いつか再上映がされたら新宿の東宝で観てみたいもんですね。

過去にやってました!みたいなのは良いです。今からの話ですよ。

【GW映画レビュー その5】『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』

【GW映画レビュー その5】『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』

 

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こびじん?しょうびじん?

 

昨日見た『ゴジラ×メカゴジラ』の正統な続編である東京SOSです。

 

あまりにもタイトルが長いので、略称を考えたんですが、無難な感じになりました。

 

昨日は晴天で、気圧も安定しており元気でしたが今日は低気圧。しかも地震も朝ありました。その結果何にも集中できなくて、「なんかいっぱい出てきたぞ!」という感じ。

 

もしかすると、ゴジラシリーズは怪獣出てくるのは2体までにしたほうが良いかもしれません。多分いっぱい出しすぎると、展開がスピーディーでは片付けられなくなるんですよね。

 

迫力のあるシーンはたくさんだったし、50年ぶりくらいに国会議事堂もぶっ壊されました。今回もすっごい受け口の釈由美子が登場しましたが、昇進して出張に行ってしまったので短時間のみ。

 

ですが機龍と自分を重ねた前作の主人公として、今作の主人公である機龍をを一番理解しているであろう整備士との会話も良かったですね。今回の軸になるシーンでもありました。

 

なんだかんだ面白かったですが、釈由美子がいっぱい出る分一作目のほうが私は好きです。

 

 

あらすじ

 

東京に上陸したゴジラを迎え撃とうとするメカゴジラ。だが、そこへモスラまでもが出現し、ゴジラに襲いかかる。東京を舞台に、史上空前の怪獣バトルが勃発!

Netflix) 

 

てな感じ。もうまんまこれです。

 

たった2行ですが的確です。もとから2部で作る予定だったのか、機龍人気にあやかってもう一作行くか!ってなったのかよくわかりませんが、歴代屈指のメカゴジ、モスラを初共演させて、2000年代のゴジラの1つのゴールとして作った、と監督は言及していたそうです。

 

ファンが喜ぶオマージュはもちろん、61年『モスラ』と54年の『ゴジラ』の後の世界ではありますが、新しい要素もあり割と評価は高い様子です。

 

 

どんな映画??

 

機龍シリーズの集大成として、豪華にやることやったという感じです。

 

遺体であったり命の扱いを小美人が投げかけるところから始まり、突如現れたゴジラの気持ち、生体ロボの機龍の気持ちとか、前作よりもフォーカスされていました。

どちらかっていうと前作は、機龍と周りの人間ドラマが中心でした。

 

モスラも大活躍しましたし、双子の子供達まで出てきましたからね。機龍とゴジラのアクションもあったし詰め込みまくってました。

 

それが故の空洞な感じもアリましたが。

 

好きなところ

 

冒頭でも話した、主人公ふたりのシーンが良かったですね。

そこでの会話がちゃんとフックになっていて、ラストシーンでしっかり聞いていましたね。

釈由美子もいつになく受け口で、可愛かった。あんな感じのツンツンした女性は良いですよね。でも勘違いしないでほしいのは、現実であんな女は通用しないということです。女性に限らず男性にも「意地悪だけどイケメンで実は優しい」みたいなやつも終わってます。

どちらにも言えますが、最初から優しくて人当たりが良くないとまずコミュニケーションを取るのが困難ですよ普通に。

高校生か大学2年生くらいまでにしといてくださいよ。誰に対してもとりあえず気分を損なわせないようにしないとだめですよ。

 

お前に言ってるんだよ。コミュ力不足で俺を傷つけその場の空気を凍らせたおめえによ。

 

 

脱線しました。

あとは小美人ですね。僕の目はごまかされない。

 

片方、長澤まさみだな?

 

 

調べてみるとやはりそうでした。笑顔でピンときました。モスラの歌も歌ったんですかね??約20年前も今とおなじ可愛さでした。えらいね。

 

 

まとめ

機龍シリーズを乗り越えてこれからのスケジュールを建てました。

 

2日は54年のゴジラ

3日ゴジラモスラ

4日ゴジラ対ヘドラ

5日84年ゴジラ

6日ゴジラvsビオランテ

7日怪獣総攻撃

8日シン・ゴジラ

9日ソウルフルワールド

 

にします。お付き合いください。

【GW映画レビュー その4】『ゴジラ×メカゴジラ』ー釈由美子の受け口が、好き。

【GW映画レビュー その4】『ゴジラ×メカゴジラ

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安城!!!!!!!

 

今日はミレニアムシリーズ、機龍二部作と言われるシリーズの一作目

ゴジラ×メカゴジラ」です。

 

正直期待していませんでした。米国産のゴジラキングコングはおもろかった)で割と疲れてしまっていました。

 

しかも、向こうはデジタルを存分に生かした壮大なスケールのゴジラ

今回のゴジラは特撮ですね。

 

特撮というのはですね、模型やコンピュータを使った特殊撮影という意味らしいです。ということは、アメリカの2010年代の特撮vs日本のミレニアム特撮と言っても良いかもしれません。

 

圧倒的に日本の勝ちです。めちゃくちゃ面白かった。

ゴジラ×メカゴジラ!!!っていうタイトルが出るとこまでの一連の映像(アバン)で涙出ました。

 

僕はオタクなので泣いた、とよく言います。泣いてない時もたまにあります。

 

とにかく良かった。素朴さというか地味さみたいなものが、現実と虚構を結びつけていると言うか、今の日常の延長線上にある恐怖や興奮を呼び覚ましてくれるというか。

モンスターバースシリーズは現実味が無かったんです。地に足がついてない感じ。でも日本のゴジラにはありました。これから「特撮」として評価が高いゴジラ映画を調べて、見たいと思います。

 

とにかくそんな感じです。実はすぐに『シン・ゴジラ』を見ようと思っていたのですが、少しあとに回して、まずは平成とミレニアムゴジラを数本見てから、シン・ゴジラ、そして初代ゴジラと平成ゴジラなりを見たいと思います。

 

そしてGW最終日は、『ソウルフルワールド』を見ます。ゴジラウィークなのにね!!

 

 

あらすじ

ゴジラが再び出現し、日本各地を破壊。残された唯一の希望は、1954年に死亡したゴジラの骨から造られた生体ロボット、メカゴジラ。人類の反撃が、ここに始まる。

Netflix) 

 

ってな感じ。撮影方法やアクションは別として、展開やドラマに少しツッコミどころや足りてない印象を受けた部分もアリましたが(命のはなししてるとことか、メカゴジラゴジラに反応してるとこ)それを補って余りあるリアリティでめちゃくちゃ楽しめました。

しかもどうやら次回作で、色々語られる部分もありそうなので、足りなかった部分を補填してくれるのかな~とも思っています。

 

 

どんな映画???

最近、巨漢詐欺師・岡田斗司夫さんの遺言(書籍)を読んでいたんですが、テーマという概念についての話が面白かったので、これからはそのへん意識して書いていきたいと思います。

 

書籍に関しては、「ブログに書くほどでもないな」と思ったので、例のあの場所で書いて自己満しようと思います。

 

テーマは単純に「特撮のかっこよさ」と「立ち向かう」ということかなと私は思いました。平成の中盤くらいですか??その時代とも良い感じにマッチしているんじゃないでしょうか。

 

過去の災厄を武器にたくましく反撃を開始する人々がかっこよく描かれていましたね。果たして社会がそれを果たせたのかはわからないんですが…

 

好きなところ

まず冒頭のアバンが良い!自衛隊の隊員たちがバタバタしてます。船、ヘリ、特殊車両が何やら「大型台風」に向けて準備をしているところから始まります。その描写もリアルです。

 

そして大型台風がやってきて、取材クルーが海をバックに中継映像を撮影している。

 

びしょ濡れのキャスターの奥で、海が大きくうねります。

 

それも「おお!!」ってなりました。高波が怖い。そして次の瞬間に、見覚えのある背ビレがヌ~っとせり上がる。

 

そうです、ゴジラが海からやってくる。こんな早く出てくるんだ!と思ったんですが、勢いづけるにはとっても良い演出だと思います。

 

すると雨のなか、続々と対特殊生物自衛隊の兵器をつんだ車両がやってきます。

 

54年に起きた大災害から45年。日本はその事件を契機に数々の怪獣から襲われており、それに対応するための組織として特自を立ち上げる。その優秀な指揮官が本作の主人公・安城茜です。(受け口の釈由美子

 

台風のために、戦艦も戦闘機も出せず、陸で対応するしか無い。

車内で助手席の隊員が釈由美子に「海も空も援護なしですね……」

と不安を吐くと、車両のフロントガラスからのショットになって、安城(受け口の釈由美子)は助手席をちらっと横目で見て、真顔でカメラを睨みつけます。

 

ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!

 

かっこよ!!!!!こんな男顔でしたっけ?

クールな女性指揮官っていうのがたった数秒でわかるめちゃくちゃかっこいいシーン。まじでかっこいい。

 

 

逃げ惑う住民たち。雨のなか、何かに向かうゴジラ。「俺のうちが~!」と叫ぶ柳沢慎吾

 

走行している内に、特自の戦車がゴジラを捉える。

このシーンだけではないんですが、戦車や車両のキャタピラーをローアングルで撮るのめちゃくちゃにカッコいいです。これもリアリティが増す。

隊員たちの全然動じてない表情や、怪獣攻撃までのオペレーションをしっかりセリフやテロップ交えて描くところなども好きです。

 

ミサイルなどでの強襲、対特殊生物への兵器を使うも、ゴジラは無傷。

為す術もないなかで安城(受け口の釈由美子)が重大なミスを犯し、複数名の隊員が死んでしまいます。ゴジラに対してただ呆然と見上げることしかできない安城(受け口の釈由美子)。

 

ゴジラは雷を轟かせながら、天高く咆哮をあげる。音楽も最高潮に盛り上がります。

 

そこでタイトルです。バックに浮かぶ「機龍」の二文字と、前列に色違いの「ゴジラ」が2つ並びます。カメラが引ききった後に、「機龍」の文字が光りを発し崩壊。その閃光の中に、ゴジラ×メカゴジラのタイトル。そして音楽が止まる。

 

 

とても良いアバンでした。ゴジラのどうしようもない強さ、作品のリアリティの水準、日本が怪獣に対しどうやって生き抜いてきたか、主人公は一体どういう人物なのか。

すべてが詰まった完璧と言っていい冒頭シーン。

 

これは泣くでしょう。めちゃくちゃリアルなCGを使った怪獣やビル、戦闘機、爆発や炎よりも、細かく、徹底された、動きやオペレーションの描写のほうが、リアリティが出るのを体で実感。好きです。

 

長くなるのでもう1つだけですが、機龍が暴走してしまうシーンも好きです。

活動限界間際に、高層ビルをそのまま突き抜けていくところ!され凄い。どうやって撮影したんでしょうか。

 

その後「困ったら夕日」作戦で、夕日をバックに完全沈黙する機龍がまたかっこよかったです。

 

まとめ

 

こうでなくっちゃあ!!と思いました。

高校生のことに早めに受験が落ち着いたので、ツタヤに足繁く通っていた時にもゴジラ映画は見ました。その時も面白かったんですが、今見ると更に面白い。

こうやって昔みた映画や作品を見直すと、新しい発見があったり自分の成長を感じられるのでいいですよね。「観たからいいや」が一番もったいないと思います!

観たい時に観るのが一番ですけどね!!!